見上愛「風、薫る」Wヒロインもう1人はオーディションで決定 CP「最強のバディを選びたい」(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュース

NHK2026年度前期連続テレビ小説「風、薫る」制作発表・主演会見で主演に選ばれた見上愛は笑顔で手を振る(撮影・宮地輝)

NHKは24日、26年度前期連続テレビ小説の発表会見を行った。タイトルは「風、薫る」で、明治期に看護師のパイオニアとして活躍した2人の女性の半生を描くバディ物語。主人公は2人で、この日行った会見には局側のオファーを受けて決まった見上愛(24)が登壇。もう1人はオーディションで決定するという。 【写真】笑顔で記念撮影する作者の吉沢智子氏と主演の見上愛 NHKによると、2人目のヒロインオーディションは2月中旬ごろに応募締切し、4月まで選考を行って決定する予定という。応募可能年齢は18歳~29歳の女性で、すでに劇団やプロダクションに所属し、プロの俳優を目指している、もしくはすでに活動している人を対象とする。 まだ女性の職業が確立されていなかった明治期に同じ看護婦養成所を卒業し、「トレインドナース(正規に訓練された看護師)」と呼ばれて新たな風を巻き起こした実在の人物、大関和さんと鈴木雅さんの2人の半生をモチーフとした物語。田中ひかる氏の著書「明治のナイチンゲール 大関和物語」を原案とし、オリジナル要素も加えながら届ける。見上が大関和(ちか)さんがモデルの一ノ瀬りんを演じるといい、鈴木さんモデルの大家直美役をバディとしてオーディションで決定する。 制作統括のNHK松園武大チーフプロデューサー(CP)は「もう1人の主人公と共に、ずっと見ていたいと思えるような最強のバディを選びたいと思っています。大切な誰かの手のぬくもりや尊さ、そうしたものを感じられるような作品にしたい」と力を込めた。 朝ドラで主人公を2人置くのは、三倉茉奈、三倉佳奈の“マナカナ”姉妹が出演した2008年の第79作「だんだん」以来。それ以前では第55作「ふたりっ子」。同作でも主人公の少女時代をマナカナ姉妹が演じた。その前では80~90年代に母と娘のダブルヒロイン作が多く存在し、1989年の第42作「青春家族」、90年開始の第45作「京、ふたり」、92年の第47作「おんなは度胸」などがある。 今作「風、薫る」では明治初期から中期にかけての2人の半生を描くという。 モチーフとなる大関和さん(1858-1932)と鈴木雅さん(1857-1940)は、1886年に桜井女学校の看護婦養成所に第1期生として入学。卒業後は帝国大学医科大学第一医院でトレインドナースになった。しかし、ほどなくして大関さんは職場を追われて新潟県で女学校の舎監をすることに。一方、鈴木さんは日本で初めての個人経営の派出看護婦会を設立し、やがてそこに大関さんも加わることとなる。 2人は派出看護を行いながら、防疫活動でも大きな成果を残す。その後、鈴木さんは看護婦会を大関さんに委ねて引退。大関さんはその後、会頭を務めながら、「派出看護婦心得」「実地看護法」などを執筆。2人は看護師という職業の確立に大きく貢献した。NHKは「実在の人物をモチーフとしますが、激動の時代を生きた2人のナースとその仲間たちの波瀾(はらん)万丈の物語として大胆に再構成します。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。原作はありません」としている。 朝ドラは、現在放送中の24年度後期は橋本環奈主演の「おむすび」、25年前期は今田美桜主演の「あんぱん」、同年後期は高石あかり主演で「ばけばけ」を放送することが発表されている。「風、薫る」は連続テレビ小説第114作目で、今年の秋からクランクイン予定という。

日刊スポーツ

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