10日午前、福島市の山あいを通る県道で発生した雪崩の影響で温泉旅館2軒が孤立状態になり、除雪作業などの結果、昼前に孤立状態は解消されましたが、県によりますと、その後、再び同じ場所で雪崩が発生したということです。けが人などはいないということで、県は道路を通行止めにして除雪を進めています。
福島県によりますと、10日午前4時ごろ、福島市土湯温泉町の県道が雪でふさがれているのを出勤途中の旅館の従業員が見つけました。県が確認したところ斜面から崩れてきた雪がおよそ100メートルにわたって最大1メートル50センチほどの高さで堆積していて、温泉旅館2軒が一時、孤立状態になりました。旅館には当初、宿泊客と従業員あわせておよそ160人がいましたが、県が道路を通行止めにして除雪作業を進めた結果、午前11時半に通行止めは解除され、10日帰る予定だった宿泊客らは旅館から移動し孤立状態は解消されました。ところが午前11時40分ごろに再び同じ場所で雪崩が発生し、県道は通行止めになっているということです。県や温泉旅館によりますと、現在旅館にとどまっているのはもともと10日も宿泊する予定だった客や従業員など数十人で、電気やガス、水道などは使え電話で連絡がとれる状態で、食材も不足してはいないということです。また、けが人などはいないということです。
県は除雪作業を進め安全性を確認したうえで通行止めを解除することにしています。
気象庁によりますと、福島市では今月5日から断続的に雪が降り、市内になだれ注意報が出ていましたが、9日午後9時前に解除されていました。
土湯温泉付近では10日午前4時時点の積雪が50センチから1メートルほどあったとみられます。