タレントの中居正広(52)の女性トラブル問題で、関与が報じられているフジテレビが揺れている。同局は17日に会見を開いたものの、到底世間の納得は得られないもので、トヨタ自動車などCMを見合わせる大手スポンサーが続出。同局のアナウンサーたちは一連の問題でショックを受け、特に今春スタートの新情報番組キャスター就任で調整されていた人気女性アナは一転、保留になってしまった――。
17日のフジの会見は終始お粗末なものだった。
参加できるメディアを限定した上に動画撮影や配信を認めず。同局の港浩一社長は、女性X子さんと中居の食事会のセッティングにフジ幹部A氏が関与したとする報道を改めて否定したが、記者からさらなる説明を求められると、第三者の弁護士を中心とした「調査委員会で調査する」「当事者間の守秘義務」「プライバシー」を繰り返した。フジの女性アナが自身も〝接待〟をさせられたと匿名告白し、同様の行為が常態化していたのではないかとする16日の週刊文春の報道も「なかったと信じたい」と歯切れが悪い。
これにはSNSで批判が殺到した上に、トヨタ自動車や日本生命保険、NTT東日本、明治安田生命保険などからCMを差し止められる事態になった。
フジの公式サイトでは19日までに「みなさまへ」と題した声明を発表。「アナウンス室公式SNSやアナウンサー個人のSNSへの投稿を多数いただいています。残念ながら、誹謗中傷や憶測に基づくコメントも多く見られますので、そうした投稿はどうぞお控えください」と呼びかけている。当のアナたちのショックは大きい。
俳優の谷原章介(52)がメインキャスター、フジの小室瑛莉子アナ(25)が月~木曜キャスター、岸本理沙アナ(25)が金曜キャスターを務める「めざまし8」(平日午前8時)の後継番組で、人気女性アナの出演が保留になったのだ。
フジ局員の話。
「『めざまし8』は3月28日で終了し、後継は新しい情報番組で(同月)31日放送開始で調整されています。そのキャスターの一人として小室、岸本両アナではない別のアナのキャスター就任で調整され、刷新感を図ろうとしていました。ただ、本人が一連の騒動でメンタル的にダウン。キャスター就任がペンディングになったんです。『めざましテレビ』に次ぐ看板の情報番組枠で、本人は気合が入っていたんですが…」
フジの藤本万梨乃アナウンサー(29)は19日放送の「Mr.サンデー」(同局系)に出演し、「私は中居さんとお会いしたこともない」と前置きした上で「今回のようなことについて詳しくは知らないまま、こういった状態となりました。今、根拠のない臆測にさらされて、否定する場もなく苦しい思いをしている仲間もいます」と心境を吐露。そして、独立性と客観性、中立性が担保される調査の必要性を強調し、「視聴者の皆さんや関係者の皆さん、スタッフの皆さん、そして私たち社員にもきちんとした説明を求めたいと思います」と訴えた。
マジメに勤務していた女性アナたちには、局内からも同情の声が上がっている。