「まる子」のようなキャラで「何とかなるっしょ!」 芳根京子、研修医役で人生と向き合う

「まどか26歳、研修医やってます!」に出演する芳根京子

「まどか26歳、研修医やってます!」TBS系 火曜午後10時

初めてドラマの主演を務めたのは、平成27年にTBS系で放送された連続ドラマ「表参道高校合唱部!」。オーディションで勝ち取ったが、「あの頃は俳優業を続けていけるのかと不安を抱いていたけれど、私を選んでくださったことが自信につながって頑張れました」と当時を思い出す。主演起用の感謝の念を忘れずに、その後も真摯に出演作を重ね、本作で同系の連ドラの主演に再び臨む。「私の10年の歩みを認めてくださったようで光栄です。しっかりと役に取り組んでいきます」と決意を表す。

働き方改革で変わりゆく医療現場を舞台に、研修医の若月まどか(芳根)が人生と向き合う濃厚な2年間を描く成長物語。「何とかなるっしょ!」がまどかの口癖だ。演じるに当たり、監督から漫画「ちびまる子ちゃん」のまる子のようなキャラクターを求められ、「けなげで、おっとりとしているけれど、時には親しい人に毒舌を吐くチャーミングな女性」とイメージする。

若月まどかが研修医として人生と向き合う2年間が描かれる (TBS提供)

初期研修中のまどかは、さまざまな科を回る。事前に医療監修の医師から、点滴静脈注射、心臓マッサージ、縫合などの技術指導を受けた。「なかなか難しくて。でも、親切に教えていただき、少しずつですが、慣れてきました」と笑顔。中でも縫合の最後の糸結びは、ミサンガ作りが練習になると助言され、「実際に作ってみたら、感覚が分かりました」と、うれしそう。

初期研修の2年間で、まどかは専門とする科に何を選ぶのか、「医師だって幸せになりたい」と願ったその先で何を取捨選択するのかを模索する。

「最終的にどういう決断をするのかは分からないですが、まどかが体験して決めたことに噓はないし、それがまどかの人生。誰もが感じる不安や抱く希望を体現して、視聴者の皆さんが、まどかと一緒に前を向いていただける作品になったら」と期待する。

昨年は、世代の違う報道記者の苦悩や葛藤を描いたスペシャルドラマ「テレビ報道記者~ニュースをつないだ女たち~」(日本テレビ系)に江口のりことダブル主演するなど、挑戦的な作品に参加したことが印象的だったと振り返る。一方、プライベートでは長期休暇を取り、家族旅行などを楽しんだ。

「公私のバランスのいい1年でした。家族の前では、ありのままの自分でいられる。それって大切だと改めて実感しましたね」と、ほほ笑む。

本作から始まる精力的な令和7年も支えてもらうのは家族との時間。穏やかな表情が、それを語っていた。

芳根京子

よしね・きょうこ 平成9年、東京都出身。25年、デビュー。NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」、「真犯人フラグ」(日本テレビ系)、「オールドルーキー」(TBSテレビ系)、「それってパクリじゃないですか?」(日テレ系)などに出演。

研修医仲間は個性さまざま 人物相関図

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