2025年2月7日 6時21分 生成AI・人工知能
中国のスタートアップ企業、「ディープシーク」が開発した生成AIについて、個人情報の収集への懸念などから各国で利用を制限する動きが広がっていることについて、中国外務省は「科学技術を政治問題化している」と反発しました。
中国の企業「ディープシーク」が開発した生成AIをめぐっては、利用者の個人情報の収集や保存に関する情報開示が不十分だなどとして各国で利用を制限する動きが広がっています。日本政府も6日、利用のリスクを十分認識する必要があるとして政府機関などに対し、利用するかどうかは内閣官房などの専門部署に助言を求めた上で判断するよう文書で注意喚起しました。
こうした動きの背景には中国では、2017年に施行された「国家情報法」で企業などに国の情報活動への協力が義務づけられていることがあると見られます。
これについて中国外務省の郭嘉昆報道官は6日の会見で「中国政府は企業や個人に対して違法な方法でデータを収集・保存することを求めたことはないし、今後も求めることはない」と述べました。
その上で「経済、貿易、科学技術を政治問題化することに一貫して反対する」と反発しています。