「ディープシークショック」続く、日米テック株が再び下落 | ロイター

[シンガポール 28日 ロイター] – 中国の新興企業ディープシークが低コストの人工知能(AI)モデルを公表したことによる世界的な市場の混乱は28日も続き、日本のテクノロジー株が下落した。主要AI企業の優位性と高い評価額に疑問が生じている。 もっと見る

ディープシークの登場と人気の高まりを背景に、世界中の投資家がハイテク株を投げ売りした。日本市場では、米エヌビディア(NVDA.O)

, opens new tabのサプライヤーであるアドバンテスト(6857.T)

, opens new tabが10%下落した。前日は9%近く急落している。

米国では27日、ブロードコム(AVGO.O)

, opens new tabが17.4%安、生成AI「Chat(チャット)GPT」を支援するマイクロソフト(MSFT.O)

, opens new tabが2.1%安、グーグル親会社のアルファベット(GOOGL.O)

, opens new tabは4.2%安となった。

フィラデルフィア半導体指数(.SOX)

, opens new tabは9.2%安と、2020年3月以来の大幅な下落率となった。韓国と台湾は旧正月で休場。

バーンセン・グループのデービッド・バーンセン最高投資責任者(CIO)は、27日にテクノロジー株が急落したのは、株価が非常に高かったことが一因と分析した。

「これらのテック株は多くの投資家のポートフォリオで過大なウエートを占め、株価指数でも大きな比重を占めていた。これは重大なリスクにもかかわらず、過小評価されていた」と指摘した。

データセンター関連企業も打撃を受け、マレーシアの複合企業YTLパワー(YTLP.KL)

, opens new tabは7.5%下落し、3営業日連続で大幅安となった。

IGの市場ストラテジスト、ジュン・ロン・ヤップ氏は、ディープシークが最終的に米国のAI事情を一変させるゲームチェンジャーになるかどうかで意見が分かれていると述べ、「先に売って後で考える」思考が働いている可能性があるとの見方を示した。

サクソのチーフ投資ストラテジスト、チャルー・チャナナ氏はディープシークのAIについて、世界のAI分野における競争が激化しており、エヌビディアが永遠にポールポジションにいるとは限らないことを示すものだと述べた。

「ディープシークは、性能は劣るがコスト効率の高いハードウェアを使用して最先端のAIモデルを開発した。米テック企業が高額なAIインフラに多額の投資を行っている状況に挑戦するものだ」と語った。

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