一斉捜索受け、「もう立ち直れない」 疑惑続出で「一強体制」崩壊へ

有料記事一強の果て

福冨旅史 三井新

「もう立ち直れないんじゃないかという危機感がある。現場はこれ以上持ちこたえられない」

昨年4月1日。東京女子医大で開かれた職員向けの説明会。出席者によると、理事長の岩本絹子容疑者(78)らに厳しい指摘が相次いだ。

この3日前、警視庁は岩本元理事長の自宅や理事長室などを一斉に家宅捜索していた。

同大の同窓会組織「至誠会」の元職員が元事務長と共謀し、勤務実態がないのに約2千万円の給与を受け取ったとする特別背任容疑だった。岩本元理事長に直接的な容疑はかかっていなかったが、関係先として捜索されていた。

東京女子医大に家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=2024年3月29日午前8時30分ごろ、東京都新宿区河田町、三井新撮影

説明会の出席者によると、岩本元理事長は「女子医大をなんとか助けたいという気持ちで来ておりますから、私の感覚的に全くありえない」などと疑惑を一蹴し、辞任も否定。記者会見は開かず、第三者委員会を設置して調べる方針を示していた。

しかし、捜索後も同大をめぐる疑惑は続出した。

■「診療が続けられるのか不安…

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