駒大の藤田敦史監督
陸上の日本学生ハーフマラソンが2日、第77回香川丸亀国際ハーフマラソン大会(香川県立丸亀競技場付属ハーフマラソンコース、サンケイスポーツなど共催)と併催して行われ、早大の工藤慎作(2年)が1時間0分6秒で優勝した。立大の馬場賢人(3年)が1時間0分26秒で2位、国学院大の上原琉翔(3年)が1時間0分30秒で3位に入り、今年7月のワールドユニバーシティゲームズ日本代表の代表入りに前進した。
先月の箱根駅伝で復路優勝して総合2位だった駒大は箱根1区区間2位の帰山侑大(3年)が1時間0分32秒で4位に入り、チーム最上位だった。自己記録を約1分半更新する好走だったが、9大会連続のワールドユニバーシティゲームズ日本代表は厳しくなり、藤田敦史監督は「勝負は時の運。一生懸命やっている中、4番は悔しいがしようがない」と肩を落とした。
それでも併催の丸亀ハーフでは篠原倖太朗(4年)が日本記録(1時間0分0秒)を大幅に超える59分30秒で日本人2番手となる全体4位。自身が持つ1時間0分11秒の日本人学生記録を塗り替えた。学生ハーフでは出場5人全員が1時間2分切り。箱根3区区間6位の谷中晴(1年)が1時間0分57秒の自己新記録で、初ハーフマラソンとなった4区区間4位の桑田駿介(1年)が1時間1分9秒をマーク。5区区間4位の山川拓馬(3年)が1時間1分36秒で、9区区間5位の村上響(2年)が1時間1分46秒だった。藤田監督は「山川は山上りをやった後に気管支があまりよくなくて、10キロ過ぎて呼吸できなくなってしまった。練習はちゃんとできていたが、不安があったら勝負事はなかなかできない」と優勝候補に挙げられていた新主将をねぎらった。
「学生もこれだけ走れるんだということが分かったので、後は指導者もそういう頭を持ってトレーニングをしていかないと乗り遅れてしまう。帰山の4番は悔しかったが、チームとしては1年生の2人もしっかり走った。この子らがゆくゆくこういうところで59分台を目指してやれるようになるでしょうから。その時をしっかり見据えて準備することが大事かなと思っている」と藤田監督。藤色の常勝軍団が次のステージを見据えた。