照井琢見
アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーで、タレントの道重さゆみさん（35）が今夏、芸能活動を終える。所属事務所「ジェイピィールーム」が19日、ホームページで発表した。一昨年末に「強迫性障害」との診断を受けてから、可能な範囲で活動を続けてきたが、本人と協議して引退を決めたという。
道重さんは2003年に「モーニング娘。」に加入し、シングル「シャボン玉」でデビュー。12年にグループの8代目リーダーに就任した。
14年11月の公演でグループを卒業し、2年間の休業を経て17年3月に活動を再開。歌手やモデルとして活躍していた。
事務所ホームページには、道重さんのコメントも掲載されている。
「ファンの皆様へ」と題し、「今年の夏に開催予定のコンサートツアーをもって活動の全てを終了いたします」と報告。「ここ数年は、ステージから降りて、1人になると途端に、不安感や恐怖心がなかなか頭から離れてくれず、日々、不安定な気持ちでした」とし、強迫性障害と診断されて「正直ほっとした部分もありました」と振り返った。
一方で、一部を制限しながら活動するうちに、「制限している仕事をいつまでも再開する事ができない今の自分へのもどかしさ」もあり、今までできていた仕事の中に「もうできないかもしれない」と思うことも増えてきたという。「そんな中で活動を続けていくのは、難しい、限界だな、と感じるようになり、会社にもその都度、相談させていただいていました。そして、今回、この決断をさせていただきました」と説明した。
事務所によると、コンサートツアーは7月から8月にかけて予定している。ツアーまで約半年。「今、私にできること」を精いっぱいやり、「感謝の気持ちを届けたいと思っています」とつづった道重さん。「最後まで、どうか、宜（よろ）しくお願い致します」という言葉で文章をしめくくった。
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