5日の九州北部は今シーズン「最強・最長寒波」で各地で氷点下となり、積雪を観測しました。暮らしにも、さまざまな影響が続いています。
■竹原侑記者「きょうから一般入学試験が行われる西南学院大学ですが、入場開始から1時間前にも関わらず、多くの受験生が室内で待機しています。」福岡市早良区の西南学院大学では、受験生の控え室として、午前7時から学生食堂を開放しました。早めに到着した受験生のための対応で、通常より1時間早くしたということです。■受験生「雪が怖かったので、ちょっと早めに着いておこうと思って、バスに早めに乗りました。」「道路にも雪があったので心配だったけれど、滑らなくて良かったです。絶対受かります!」
5日の試験は予定通り午前10時から始まりましたが、雪の影響次第では6日以降、試験の開始時間を遅らせる可能性もあるということです。
■元木寛人アナウンサー「午前11時半過ぎの福岡県太宰府市です。雪がかなり強く降ってきました。傘を差す観光客の姿も見られます。」太宰府天満宮に向かう参道では、寒さの中でも観光を楽しむ外国人の姿がありました。■香港から訪れた人「グリーンティーラテをホットで飲んでいます。エキサイティングだよ、雪を経験するのは初めてだから。」■台湾から訪れた人「アイスクリーム(を食べています)。おいしいから!」■梅ヶ枝餅を販売する酒殿屋(さかどや)の店員「ソフトクリームを食べている人がいますからね。信じられない。ここ(焼き場)は天国です。売り場は地獄だと思います。」■売り場の店員
「とっても寒いです。」
北九州市小倉北区の旦過市場では。■奥村三枝記者「おでんの湯気に誘われてか、テイクアウトを求める方がたくさんいます。」店頭でおでんを販売している「旦過うどん」では、大きな鍋に大根や玉子などが用意されました。開店と同時に、多くの人が温かいおでんを買い求めていました。■韓国から訪れた人「うまい!おいしい、おいしい!」■戸畑区から訪れた人「2人で2000円分くらい。寒いから、家で火にかけてグツグツして食べようかな。」■旦過うどん・古園和代さん
「寒いから毎日たくさん仕込んでいます。おうちで暖まって、おでんを召し上がる方が多く来られると思います。」
心配されるのは、暮らしへの影響です。添田町の畑では雪が数センチ積もっていて、農作業をしている人の姿はありませんでした。道の駅では4日から、野菜などがほとんど入荷していないということです。■道の駅 勧遊舎ひこさん・石川裕樹主任
「(普段は)ホウレンソウや白菜、キャベツ、大根などが並んでいます。雪が積もっていたら、野菜は採ったら悪い。だからみんな採っていないんです。」
福岡市東区のスーパーマーケットでは、寒波への備えをしていたといいます。■阿部まみアナウンサー「こちらの店では、うどんやちゃんぽんなどの麺類を通常の倍近く多く仕入れています。」この店では今週に入って、寒波への備えなどから、麺類に限らず食料品の購入量が増えているといいます。この日も、多めに食料品を買う客の姿がありました。■買い物客「2日分くらいは余分に買っています。だいたい必要なもの、牛乳などは買っています。」店では、雪の影響で物流がストップすることに備え、前倒しで商品を仕入れていて、冷蔵庫には通常の2倍近い在庫があるということです。■エムズ美和台店・久松浩一店長
「いま高速道路が止まっている状態なので、あす・あさっての入荷まで響くかもしれませんが、豆腐、麺類などに関しては1.5倍くらいは仕入れている状態です。欠品がないように、早めに多めに入荷しています。」
福岡県と佐賀県で6日夕方までの24時間に予想される雪の量は、いずれも多いところで、山地で10センチ、平地で5センチとなっています。
6日朝にかけて平地、山地ともに大雪となり、同じ所で降り続いた場合は、警報級の大雪となる恐れがあります。引き続き、雪の影響に注意が必要です。
最終更新日:2025年2月5日 18:44