2位でフィニッシュする若林宏樹=大分市のジェイリーススタジアムで2025年2月2日午後2時6分、矢頭智剛撮影
第73回別府大分毎日マラソン大会が2日に行われ、今年の箱根駅伝で5区の区間新記録をマークし初マラソンに臨んだ若林宏樹(青山学院大)は、2時間6分7秒(速報値)で日本勢トップの2位に入った。若林はかねて大学卒業とともに競技の第一線から退く意向を示しており、レース後にも改めて「本当に終わります」と話した。
若林は卒業後、大手生命保険会社に一般就職する。だが、レースでは初マラソンの日本新記録と日本学生最高記録を樹立。新人賞にも選出され、記録ずくめとなった。
Advertisement
今年9月に東京で行われる世界選手権の参加標準記録(2時間6分30秒)も突破し、日本代表への選出の可能性すらある。インタビューでは「10年間続けてきた陸上生活の有終の美を飾ることができた」とすがすがしい表情で語っていた若林。テレビで解説をつとめた瀬古利彦氏に「これで本当に終わるの?」と問われ、「本当に終わります」ときっぱり答えた。【高橋広之】