寒波2度目のピーク 北陸、東北はさらに積雪増加 近畿、東海も雪

2025/02/08 10:07 ウェザーニュース

今週はじめから続く寒波は2度目のピークを迎えています。強い寒気が本州付近まで南下し、北日本から西日本の広い範囲で雪雲が発達しやすい状況です。引き続き積雪の増加に警戒をしてください。

上空5500m付近で−42℃以下の寒気が日本海に南下し、大雪をもたらすレベルの−36℃以下の寒気が日本列島の広い範囲を覆っています。寒気の南下に合わせて上空の気圧の谷が通過し、各地で雪雲が発達しました。昨夜は北陸の平野部で特に雪が強まり、新潟市ではわずか6時間で44cmもの雪が降り観測史上1位を更新しています。平野部の雪のピークは過ぎたものの、9時の時点で新潟市で51cm、金沢市で40cm、輪島市は30cmの積雪です。今日は雪の中心が山沿いに移り、新潟県津南町は292cm、岐阜県白川村は274cmの積雪となっています。

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また、現在は晴れ間が見えている東北北部の日本海側は、低気圧の接近に伴って天気が急変する見込みです。衛星画像では低気圧に伴う雲の渦が明瞭に捉えられていて、秋田県や山形県の沖合には発達した雪雲を確認することができます。昼前からはいきなり強い雪が降り出し、短時間で積雪が急増したり、強雪・吹雪により視界不良となるおそれがあります。晴れているからといって油断は禁物です。

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西日本や東海では雪が日本海側に留まらず、太平洋側や瀬戸内側まで広がっています。特にJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の南下に伴って近畿から東海で雪が強まり、9時現在で京都市が7cm、滋賀県彦根市は11cm、岐阜市では10cmの雪が積もりました。京都市でこれだけまとまった雪になるのは2年ぶりです。中国山地は短時間で積雪の急増している所があり、広島県庄原市・高野は9時までの6時間で19cm、島根県奥出雲町・横田では13cmの新たな雪が積もっています。京都市内など市街地の雪のピークは午前中ですが、午後も気圧の谷の影響で局地的に雪の強まる可能性があり油断ができません。中国山地など山沿いでは今夜にかけて断続的に強い雪が降り、積雪はさらに増える見通しです。

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今後24時間で北日本の日本海側や北陸、西日本の日本海側の山沿いを中心に20〜50cmの新たな積雪が予想され、局地的には50cm以上の雪が積もる見込みです。近畿や東海では市街地でも最大5〜10cmの雪がさらに積もるとみられます。予防的通行止めなどにより多くの高速道路や主要国道が通行止めになっていて、鉄道や飛行機にも影響が出ている状況です。やむを得ず移動の必要がある場合は時間に十分な余裕を持ち、無理は避けるようにしてください。車での移動の場合はスタックに備えた装備も必要です。積雪が急増した地域で除雪を行う場合は周囲の安全に気を配るようにしてください。

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写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

滋賀県野洲市の空さん

出典・参考

気象衛星画像:NICT 情報通信研究機構

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