石破総理大臣とトランプ大統領の初めての首脳会談について、国内外の反応をまとめます。
首脳会談や共同記者会見での発言や、会談の成果について詳しくまとめています
アメリカのトランプ大統領は7日、南部フロリダ州の自宅で、共和党議員を招いた夕食会であいさつした際、初めて会談した石破総理大臣について触れ「きょう私は日本の首相と記者会見を行った。ナイスガイで、タフガイだ。タフだ。タフだ。タフだ。でも彼は本当にナイスガイだ」と述べました。
自民党の森山幹事長は「日米両国がともに手を携えて幅広い分野で協力することが、世界の平和と安定につながるという認識を石破総理大臣とトランプ大統領との間で共有できたことは大きな意義があった。『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて協力し、日米同盟をさらなる高みに引き上げていくことを確認したことは重要な成果だ。世界が複合的な危機に直面する中、日本とアメリカが互いの国益を相乗的に高め合う関係をしっかりとつくりあげ、自由で開かれた国際秩序をともに守り抜いていかなければならない」というコメントを発表しました。
自民党の小野寺政務調査会長はNHKの取材に対し「日米関係の強さを対外的に発信する非常によい会談だった。貿易や安全保障などさまざまな面で『一緒に仕事ができる仲間だ』とトランプ大統領に印象づけることができた。中でもUSスチールの問題は『買収ではなく投資』というよく考えられたメッセージを伝え、問題の解消に近づけることができた。トランプ大統領との間で交わした約束を着実に履行していくことが大事になる」と述べました。
日米首脳会談を受けて、中学1年のときに北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で、拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんと母親の早紀江さんがそれぞれコメントを出しました。横田拓也さんはコメントの中で「首脳会談で拉致問題解決の必要性を表明し、米国の支持を得られたこと、北朝鮮による人権侵害に対して日米が歩調を合わせられたことはよかったです。家族会の親世代が健在なうちに日本の地で再会できることが重要で、これが果たされなければ再び制裁と圧力強化に軸足を移すべきです」などとしました。
そのうえで、石破総理大臣が自民党総裁選挙で主張していた東京と北朝鮮での連絡事務所の開設にも触れ、「日本政府は要求の水準を下げることなく、連絡事務所や合同調査委員会設置といった北朝鮮側の時間稼ぎと幕引きに加担することがないよう注意していただきたい」などと述べました。
また、横田早紀江さんは(89)「石破さんも最善の努力をしてくれているなと思って見ていました。それぞれの国にもっと大きな問題がありますから、アメリカがどこまで拉致問題の話をしてくれたかは分かりませんが、話をなさってくれていたらいいなと思っています」としました。
そのうえで、「それぞれの総理大臣に特徴がありますから、石破さんは石破さんで良いところもおありだと思います。トランプ大統領には安倍さんの時のように、また安倍さんの時とは違った形で、信頼していただいて、拉致についてお話ができるようになってほしいと思います」とコメントしました。