「ひとごとではない」 長野3人死傷から一夜、通勤客から不安の声

遠藤和希 北沢 祐生

事件が起きた長野駅前で、目撃情報を求めるビラを配る警察官=2025年1月23日午前7時28分、長野市、北沢祐生撮影

長野市長野駅前で男女3人が死傷した事件から一夜明けた23日朝、市内の小学校周辺では教職員らが見守る中、保護者に付き添われて登校する児童の姿が見られた。駅前では警察官が事件の情報提供を求めるビラを配り、通勤客は不安を口にした。

市教育委員会は22日夜、児童生徒の安全確保のため保護者に対し、可能な範囲内で登校時の付き添いを求め、児童生徒が不安を感じる場合は登校を控えても欠席扱いとしない方針をメールで呼びかけた。

駅から南へ約3キロ離れた市立青木島小学校に小学3年の息子を送り届けた会社員女性(45)は「子どもに被害が及ばないか心配です。犯人が捕まるまで一緒に通います」と話した。

一方、事件が起きた駅前のバス乗り場周辺では23日朝、警察の規制線が外され、盾を手にした警察官が警戒に当たっていた。

午前7時半ごろから善光寺口のバス乗り場などに向かう通勤客や学生らに、逃走中の犯人の特徴などを記したビラを数人の警察官が配った。

ビラを受け取った人の中には、亡くなった被害者を悼み、現場で手を合わせる姿も見られた。ビラを手にした長野市の公務員の女性(30)は事件があった午後8時ごろにこの辺を通ることが多いといい「昨夜は早く帰ったが、時間が重なっていれば自分が被害者になったかも。本当に気の毒。献花台ができれば花を供えたい」と話した。

現場のバス乗り場に並んでいた同市の会社員男性(59)は毎日、長野駅で降り、通勤でバスを利用している。「ニュースでは通り魔的な犯行と聞いた。ひとごとではなく、ただ怖いです」

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遠藤和希

長野総局

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空き家、循環社会、鉄道の将来、通貨危機など

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