橋本環奈
NHK連続テレビ小説「おむすび」がすごいことになっています。今週は、ヒロインの結(橋本環奈)が登場しないという異例の事態です。
多忙な橋本のスケジュールから出た苦肉の策でしょうが、ヒロインが管理栄養士の勉強と育児に励んでいる間に、姉の歩(仲里依紗)らを軸に東日本大震災をめぐって話が展開されるようです。
「おむすび」はそのストーリー展開などをめぐり、ネット上でも〝反省会〟として多くの批判が飛び交っています。
よくいえば、それだけみんなが気にかけているということです。今回のヒロイン不在も、どのような反響を呼ぶのか。非常に注目されます。
しかし、筆者はヒロインの父親・聖人を演じる北村有起哉さんが実は主人公なのだという目線で見ることで、ひそかに楽しんでいます。
娘や友人のギャルたちに振り回される父。突然家に訪れる娘の彼氏に戸惑う父。妻に突然ストライキされ、あたふたする父…。当初、何かと気負っていたよろいを脱ぎ捨てた後の父・聖人は実にいい存在になりました。
北村のなんともいえない味のあるたたずまいと演技が、ともすれば批判の嵐に巻き込まれそうになるドラマを支えているのです。
何かと物議を醸している「おむすび」ですが、そんな〝聖人推し〟の視聴者も少なくないのではないでしょうか。 (F)