兵庫県庁で取材に応じる斎藤元彦知事=7日午後
斎藤元彦兵庫県知事が再選された知事選を巡り、斎藤氏側から金銭が支払われたPR会社の関係先に家宅捜索が入った7日、県庁は緊迫感が漂った。「いつになったら落ち着くのか」。斎藤氏の疑惑告発文書問題に端を発した混乱は収まる気配を見せず、県議や職員からため息と不安の声が漏れた。
「今は捜査を見守るしかない」。県議会最大会派自民党の北野実幹事長は硬い表情で取材に話した。別の県議は「PR会社側は表に出てきておらず、今後の捜査で知事の認識と齟齬が出てくる可能性もある」と指摘。「違法性はない」とする斎藤氏の主張との整合性に注目していると語った。
昨年3月にパワハラなどの疑惑を告発する文書が配布されてから、県議会の調査特別委員会(百条委)設置、不信任決議、失職、知事選とめまぐるしく状況が変わった。県庁の中堅職員の一人は「今まで経験したことがなかったようなことが、この1年で次々と起きている」と不安げに話した。
肝いり施策を担当するある部署の職員は「再選後も、議会との折衝では腹の探り合いをするよう」と話す。
(共同通信社)
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