ことしの春闘に向けて、生命保険大手の明治安田生命は、国内の4万人余りの社員を対象に、新年度、2025年度は平均で5%の賃上げを行う方針を固めました。人材獲得の競争が激しくなる中、生命保険大手の間で賃金引き上げの動きが広がっています。
会社によりますと、賃上げの対象となるのは、全国におよそ1万1000人いる内勤職の社員とおよそ3万6000人いる営業職の社員で、いずれも平均で5%の賃上げを行う方針を固めたということです。今後、労働組合との協議を進め、正式に決定しますが、内勤職は2年連続、営業職は4年連続の賃上げになるということです。また、内勤職の社員は初任給の引き上げも行い、2025年度に入社する大卒で全国転勤があるコースの場合、初任給を最大で33万2000円とする方針です。さらに入社5年以内の若手の社員については、賃上げの率を特に高めて平均で8%以上とする方針で、会社としてはこうした処遇の改善で人材獲得につなげるねらいがあります。
生命保険会社では、日本生命と住友生命も営業職を対象に賃上げを行うことにしていて、人材獲得の競争が激しくなる中、賃金引き上げの動きが広がっています。