先制点を決めたレヴァンドフスキ(C)Getty Images
8日のラ・リーガ第23節、バルセロナは敵地サンチェス・ピスフアンでのセビージャ戦を4-1で制した。 昨日に行われた首位レアル・マドリーと2位アトレティコ・マドリーが直接対決で引き分け、CLプレーオフがない分レアル・マドリーよりも今後数週間は日程的に有利。バルセロナはこのセビージャ戦から、ラ・リーガで巻き返しを図ることになる。 絶対に勝利がほしいフリック監督はGKシュチェスニー、DFクンデ、アラウホ、イニゴ・マルティネス(負傷明け)、バルデ、MF後列フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、前列ヤマル、ガビ、ハフィーニャ、FWレヴァンドフスキをスタメンで起用している。 前半、立ち上がりからボールを保持して、縦に速い展開でセビージャのDFラインの裏を突くバルセロナは、7分と早い時間帯に先制点を獲得。CLの流れから、ハフィーニャのクロスをペナルティーエリア内左のイニゴ・マルティネスがヘディングで折り返すと、レヴァンドフスキが右足でボールに合わせてネットを揺らしている。ポーランド人FWは今季ラ・リーガ19得点目で、エンバペに2点差をつけて得点ランク首位を走っている。 だが、セビージャもすかさず反撃。テレビ中継であれば、レヴァンドフスキのゴールのリプレイが終わらないようなタイミングでバルセロナのハイラインを突破し、サウールの折り返しからルベン・バルガスがボールを枠内に押し込んだ。 1-1となった後もバルセロナがポゼッションしてセビージャを攻め立てるが、セビージャも速攻から鋭い攻撃を仕掛ける。バルセロナは22分、サウールのタックルを食らったアラウホがプレー続行不可能に……。フリック監督は代わりに温存していたクバルシをピッチに立たせた。 バルセロナは44分、ヤマルの左足アウトサイドを使ったダイレクトパスからクンデがミドルでゴールをうかがうが、これは枠を捉えられず。セビージャはその直後、ルケバキオがバイシクルシュートを放ったものの、こちらはシュチェスニーのセーブに阻まれている。前半は1-1ドローのまま終了した。 ハーフタイム、フリック監督はガビとの交代でフェルミンを投入。すると後半開始から1分後、そのフェルミンがいきなり結果を出した。ペドリが前半から連発していた、まるで時を止めるような超精度の浮き球をもう一度放つと、ペナルティーエリア内に入り込んでいた背番号16がヘディングシュートを決め決め切っている。 バルセロナはさらに55分に3点目を獲得し、セビージャを突き放す。ペナルティーエリア手前のハフィーニャが右足で対角線上にシュートを放ち、今季ラ・リーガ13得点目を記録した。 一気に優位に立ったバルセロナだが、61分にはフェルミンがソウに対して危険なスライディングタックルを見舞い、一発レッドで退場に。フリック監督は71分、フレンキー・デ・ヨング、レヴァンドフスキをエリック・ガルシア、ダニ・オルモに代えて攻守のバランスを整えている。 数的不利に立ったバルセロナはその後、ボールを回しながらセビージャの攻撃を防ぎ、リードを守り続ける。そして89分、勝負を決める4点目を獲得。右サイドのフリーキックで、ハフィーニャがペナルティーエリアにクロスを送ると、ファーサイドのエリック・ガルシアがボールを押し込んだ。バルセロナはそのまま、3点差で試合終了のホイッスルを迎えた。 3連勝のバルセロナは勝ち点を48として、首位レアル・マドリーとの差を2ポイント、2位アトレティコとの差を1ポイントまで縮めている。
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