2025/02/03 11:59 ウェザーニュース
明日4日(火)以降、日本列島に今シーズン最強の寒波が襲来します。日本海側では平野部も含めて広範囲で大雪のおそれがあり、積雪の急増による立ち往生などに警戒が必要です。強弱をつけながら、9日(日)頃まで寒気の影響が続くおそれがあります。
今日3日(月)の夜に低気圧が発達しながら北日本付近を進み、低気圧の後面からは強い寒気が流れ込みます。明日は冬型の気圧配置が強まり、日本列島の上空は非常に強い寒気に覆われる予想です。上空5500m付近で−36℃以下という大雪をもたらす寒気が明日の午後には北海道から山陰付近まで南下するとみられます。また、5日(水)にはさらに強い寒気の中心が日本海から東北付近に流れ込む見込みです。
寒波のピークは6日(木)頃にかけてで、日本海側の地域では広い範囲で雪が強まるおそれがあります。短時間で積雪が急増するため、立ち往生の発生などに警戒してください。風も強まるため、猛吹雪による視界不良にも警戒が必要です。北陸付近にはJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が停滞する可能性が高く、断続的な強い雪が数日間続くおそれがあります。山間部では6日(木)にかけて新たに1mを超える雪が降る予想です。平地でも大雪となるおそれがあり、生活への影響が懸念されます。7日(金)にはいったん寒気の南下が落ち着くものの、8日(土)になると再び冬型の気圧配置が強まり、9日(日)にかけて寒気の影響が続く見通しです。日本海側の地域はさらなる積雪の増加や、吹雪による視界不良に警戒してください。物流にも影響が出ることが考えられますので、今日の夕方までに除雪や買い出しなどの備えを行なっておくと安心です。
今回の寒気は西回りで流れ込むため、西日本でも雪の影響が大きくなる予想です。上空1500m付近で−12℃以下の非常に強い寒気は、4日(火)から6日(木)にかけて九州北部や中国地方まで南下するとみられます。西日本は日本海側だけでなく、九州の東シナ海側や山陽、四国の瀬戸内側などにも雪雲の流れ込みが予想され、積雪となる所が増える見込みです。風向き次第では大阪や京都方面、名古屋市などの濃尾平野方面でも雪の降る可能性があり、場合によっては都市部の市街地でも積雪となるおそれもあります。上空の気圧の谷の動向に不確実性があるため、今後の情報に注意して対策は早めに行なってください。
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