「何も学んでいない」“USS買収に意欲” 米鉄鋼大手CEOが日本猛批判なぜ?

スーパーJチャンネル

[2025/01/14 20:02]

2

「日本は1945年から何も学んでいない」。USスチール買収を巡り、日本を激しく批判する男性。なぜ彼は日本を敵視するのか。その狙いを探ります。

■“USS買収意欲”米鉄鋼CEO会見

クリーブランド・クリフス

ゴンカルベスCEO(最高経営責任者) 

「アメリカだぞ!日本は自らが何者か理解していない!1945年から何も学んでいない。我々がいかに善良で親切で寛大か学んでいない!」

日本を名指しし、批判する男性。アメリカ鉄鋼大手「クリーブランド・クリフス」のゴンカルベスCEOです。

アメリカ・CNBCは「クリフスが鉄鋼最大手のニューコア・コーポレーションと提携し、USスチールを買収する可能性がある」と報じています。

ゴンカルベスCEO 

「我々の血を吸うのはやめろ。我々はアメリカ人だ。我々はアメリカを愛している」

買収額は日本製鉄が1株あたり55ドルを提示していたのに対し、クリフスの提示は1株あたり30ドル台後半になる見通しだということです。

クリフスは当初、USスチール買収に意欲を見せていましたが、日本製鉄に競り負けていました。批判は他にも…。

ゴンカルベスCEO 

「中国は悪で邪悪で恐ろしい。しかし、日本はもっとヒドい。日本のほうが断然悪いのです。日本は中国に対して過剰生産の方法を教えたのです。過剰生産は日本で発明されたのです。中国ではありません」

次のページは

■日本製鉄らから提訴されているゴンカルベス氏

ゴンカルベス氏は日本製鉄らからUSスチール買収を巡り、違法な妨害行為をしたとして、提訴されています。

ゴンカルベスCEO 

「日本の総理がアメリカ大統領に国家安全保障の懸念で買収を阻止した理由の説明を求めているが、同じ要請をトランプにしてほしいね。これは私にとって面白い日になりそうだよ」

記者会見を受け、日本製鉄とUSスチールは、それぞれコメントを発表しました。

日本製鉄 

「私たちの計画は、ステークホルダーの皆様から圧倒的なご支持をいただいています。ゴンカルベス氏は、偏った固定観念に固執し続けていると認識しておりますが、同氏の提案は本買収における日本製鉄の計画の範囲と規模に匹敵し得ないということです」

USスチール 

「記者会見での発言は、クリーブランド・クリフスの業績が悪化している中で、彼が行ってきた違法な独占的陰謀から注意をそらそうとするものだ。米国の重要な同盟国である日本の人々に対するゴンカルベス氏の言葉による攻撃に、非常に失望している」

こちらも読まれています

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *