レアル・マドリードのアンチェロッティ監督(AP)
<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Rマドリード5-1ザルツブルク>◇22日(日本時間23日)◇1次リーグ第7節◇サンティアゴ・ベルナベウ
【マドリード=高橋智行通信員】レアル・マドリード(スペイン)が、ホームでザルツブルク(オーストリア)を5-1と圧倒した。
1次リーグ7試合を4勝3敗の勝ち点12とし、16位に浮上。プレーオフ出場を確定させ、8位のレバークーゼンに勝ち点1差に迫り、トップ8入りに望みをつないだ。
Rマドリードは序盤、プレスがうまくかからずやや苦しんだものの、時間の経過とともにボールをキープしていき、待望の先制点を手に入れる。前半23分、セバージョスのパスを受けたビニシウスが左サイドからクロスを上げる。これをファーサイドに走り込んだロドリゴがダイレクトで合わせ、ゴール左にうまく流し込んだ。
それ以降、失点により最初の勢いが失われたザルツブルク相手に攻撃の手を緩めず、前線がうまく機能。前半34分にベリンガムの華麗なヒールパスからロドリゴが2点目を右サイドネットに突き刺した。
後半3分にエムバペがバックパスの処理を誤ったGKブラスビヒにプレスをかけてボールを奪い追加点。さらに10分、ビニシウスが左サイドでボールを受けて中に切り込み、個人技を発揮して2人かわし4点差にした。
完全にゲームを支配する中、アンチェロッティ監督は過密日程を考慮し、主力選手を次々と下げていく。そして後半32分、バルベルデのスルーパスをゴール前で受けたビニシウスが難なくDFをかわしてチームの5点目を記録した。
Rマドリードは着実に勝ち点を積み上げた中、一方でライバルのマンチェスター・シティー(イングランド)がパリ・サンジェルマン(フランス)に2-4と破れ、1次リーグ敗退の危機に瀕している。
試合後の会見でアンチェロッティ監督は「マンチェスターCが1次リーグで敗退した場合、朗報となるか?」と問われると「欧州チャンピオンズリーグで再び優勝候補の一つなので、シティーが敗退することは良いニュースとなるだろう」と回答している。