日向灘を震源とする地震で最大震度5弱を観測した宮崎県では一夜明けた14日、軽傷者1人が確認されたほか、水道管の破損や県道を塞ぐ落石といった被害状況が明らかになった。
縁石付近から水が噴き出した市道(13日午後11時59分、宮崎市で)=浜崎大弥撮影
宮崎市生目では、市道の縁石付近などから水が噴き出しているのが2か所で確認された。市上下水道局によると、地中の上水道管が破損したとみられ、この影響で近くの2世帯が断水になっているという。
同県日之影町の県道日之影宇目線では斜面からの落石が確認され、14日午前7時半から通行止めとなっている。けが人などの報告はない。
列車の運転見合わせなどでがらんとしたJR宮崎駅の構内(14日午前9時46分、宮崎市で)=佐伯文人撮影
宮崎県では昨年8月に最大震度6弱の地震が起き、南海トラフ地震の「臨時情報(巨大地震注意)」が発表されている。宮崎市の男性会社員(33)は「また来るのではないかと思うと不安。家具の固定や備蓄の強化も考えたい」と語った。