森永卓郎さん(2024年11月撮影)
元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏(69)が1日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に生出演。原発不明がんのため、67歳で亡くなった日本初の経済アナリスト、森永卓郎さんの“遺言”を明かした。
東野幸治(57)がMCを務め、時事ネタを各界の専門家が解説、斬っていく同番組。この日は、トップで森永さんの死去を伝えた。
森永さんが亡くなる前日にも一緒だった高橋氏は「ラジオで毎週会ってました。亡くなる前の日も一緒だったですね」と、いまだ信じられない様子ものぞかせながら、最後のやりとりに言い及んだ。
「(亡くなる前の週、森永さんが)この番組のライバル某局に出てたんですね」と言い、その番組では財務省に触れており、高橋氏は「どうやってしゃべってるか気になって」確認したという。
すると「(森永さんの発言が)『ピーッ』ってなってた」そうで、森永さんに会い「その(会った日の)朝、気になって聞いたんですけど、そうすると、(発言は)『財務省は極悪人でカルトだ』って」と明かした。
森永さんは当時、病状が深刻度を増し「その収録の前後、ものすごく痛くてたいへんで、『ずーっと寝てて、起きて収録したから、どう放送されたか見てなかった』って。これが、私との最後の会話なんで、あえて言いますよ」。
財務省を忖度(そんたく)なく批判してきた森永さんへ敬意を表し、あえてこの日の生放送でその言葉を公開。高橋氏は「彼の私への遺言だと思いましたから」として、消された発言内容を口にしたと説明した。
これに、同じく森永さんと定期的に共演していた元内閣官房参与で京大大学院教授の藤井聡氏(56)は「僕よりも11歳上で、先人。わざと変なこと言って、(妙味を出して)電波に(発言を)のせていたと思う」と、生きざまに触れた。
その上で「そうしないと、(過激な発言もあり)ずっとテレビに出られていなかったんじゃないか。経済政策論が財務省につぶされていたんじゃ(ないか)。ニッポンの世論適正化に、すばらしい仕事をされたと思う」と言い、しのんだ。
また、事務所の後輩になるジャーナリストの青山和弘氏は「がんでステージ4の宣告をされてから、桜を見れないと言われて、でも、1年半。ほんとに頭が下がります。生涯現役でした」と感服する思いを吐露していた。
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森永卓郎さん(2024年11月撮影)
元財務官僚で経済学者の高橋洋一氏(69)が1日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分=関西ローカル)に生出演。原発不明がんのため、67歳で亡くなった日本初の経済アナリスト、森永卓郎さんの“遺言”を明かした。
東野幸治(57)がMCを務め、時事ネタを各界の専門家が解説、斬っていく同番組。この日は、トップで森永さんの死去を伝えた。
森永さんが亡くなる前日にも一緒だった高橋氏は「ラジオで毎週会ってました。亡くなる前の日も一緒だったですね」と、いまだ信じられない様子ものぞかせながら、最後のやりとりに言い及んだ。
「(亡くなる前の週、森永さんが)この番組のライバル某局に出てたんですね」と言い、その番組では財務省に触れており、高橋氏は「どうやってしゃべってるか気になって」確認したという。
すると「(森永さんの発言が)『ピーッ』ってなってた」そうで、森永さんに会い「その(会った日の)朝、気になって聞いたんですけど、そうすると、(発言は)『財務省は極悪人でカルトだ』って」と明かした。
森永さんは当時、病状が深刻度を増し「その収録の前後、ものすごく痛くてたいへんで、『ずーっと寝てて、起きて収録したから、どう放送されたか見てなかった』って。これが、私との最後の会話なんで、あえて言いますよ」。
財務省を忖度(そんたく)なく批判してきた森永さんへ敬意を表し、あえてこの日の生放送でその言葉を公開。高橋氏は「彼の私への遺言だと思いましたから」として、消された発言内容を口にしたと説明した。
これに、同じく森永さんと定期的に共演していた元内閣官房参与で京大大学院教授の藤井聡氏(56)は「僕よりも11歳上で、先人。わざと変なこと言って、(妙味を出して)電波に(発言を)のせていたと思う」と、生きざまに触れた。
その上で「そうしないと、(過激な発言もあり)ずっとテレビに出られていなかったんじゃないか。経済政策論が財務省につぶされていたんじゃ(ないか)。ニッポンの世論適正化に、すばらしい仕事をされたと思う」と言い、しのんだ。
また、事務所の後輩になるジャーナリストの青山和弘氏は「がんでステージ4の宣告をされてから、桜を見れないと言われて、でも、1年半。ほんとに頭が下がります。生涯現役でした」と感服する思いを吐露していた。