山崎育三郎×井桁弘恵が対談。「目標を立てる?」「心と体の健康を保つコツは?」など語り合う | J-WAVE NEWS

山崎育三郎がこれからの目標や、2025年に企画・出演するミュージカルへの想いなどを語った。 山崎が登場したのは、井桁弘恵が「チーフ」としてナビゲートする、ラジオを「ラボ」に見立てたJ-WAVEの番組『LOGISTEED TOMOLAB.~TOMORROW LABORATORY』(通称、トモラボ)。私たちの周りにある森羅万象を「イシュー(テーマ)」にして、各界で活躍する「フェロー」を毎週ゲストに迎えながら、明日が豊かになるヒントを探すプログラムだ。 山崎をフェローとして迎えた1月25日(土)の放送は、同番組の通算200回目のオンエアとなり、スペシャル企画をお届けした。ここでは、その模様の一部をテキストで紹介する。ポッドキャストでも配信中だ。

・ポッドキャストページはこちら。

抱負や目標を立てる?

山崎は東京都出身。12歳のときにミュージカルデビュー。2007年『レ・ミゼラブル』マリウス役に抜擢され、華やかな容姿、卓越した表現力でミュージカル界のプリンスとして人気を集める。2015年には日曜劇場『下町ロケット』(TBSテレビ系列)で注目を浴び、映画やドラマなどにも多数出演。『おしゃれクリップ』(日本テレビ系)では井桁とともにMCを務めている。また、2月28日(金)より3月22日(土)まで、東急シアターオーブで上演されるミュージカル『昭和元禄落語心中』に出演する。 番組は、2人が質問に答える形式で進行。最初の質問は「おふたりは抱負や目標を立てるタイプですか?」というものだった。

山崎:特に決めていないかな。発表されていないものも含めて、毎年、1年間のスケジュールが決まっているんです。それをきっちりこなす感じですね。

井桁:気持ち的な目標を決めたりします? たとえば、プライベートで「こんなことをしたい」とか「こういう心持ちでいたい」とか。

山崎:子どもとたくさん遊びたい。いま一番楽しいんですよね。

井桁:なにをするんですか?

山崎:毎日、家でキャッチボールしています。上の子が野球をやっていて「大谷翔平になりたい」と言っているんです。僕は古田敦也さんが好きで、息子もキャッチャーをやってみたいと言うので、サンタさんからキャッチャーミットをもらって一緒に柔らかくしたんです。いまは息子がキャッチャー、僕がピッチャーでずっと投げて捕る、をやっています。7、8割の力で投げても捕れちゃうんですよ。

井桁:嘘でしょ(笑)。

山崎:本当。本格的に練習していて、野球がいま一番楽しいかな。

井桁: その年代は上達が早いですし。

山崎: ちょっとセンスあるかもね。

井桁: 我が子ながら?

山崎: うん。親バカだけどすごくうまい。運動神経いいかもしれないね。

井桁:育さん自身も運動神経いいですよね。

山崎: いちおう全国大会ベスト8。小学6年生のときに西武球場でピッチャーしてますから。

井桁: すごい。じゃあ、いまはそれが楽しいんですね。

山崎:あとは始球式ですね。2024年は阪神タイガースと日本ハムファイターズの2球団で投げさせてもらいましたけど、いつか全球団でやりたい。始球式と歌のセットはなかなかいないらしくて。阪神タイガースのときも国歌独唱して5分後に始球式、しっかりストライク入れました。ファイターズのときは北海道だから『大空と大地の中で』を歌って、そのあと投げる。最終的には大谷(翔平)選手の試合で国歌を歌いたいですね。

井桁:WBCの舞台とかになるのかな?

山崎:そうですね。自慢だけど、イチローさんの引退試合で国歌を歌わせてもらいました。しかも日本国歌とアメリカ国歌の2曲を続けて。

井桁:アメリカ国歌も日本人が歌っていいんですか?

山崎:「両方歌ってください」って依頼があって。イチローさんが横にいるなかで最後の試合、東京ドームで5万人がシーンとしていて。

井桁:本当ですか?(笑)

山崎:ここで嘘つくの? (笑)。

井桁:「嘘だー」って言いたくなるレベルの話じゃないですか。

山崎:高校で留学していたんですが、留学時代の友だちみんなから「イチローの引退試合観たよ」ってFacebookでメッセージが届いて。それがメジャーリーグの開幕戦だったんです。言い続けると意外に夢じゃなくなることもありますよね。

「わくわくするもの」を自分で形にしていく

2025年1月18日(土)で39歳になった山崎は、2025年2月よりミュージカル『昭和元禄落語心中』に出演。同作品の企画も務めている山崎は、その想いを語った。

山崎:これも自分の昔からの夢なんです。日本は『レ・ミゼラブル』や『エリザベート』『ミス・サイゴン』など、海外ヒット作を上演するのが主流なんですよね。でも日本で生まれて、世界に出ていくミュージカル作品を作っていくべきだと思います。

井桁:確かに、日本のミュージカルはそんなに多くないイメージがあります。

山崎:日本人特有の国民性もあって、タモリさんが「ミュージカル嫌い」って言うように、話していて急に歌い出すのは恥ずかしいみたいな感覚があったんだと思う。いまはミュージカル映画やディズニー実写版、さらにTikTokとかで若い人がダンスを披露したりして、自分を表現するのが身近になっているから、思ったより受け入れられるんじゃないかと。

山崎は、2018年にNHKで放送されたドラマ『昭和元禄落語心中』に出演した際に「これをミュージカル化したい」と、思い立ったそう。

山崎:ドラマを撮影しているときから「絶対にミュージカル化したら面白い」と思っていたんです。それが6年経って、ようやく上演が決まりました。いまは稽古中で、音楽や振付、セット、衣装などをゼロから作り上げている。自分が企画しているので、気持ちが入っています。だから2025年の抱負は、積み重ねてきた「わくわくするもの」を自分で形にしていく、っていう感じですかね。

心と体の健康のために

続いての質問は「『心と体』ということで、それぞれが健康でいるために心がけていることはありますか?」だった。

井桁:メンタルとフィジカルの健康については、なるべく俯瞰して自分のことを見るようにしています。

山崎:それはコントロールできるほう?

井桁:できるほうですね。

山崎:いげちゃんは安定しているイメージかな。

井桁:「今日は落ちているな」と思ったら「今日は落ちているな」と認めるし。

山崎:無理しないタイプというか。

井桁:そうなったら「今日はもう無理です」みたいなことを言っちゃうので。あと、心が疲れているなと思ったら、ドライブをしてひとりで景色がいいところに行って、スッキリして帰ってきます。本当に時間がないときはいっぱい食べるとか。

山崎:どういうときに気持ちが落ちちゃうの?

井桁:体が疲れているとか寝不足で余裕がないと、イライラして人にあたっちゃう。すると自分で「言い方きつかったな」と気付いて落ち込みます。でもそのときは優しい言葉をかけられないから、負のループがぐるぐるまわる、というのはあります。

井桁はSNSで自分の名前を検索(エゴサ)して落ち込むこともあるという。

井桁:育さんはエゴサしないって言ってますよね。その代わり、ファンクラブがあたたかい場所だと。私もそれを聞いて2024年にファンクラブを開設したんです。

山崎:おめでとうございます。いいでしょ?

井桁:育さんが言ってくれたことがすごく印象に残っていて。私にもあたたかい味方でいてくれる「この人のために頑張れる」みたいな場所がほしいなと思って。ファンクラブを開設しました。めちゃくちゃあたたかいです。

山崎:そうなのよ。ファンクラブのコミュニティ以外で本音は語らない。みんな同じものが好きで、同じ感性の人たちの集まりなので幸せしかないのよ。そこで幸せな気持ちになれるし、SNSは無法地帯だから想いを発信する必要もない。クローズドな世界を作ったほうがみんな心が穏やかになれる。

井桁:気付いたら会員同士でコメントし合っていたり。

山崎:仲よくなってお友だちになるとかね。

井桁:「育さん、こういうこと言ってたんだ」って思いましたね。それはいま心の安定につながっていると思います。

J-WAVE『LOGISTEED TOMOLAB.~TOMORROW LABORATORY』は毎週土曜夜8時からオンエア。公式サイトでは、オンエア内容を「グラレコ」でわかりやすくまとめている。

現在は、2025年2月1日のオンエアがradikoタイムフリー機能で楽しめる。イシューは「休む」。日本人は休むのが下手? 休むとは何か、休む方法とは? 休養学の第一人者・片野秀樹さんをフェローに迎えて語り合った。

・番組サイト

https://www.j-wave.co.jp/original/tomolab/

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古典の名作を現代に蘇らせるラジオドラマ『JT TIMELESS THEATER~NeoClassica』を、ラジオ&ポッドキャストで配信しています。ラジオは毎週金曜25:30からオンエア。 本番組は、J-WAVEと光文社がコラボレーションしたプロジェクト。名作古典の普遍的なテーマを守りつつ、現代の息吹を吹き込むことで、新たな物語体験をお届けします。

第一弾として現在は、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を原案とした作品『若き上杉の悩み』を放送&配信中です。

演劇に燃える大学生が、人生を賭けた公演で選ぶ道は?

本作で主演の上杉照役を演じるのは実力派声優の川島零士。脚本を手がけるのは、期待の新星、阿部凌大。地上波ラジオでは、俳優・玄理がナビゲーター役として、リスナーの皆さまを物語の世界にいざないます。

現在、第5話までオンエア。第1話、2話、3話、4話はポッドキャストで、第5話はradikoタイムフリー&ポッドキャストで、無料で楽しめます。

【ここまでの物語】

「幸福になるのも、不幸になるのも、比べる相手次第ってわけだ」

「演劇はもうやめだ」。主宰する劇団が酷評され苦悩する大学生・上杉照は、天才と評される有部帯に嫉妬心を募らせていた。さらに、恋心を抱く女性・大手春が有部と交際していることを知る。演劇の才能も、恋も、あいつは自分にないものを持っている─そんな中で有部と対面した上杉は、心を砕かれ、姿をくらませてしまう。逃げ出した上杉は“社会”と向き合うことに。一方で有部の劇団にも事件が起こっていた。

主人公・上杉照役:川島零士/ヒロイン・大手春役:のぐちゆり/ライバル・有部帯役:新井良平

■第1話─俺は演劇を損なうような恋など、しないと誓うよ

■第2話─天才だなって、思ったんです

■第3話─四捨五入したら余裕で恋心だろ、それ

■第4話─だって君は、演劇を殺そうとしている人間じゃないか

■第5話─才能も恋も、あいつは自分にないものを持っている

■ポッドキャストページはコチラ

https://j-wave.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/4bdff9d8-9c7e-4dc5-ab24-6b539d2c690c/episode/c152ff77-f2db-4094-8554-ad603a80db8b/■第5話をradikoで聴く

※楽曲の入ったバージョンはradikoのみで楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で再生可能。期間終了後やエリア外での再生については、「radiko」公式サイトをご覧ください。

・アドレスはコチラ

https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250125013000毎週金曜25:30からに放送をお楽しみに。

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シンガーソングライターの崎山蒼志が、音楽との出会いや尊敬するアーティスト、先日刊行された崎山のエッセイ集『ふと、新世界と繋がって』(新潮社)について語った。 崎山が登場したのは、J-WAVEの番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。ビールを飲みながら、クリスとゲストが音楽談義を繰り広げる番組だ。ここでは、2月1日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

この番組では、ゲストがビールに合う“おみや”を紹介する。崎山は、江崎グリコの「クラッツ<ペッパーベーコン>」を持参し、ビールとともに楽しんだ。

4歳からビジュアル系バンドに傾倒

崎山は静岡県浜松市出身。音楽好きの両親のもとで育ったそうで、父はブラックミュージックやロック、母はビジュアル系の音楽を好んでいたという。

崎山:小さい頃は母親の影響でビジュアル系のミュージックビデオを見ていて、the GazettEというバンドのミュージックビデオが何かの番組で流れて、すごいカッコいいなと思ってハマっちゃいました。

クリス:それは何歳くらい?

崎山:4歳くらいでしたね。

クリス:4歳!?

崎山:お母さんのDNAを引き継いでいたのかもしれないですね。それでギター弾きたいなと感じて、「ギター弾きたい!」と言っていたら、おばあちゃんがギター教室に通わせてくれて。それが4、5歳でしたね。最初はクラシックギターで童謡ばかり弾いて、少しずつ弾けるようになってきてエレキギターでthe GazettEをちょっと弾いてみたりしていました。

クリス:ギターを弾き始めたのは4、5歳だったんですね。中学生の頃に路上ライブをやるようになったそうですが、そのきっかけは何だったんですか?

崎山:中学生の頃になるとギター教室でバンドを組んだんです。子どもバンドっていうか。当時、NUMBER GIRLとか大好きで、ちょっとエレキなオルタナみたいな曲をやってましたね。でも、だんだんみんなと予定が合わなくなってきて、じゃあ、弾き語りもやれたらいいなと思って、たまにイベントとかに出たりとかしていました。

クリス:その路上ライブが評判で、インターネット番組『日村がゆく』(AbemaTV)の企画「高校生フォークソングGP」で優勝するんですよね。

崎山:「バナナマンの日村(勇紀)さんがMCの番組に出ませんか?」って言われて、大好きだったけど急に言われたのでスパムメールかと思って(笑)。でもどうやら本当っぽいってことで出てみたら、それが面白いってバズったみたいで(それがきっかけでデビューに至りました)。

クリス:作詞作曲はいつから始めたんですか?

崎山:小6くらいからで、その前から遊びでは作ってたんですけど、何かのバンドっぽい曲とか、コードだけ書いたりとかをして、それに歌をのせたり詞を書いてみたりを始めていました。

セカオワ、KANA-BOON…ハマったアーティスト

そんな崎山が最初に買ったCDはKANA-BOONの『盛者必衰の理、お断り』で、当時、小学5年生頃だった。

クリス:その頃はエレキギターを使っていたんですか?

崎山:主にそうですね。ビジュアル系からどんどん変遷があって邦ロックがすごく好きで、KANA-BOONがビビッときて買いました。

クリス:ビジュアル系からKANA-BOONって、かなりの方向転換ですよね。

崎山:そうですね。小学4年くらいのときにSEKAI NO OWARIがテレビに出ていたのを観たのが大きかったというか。メイクしてない、自然な人もカッコいいなと思ったんです。

クリス:KANA-BOONのどんなところに魅力を感じたんですか?

崎山:歌声とか詞とか、メロディーがキャッチーでそこが新鮮でしたね。この頃からちょうど曲を作り始めたんです。だから、ここがスタートって感じですね。

クリス:当時、他にハマっていた曲はありますか?

崎山:KANA-BOON以外だとクリープハイプも大好きで、最初に知ったのは『社会の窓』でした。

クリス:路上ライブでも彼らの曲をカバーしたんですか?

崎山:バンドでカバーしましたね。

クリス:路上ライブをする人ってすごいなと思うんですけど、慣れるまでに時間はかかりました?

崎山:全然慣れなくて違和感もあったし、もうちょっと違うやり方があるんじゃないかなと思って。でも結果、その様子を動画で撮っていて、それを見つけてもらい番組出演につながりました。

デンジャラスさに惹かれる

崎山は尊敬するアーティストに向井秀徳を挙げた。

クリス:音楽的に影響を受けた人物やアーティストはいますか?

崎山:向井秀徳さん、めっちゃ好きですね。

クリス:NUMBER GIRLは崎山さんの世代より前の人たちですが。

崎山:僕が生まれた年に解散してるんですけど、きのこ帝国というバンドがNUMBER GIRLをすごく好きだって言っていてハマりました。同時に、テレビで椎名林檎さんと向井さんが歌っている映像を見て、この人カッコいいなって思いました。

クリス:どこがいちばん惹かれるポイントですか?

崎山:向井さんのデンジャラスさですね。あと、楽曲のオリジナリティというか、すごく自分のものを持っているなって。NUMBER GIRLの焦燥感もカッコいいですけど、ZAZEN BOYSはシュールでもっとソリッドになっている印象があります。落語家というか噺家みたいなところも好きですね。

クリス:向井さんと共演されたそうですが、いかがでした?

崎山:緊張しました。すごくいい人でしたね。2024年もご一緒したんですけど、そのときに「アンコールで一緒に曲をやろう」って言ってくれて、楽屋でリハーサルしたんですけど、「ちょっと湿らせとくか」ってビールを飲んだんです。「湿らせとく」って初めて聞いた言葉がカッコよくて、向井さんイズムだなって思いました。

また、最近注目するアーティストを訊かれると、崎山はラッパーのMIKEと答えた。

崎山:けっこうアブストラクトなトラックだし、サンプリングをそのまま持ってきちゃっているような感じで、トラックとかが超斬新なんです。アートワークもかっこよくてすごく聴いていて。そのMIKEと、あとあらためて岡村靖幸さんにすごくハマっていて、超カッコいいですよね。

クリス:その2組に共通点は感じていますか?

崎山:とくにないと思います(笑)。岡村さんからはブラックミュージックとかいろんなものも感じます。詞もカッコいいし、面白くてすごくオリジナルなサウンドで。ハイパーポップスの次に聴いても違和感がなくて面白いですね。

崎山蒼志の第2章が始まる

崎山は1月16日に、初のエッセイ集となる『ふと、新世界と繋がって』を刊行。雑誌『波』(新潮社)の連載と、書き下ろし1編を含む全25編からなる1冊だ。

クリス:いつから書きためていたんですか?

崎山:3年前くらいに書き出してから2年間くらい、2024年の夏頃まで連載してましたね。締切に追われるように書いて、そうしたら25篇くらいたまっていました。

クリス:どんな本ですか?

崎山:たとえば、歩いていて「あの扉はどこにつながっているんだろう」って空想することが好きで、不思議な短編集とかも好きだったので、エッセイなんですけどたまに空想に行ったりと自由に書きました。

クリス:実際に書いたものが1冊の書籍になって、どうでした?

崎山:まず、書籍になることがすごいなと思って、さらにそれが実際に出版されたのがすごくうれしいです。今回は空想を交えて書いたので、もし次作が書けることがあったらエッセイでも現実的なことを書いてみたいですね。

クリス:おすすめポイントは?

崎山:わりとゆるっと読めると思うので、気軽に読んでほしいですね。たとえば、電車とか寝る前にちょっと読むとか。

また、崎山がベスト選曲で巡る東名阪ワンマンツアー「The Best Tour 2018-2025」のファイナルとなるZepp Shinjuku (TOKYO)公演が2月2日に開催された。

クリス:崎山蒼志の第1章のフィナーレという感じでしょうか?

崎山:もともと、このベストライブを2023年にやっていて、今回はそのツアー版というかたちです。今いろんな音楽を聴いたり次の制作に向かっていたりする感じがあるし、今年のリリースもそういう雰囲気になっていくと思うのでフィナーレ感はあるかもしれないですね。

クリス:第2章に向けた展望があれば教えていただきたいです。

崎山:サウンドはこれまで統一感のないことをわりとやってきたんですけど、どんどん統一感が出てくる気がしています。

クリス:統一感がないのもすごくいいことですよね。

崎山:僕もそう思いつつ、好きなスタイルが生まれてきているのかなと。崎山蒼志の活動じゃなくてもバンドとかもやってみたいですし、今後すごく楽しくなる感じはしてますね。

崎山蒼志の最新情報は、公式サイトまで。

番組の公式サイトには、過去ゲストのトーク内容をアーカイブ。オンエアで扱った音楽の情報も掲載している。 ・過去ゲストのアーカイブページ

https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/archives.html

『SAPPORO BEER OTOAJITO』では、毎週さまざまなゲストを迎えてお酒を飲みながら音楽トークを繰り広げる。放送は毎週土曜18時から。

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音楽プロデューサーやDJ、バンドなど幅広く活躍する砂原良徳が、モーニング、ワーク、ナイトというキーワードでライフスタイルについて語った。

砂原が登場したのは、J-WAVEの番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐、山田玲奈)のコーナー「SUMIFUNOCHUKAI STEP DESIGN YOUR LIFE」。ゲストのライフスタイルを構築しているルーティンを伺い、ゲストの生活に欠かせない「お気に入りのモノ」を深堀りするコーナーだ。ここでは、2月1日(土)にオンエアした内容をテキストで紹介する。

毎日、ジムで必ず行う運動とは?

お互いのことを長年知っていて、共通の知人も数多くいるという砂原と渡辺。だが、意外にもしっかりと話すのはほぼ初めてだという。

渡辺:まず、お部屋の雰囲気などお教えいただけますか?

砂原:特徴がない普通の家で、私自身はほとんどの時間を別の場所にあるスタジオで過ごして、自宅には寝るために帰るくらいで……。あとは、体を壊したときは家にいるっていう。

渡辺:そりゃそうですね(笑)。スタジオにはもちろん機材があると思いますが、なにか自分なりのアイデンティティのあるものを置いていたりはしますか?

砂原:レコードとかCDとか楽器類、機材はあるんですけども、家には衣類ぐらいしかなくて、それ以外のものはほぼ全部スタジオにありますね。

山田:朝は家で起きて、なにをされるんですか?

砂原:はい。洗面をしたり歯を磨いたりして、すぐにスタジオに向かいます。

渡辺:で、スタジオに行ってすぐ作業に?

砂原:届いているメールを見たりしてから、スポーツジムに行くんです。

渡辺:スポーツジムでおもになにをするんですか?

砂原:水泳です。これはもう毎日どんなことがあっても、遠征に行ったりしても、なんなら海外でもプールを見つけて泳ぎます。

山田:ちなみに何メートルぐらい?

砂原:毎日1キロ泳ぎます。

渡辺:すごい! 愛称のまりんさんは、それとなにか関係があるんですか?

砂原:それは関係ないです(笑)。泳いでるのは海じゃないんで。

砂原は2月10日(月)に、Spotify O-EAST、東間屋、duo MUSIC EXCHANGEという渋谷の3つの会場で開催される、坂本龍一トリビートフェス「RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-」に出演する。同イベントにちなみ、「朝に聴きたい曲」として砂原は坂本龍一さんの1984年の楽曲『PARADISE LOST』をセレクト。「わりと柔らかめのリズミカルな曲です」と紹介した。

坂本龍一さんは「独特な魅力がある人」

砂原と坂本龍一さんは、楽曲制作など仕事にまつわる接点はなかったと話す。

砂原:ときどきイベントなどでみんなでいるときに話したり、突然「元気?」っていうだけのメールが届いたり、レコードに溝を刻む「カッティング」っていう作業があるんですが、「あれ、できますか?」と質問されたり。で、「いえ、できません」って(笑)。

渡辺:砂原さんは、細野(晴臣)さんとのお仕事や(高橋)幸宏さんとのユニットもあり、YMOの3人といろいろなかたちで出会われていますが、坂本さんはどういう人でしたか?

砂原:お会いする前には「坂本さん、けっこう厳しいよ」という話を聞いていたんですけど、実際に会うと、僕がほかの人と話しているところに急に入ってきて面白いことを言ったりしていましたね。子どもの頃からメディアをとおしていろいろと見てきましたが、非常に独特な魅力がある人だなと思います。

渡辺:さて、今のご自身の活動としては、TESTSETがありますね。

砂原:そうですね。2年ちょっとぐらい前から、LEO今井、白根賢一、永井聖一と4人でバンドをやっていまして。

渡辺:このバンドをやろうという背景には、どういう思いがあったんですか?

砂原:バンド自体は好きなんですよ。METAFIVEの代打として緊急に組んだ編成がこの4人で、そんな機会でもないと、この組み合わせは考えられないので「せっかくだから別のこともやってみようよ」となりました。

TESTSETは2024年10月に『EP2 TSTST』をリリースし、2025年2月5日(水)に「2525(ニコニコ)の日」と題されたNIKO NIKO TAN TANのライブにスペシャルゲストとして出演する。

渡辺:たとえばシンガーソングライターなら、年齢や経験を重ねると、自分の体験を歌にするようなことがあると思います。砂原さんは活動が長くなってきたなかで、なにか同じようなことはありますか?

砂原:やっぱり経験を積むと、わかってくることはあります。私にはエンジニア的要素が強い部分があるんですけど、たとえばミキシングとかしているときに、今起こっていることを若いときよりは冷静に判断できるようになりましたね。昔は入り込みすぎちゃって、わけがわからなくなっていたのが、年をとってきてだいぶ減りました。

渡辺:「こうすればいいんだ」っていう近道がわかるようになった?

砂原:「ここから深く入ると、わけわからなくなるから入っちゃダメだな」とか(笑)。

番組では、ここでTESTSETの『Sing City』をオンエアした。

夜のリラックスタイムは時計の改造?

就寝時間は平均的に26時、27時という砂原。それもリラックスタイムというより、作業が中心。

砂原:自分で制作をやっていて、日の出てる時間に「いいのできたわ」って思ったことは1回もないです(笑)。

渡辺:それだけいろいろ細かく凝ってらっしゃるんですね。

砂原:夜の暗い時間のほうが、作業は盛り上がる傾向にあるみたいです。

渡辺:時間に余裕があるときに、趣味的にやっていることはありますか?

砂原:あまりなかったんですが、数年前に腕時計を作るのにハマってたことがあります(笑)。

渡辺:キットみたいもので?

砂原:いえ、ちょっと高いメーカーの時計を持っていて、壊れていたんですけど、修理に何十万もかかる見積もりが出てきて、「これ、自分で直せないかなぁ」って。すると純正ではないサードパーティーの部品が使えることがわかって、それを調べているうちに、「これって、もう自分で時計を作れるってことじゃない?」と思って作り始めました。

渡辺:直すんじゃなくて、もう「作る」にいっちゃった。

砂原:はい、それで一時、時計がどんどん増えていって、人にあげたりとか。

山田:すごい!

砂原:ちょっと止まらなくなったんで、今はもう時計を作るのは自分の中で「禁止」。でも、「改造」はしてもいいルールにしています。

山田:もともと、そういう細かい作業がお好きなんですか?

砂原:いや、できあがったものを見たいっていう欲求だけで。よく「機材とかコンピューターを触るの好きでしょ?」って言われるんですけど、作業自体はあまり好きじゃなくて、結果に対する欲求だけで進んでいっている感じなんです。

重い布団と水路のある生活を

就寝時のルーティンはとくにないと言いつつ、砂原は意外なこだわりを吐露する。

砂原:暖房はあまり使わず、部屋は寒いままでなるべく重い布団をかけて、体を固定しないと寝られないんです。

山田:もう寝返りなしで?

砂原:あんまりしないですね。ほぼ寝たときのままの格好で。

渡辺:でも布団って今、基本的に軽くなる傾向ですよね?

砂原:だから、たくさんかけたり、なるべく重いのを選んだりとかありますね。

そんな砂原は、夜のリラックスナンバーとしてDavid Sylvianの『Red Guitar』を選曲した。

渡辺:こういうロケーションに住んでみたい、こんな家を建てたい、借りたいといった理想はありますか?

砂原:家自体は普通でいいんですけど、家の周りに川というか水路ぐらいの大きさのものが流れてるところがいいですね。そのくらいの規模の水が流れる音が好きなんですよ。自然の水の流れる音は四方八方に広がっていくので、「スピーカーで聴けばいいじゃん」とかそういう話ではなくて、やっぱり生で聞きたいですね。

渡辺:へー、なるほど。でも、海の波とかじゃなくて小川なんですね。

砂原;そうですね。波は「ダーッ、ダーッ」っていう周期がありますよね。川はもうずっと「ダーーーー」じゃないですか。そこにリズムはあんまり求めてないんです。

渡辺:けっこう細かいところまで。

山田:さすがです。

砂原:滋賀県に針江っていう町があって、そこは生活用の水路があるんです。ずいぶん前にテレビで観たんですけど、「いや、これは最高だわ」って(笑)。一度ぐらいは行ってみたいですね。

山田:初めてですね、川。川というか水路。

渡辺:みなさん、海とか水が絡むことはけっこうおっしゃるんですが、水路まで絞られたのはなかなかない(笑)。

山田:ピンポイントでした。

砂原:まあ、小川ぐらいでいいんですけどね。

砂原良徳が出演する『RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-』の最新情報は、公式サイトまで。

『RADIO DONUTS』のコーナー「SUMIFUNOCHUKAI STEP DESIGN YOUR LIFE」では、ゲストのライフスタイルを構築しているルーティンを深堀りする。オンエアは毎週土曜の9時10分頃から。

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2月10日(月)18時から、渋谷のライブハウス3会場(Spotify O-EAST、東間屋、duo MUSIC EXCHANGE)で開催される坂本龍一トリビュートフェスト『RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-』。生前、坂本龍一がJ-WAVEでナビゲーターを担当していた番組『RADIO SAKAMOTO』の遺志を受け継ぎ、進化・拡張させる目的で行われるこのイベントには、坂本をリスペクトするアーティストが世代を超えて多数出演する。

2月2日(日)に放送されたJ-WAVEの番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)では、このイベントの出演者たちから届いたコメントがオンエアされた。

大沢伸一「次の世代に扉を開いてくれた」

番組のクリス・ペプラーがイベントの趣旨と出演アーティストを紹介し、なかでも注目の「真鍋大度 + 岡村靖幸」の出演情報に触れた。

クリス:いよいよ2月10日(月)、祝日の前日に渋谷で開催されます。これは生前に坂本龍一さんがJ-WAVEで放送していたレギュラープログラム『RADIO SAKAMOTO』の遺志を受け継ぎ、進化させ拡張させたもので、「Uday(ウダイ)」とはヒンドゥー語で「日の出」「始まり」という意味なんですね。今回のイベントのコンセプトは“未来の始まり”を象徴しています。出演アーティストを紹介すると、「真鍋大度 + 岡村靖幸」は2人でのDJセット、しかも特別に坂本龍一教授のオリジナル音源やPro Toolsのセッションを使って今回のために制作したリミックス音源も織り交ぜたDJで、2人交代で曲をかけあうB2Bスタイルで行うそうです。岡村さん曰く「DJにも注目」とのこと。

続いて、どんぐりずとMONDO GROSSOのユニット「DONGROSSO」を紹介し、大沢伸一とどんぐりずのコメントがオンエアされた。どんぐりずはストリーミング配信で世界中から注目を集めている新進気鋭の男性2人組ユニットで、過去にMONDO GROSSOとのコラボレーション作品などもリリースしているが、本格的にMONDO GROSSOとライブを行うのは今回が初めてとなる。

大沢伸一:坂本さんは僕にとって、10代の頃にいちばん大きな影響というか刺激を与えてくれた方です。簡単に言ってしまうと、彼の存在がなかったら、たぶん僕は音楽家になっていないんじゃないかなとも思います。受け継ぎたいもの、いただいたものは計り知れないです。音楽的な部分はもちろん、音楽に取り組む姿勢も含めて、既存のルールを破りながら新しい視点で次の世代に扉を開いてくれたと感じます。だからこそ、僕自身も次の世代にそういう影響を与えられる音楽家でありたいと思っています。

チョモ:今回のライブは、DONGROSSOにとって初のライブとなります。DONGROSSOは結成してからまだ1年くらいなんですけど、精力的に曲作りを行って、ようやくライブができる状態まで完成させることができました。自分たちの持ち時間で今できるDONGROSSOのパフォーマンスをすべて詰め込んだライブにしようと思っているので、ぜひ楽しんでいってください。

テイ・トウワ「坂本龍一はラテン系かつ勤勉で努力家」

90年代から日本を代表するアーティストとして活躍してきたテイ・トウワからのコメントをオンエアした。

テイ:僕にとっての坂本龍一教授は、最初のアイドル3人のうちのひとりです。10代の頃、公の電波を使って初めて褒めてくれたスター的存在でもあります。20代になるとニューヨークでよく食事に連れて行ってもらったんですが、近しくなってからは「ラテン系かつ勤勉で努力家なんだ」と感じました。教授から受け継ぎたいのは、音楽以外の関心領域への積極的なリサーチやチャレンジ、行動力。いつも驚かされたので、僕も音楽と温泉以外に関心を持てる分野へ積極的に歩み寄っていきたいなと思っております。また、世代の離れた若い人と、音楽じゃなくてもなにか作っていきたいなと思っています。当日は、普段より教授関連の曲マシマシでDJしようと思います。

韓国の「バーミングタイガー」からもコメント到着

最後に紹介されたのは韓国のアーティストクルー、バーミングタイガー。番組では、彼らが1月29日に配信リリースした新曲『WASH AWAY』がオンエアされた。

クリス:バーミングタイガーは2023年のフジロックにも出演しています。また、この『WASH AWAY』は日本のテレビドラマ(NHKドラマ『東京サラダボウル』)のために書き下ろされた1曲です。坂本さんへの思いを聞いたところ、メンバーのソグムが答えてくれました。 なお、ソグムのコメントはクリスが代読するかたちでオンエアされた。

ソグム:坂本さんの音楽や考え方に共鳴する部分があります。音楽に生命を吹き込む、彼の創作活動を尊敬しています。作品そのものが素晴らしいのはもちろんですが、音楽に対する姿勢やその職人魂にはとても影響を受けました。当日のステージは坂本さんの実験精神や自由な思考を表現しながら、お客さんも楽しめるようなステージにしたいと思っています。ぜひ期待してください。

現在、公式サイトには参加アーティストから届いた坂本龍一への思いや、どんなステージになるかなど、それぞれのコメントがアップされているほか、当日のタイムテーブルも掲載。チケットも公式サイトにて発売されている。

『RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-』の最新情報は、公式サイトまで。

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。

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モデルの前田エマが、「学校を辞めたかった」という高校生の頃のエピソードや、飲食店でのアルバイトを学生時代から続ける理由、大人になってから韓国への語学留学を決意したきっかけなどについて語った。 前田は1992年神奈川県生まれ。モデル業のほか、エッセイや小説の執筆をし、さらにはポッドキャスト番組のナビゲーター、アート関連のキュレーターを務めるなどマルチに活躍する人物だ。 前田が登場したのは、俳優の小澤征悦がナビゲーターを務めるJ-WAVEの番組『BMW FREUDE FOR LIFE』(毎週土曜 11:00-11:30)。同番組は、新しい時代を切り開き駆け抜けていく人物を毎回ゲストに招き、BMWでの車中インタビューを通して、これまでの軌跡や今後の展望に迫るプログラムだ。

・ポッドキャストページはこちら

芸大進学のきっかけとなった父の助言

六本木ヒルズを出発した「BMW iX1 xDrive30 xLine」。その車中で前田は、自身の活動における原点について語り始めた。芸術祭の企画などアート関連イベントの裏方業務に従事する両親のもとに生まれた彼女は、幼少期から親の仕事現場でアーティストのパフォーマンスを見学し、美術館に連れて行ってもらうなど、アートを身近に感じながら育ったという。最初の転機となったのは、高校生時代。通っていた高校が肌に合わず、毎日「学校を辞めたい」と思っていた折、父親から言われたある一言がきっかけとなった。

前田:父から「学校以外で居場所を見つけなさい」と言われたんです。そこで、ファッション雑誌を読んだり、名画座で様々な映画を観たり、美術館へ通ったりするようになりました。そんなことをしているうちに「私はモノづくりがしたいのかな」と思い始め、美術予備校に通うことにしたんです。美術予備校では、私が知らない音楽やカルチャー、小説を愛好し、また、ファッションにしても自分を表現する手段として楽しんでいる子たちが多く、「こんな世界があるんだ!」と驚いたことを覚えています。そんな環境で学んでいるうちに、自分で何かを表現したいというよりは、アーティストやデザイナーに将来なる友人たちのそばにいたい、出会いたいという気持ちが大きくなり、美術大学への憧れを強めていきました。

池袋の芸大・美大受験予備校「すいどーばた美術学院」を経て、東京造形大学へ進学した前田は、「すべての基本は絵だ」という父親のアドバイスに従い油絵を専攻。在学中には、ワークショップ参加時に写真家から声を掛けられたことで、今も続けるモデル業を開始した。さらにこの時期、オーストリアのウィーンへ留学したこともまた、彼女の人生にとって大きな意味を持つ出来事となった。

前田:英語が得意だったので、英語圏の国へ留学したかったのですが、学校の留学プログラムに落ちてしまいました。翌年再チャレンジするにあたり、「ドイツ語圏だったらあまり人気がないだろう」と予想し、ウィーンを選んだんです。すごくダメダメな理由ですよね(笑)。でも、ヨーロッパへ行きたかった理由はほかにもあって。というのも、他国で暮らす同世代の学生たちはどんなことを考えて、どういう生き方をしているか、自分の目で見てみたかったんです。そういった意味で留学中に印象的だった出来事が、隣の国で起こった政治関連のニュースを学校の友人たちが頻繁に語り合っていたことです。私はこれまで海外のニュースをどこか遠くに感じていたのですが、彼らにとって隣国の出来事は自分事なんですよね。島国である日本と地続きのヨーロッパ。ニュースや時事問題との距離感にハッとしたのは、私のなかで大きな体験でした。

飲食でのアルバイトは学生時代から継続

大学卒業後、モデル業に加えて文章も得意だったことから、アートや旅を題材とした体験をテキストで綴る仕事にも取り組むようになった前田。その表現活動はさらなる広がりを見せ、2022年6月には自身初の小説を上梓することになった。前田:初めて出版した小説『動物になる日』(ミシマ社)には2本のお話が収録されています。1つが表題作の「動物になる日」で、もう1つはうどん屋で働く女性を主人公にした「うどん」。私は学生時代から今に至るまで飲食店でのアルバイトを続けていて。そこでは、老若男女誰もがご飯の前で平等になる感じや、その人の根幹みたいなものが食事を通して見えてきて面白いんですよね。飲食店での仕事は毎日同じことの繰り返しですが、私が日頃お店で体感している「仕事を繰り返すことの美しさ」を表現したいと考えていたんです。そんなあるとき、出版社の方からエッセイ本執筆の依頼をいただきました。でも、私が考えていたことは小説でしか表せないから「小説を書かせてもらえませんか?」とお願いして、了承をいただきました。そのあと、4年ほどかけて書き上げた2編の小説を収めたのが「動物になる日」になります。表題作「動物になる日」は「うどん」の主人公の幼少期の話です。「うどん」を執筆するなかで、「この主人公はどういう幼少期を過ごしたのか」と想像するようになって、そのことも小説にしたいと思って書きました。

前田は、「うどん」のアイデアのもとになった飲食店でのアルバイトを今も続けている。当初はお金を稼ぐために始めたというこの仕事を、多様な表現活動と並行して継続する理由は何なのだろうか?

前田:私は今、名前が出る仕事をしていますが、飲食店では「店員A」でしかありません。「自分がなくなる感覚」を味わうとともに、店員としてどれだけ高いパフォーマンスができるのか、また、お客さんへ的確な対応ができるのかで、自分の人間性を日々問われている気がするんです。それが私にとってすごく大切で。「自分を超えた先」みたいなものはこの仕事でしか得られないことですから、できる限り続けていきたいです。私が働く飲食店には、ご飯を食べ始めたばかりの赤ちゃんからご老人まで、幅広い年齢の方がいらっしゃいます。まるで、人生というドラマの一瞬を見ているような気分です。飲食店ではお客さんの名前はもちろん、年齢も家族構成もわかりません。そういった様々な人たちの前でどう振る舞えるのかということに毎日ワクワクしています。

「第4次韓流ブーム」のときに韓国に惹かれ留学を決意

前田の好奇心はとどまることを知らない。新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年。膨大なおうち時間のなかで彼女は、韓国カルチャーへ急速に惹かれるようになる。前田:当時、ステイホーム期間中の娯楽として動画配信サービスの需要が高まったのを追い風に、韓国ドラマを楽しむ「第4次韓流ブーム」が巻き起こりましたが、ミーハーな私はまんまとそれに乗っかりました(笑)。韓国のコンテンツに親しむなかで、もっとも衝撃的だったのは、K-POPアイドルが歌う楽曲の歌詞のなかに、1980年に起こった市民による民主化を求める蜂起「光州事件」についての一節があったこと。日本では芸能人が政治や歴史問題について発言するのはある種タブー視されていますが、なぜ韓国ではそれが可能なのかと興味を持ちました。そこから映画や小説で「光州事件」を深堀していき、どうしてこの国では40数年前の社会問題が表現に落とし込まれているんだろうとますます気になっていき、ついには「これは韓国に住むしかない」となり、留学することを決めたんです。

留学先に選んだのは、ソウルにある延世大学運営の語学学校でした。授業は午前中だけでしたが、毎日宿題が多く、ヒーヒー言いながらやっていましたね(笑)。先生曰く、コロナ禍前は日本や中国といったアジア人の生徒が目立っていたようです。ですが、パンデミック期間中に映画『パラサイト 半地下の家族』やK-POPが世界的にヒットしたことで、ヨーロッパやアメリカをはじめとした様々な国から生徒が来ていました。

語学学校が休みの日には、現地のおいしいものを食べに行ったり、美術館に訪れたりしていたという前田。また「光州事件」が起こった5月18日には、現場となった光州広域市まで足を運び、追悼式典の会場近くで過ごしたりもしたそうだ。

韓国への“ワクワク”が詰まったガイド本も出版

こうした韓国での異文化体験は、思わぬ仕事に繋がっていく。ある日、前田が韓国に語学留学していることを知った編集者から、韓国カルチャーのガイドブック執筆のオファーが舞い込んだのだ。当初は自分の知識の浅さから及び腰だったものの、「自分には一体何ができるのか」と熟考した上で、引き受けることにしたという。前田:現在、日本で売られている多くの韓国ガイドブックでは、最新のトレンドや流行っているお店の情報などを載せていますが、私が現地で生活していて魅力を感じたのは、いくつもの工程を経て作られるキムチ、マッコリといった伝統食や、若手作家が現代風にアレンジした「白磁」をはじめとした伝統と新しさが融合した工芸品でした。こういった面を紹介することならできるのではないか、いや、してみたいと思い、お引き受けすることにしたんです。ガイドブックを作るにあたっては、韓国に行くチャンスがないけど行ってみたい人が見てワクワクした気持ちになれるよう、韓国の雰囲気が感じられる写真を掲載することにこだわりました。

前田が取材・執筆した韓国のカルチャーガイドブック『アニョハセヨ韓国』(三栄)では、アート、工芸、映画、音楽、文学の紹介から、最先端のヘアメイクを施したフォトシューティング、伝統の料理、お菓子まで、彼女が韓国で体感した様々な興味・関心事が詰め込まれている。

このようにモデルだけでなく、小説・エッセイの執筆など幅広く活動する前田の根本にあるのは「自分が感じたワクワクを伝えたい」との想いだという。そんな彼女にとっての「未来への挑戦」とは?前田:コロナ禍のとき、わからないものが目の前に現れたことで、私たちは他人に対して攻撃的になり、価値観の違う人を排除したい気持ちに駆られてしまいました。これからの未来、ウイルスだけではなく、たとえば戦争もそうですが、わからないもの、価値観の違う相手に出会ったときにどうすればその人のことを理解し、攻撃しない心でいられるかを最近よく考えています。なので、私自身は未来に向けてたくさんの人の話を聞き、本を読むなどして自分の心の判断基準を作り上げ、他人を受け入れる心を醸成していきたいと思っています。

(構成=小島浩平)

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ラジオ局J-WAVE(81.3FM)がおくる、坂本龍一トリビュートフェス「RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-」がいよいよ2月10日(月)、渋谷で開催。

J-WAVEで20年に渡り放送され、多くのリスナーに支持されてきた坂本龍一氏(1952-2023)のレギュラープログラム『RADIO SAKAMOTO』の「意思」を受け継ぎ、進化させ、拡張させる、一夜限りの音楽サーキットイベント。豪華アーティストが集い、Spotify O-EAST/東間屋/duo MUSIC EXCHANGEの3会場でパフォーマンスを繰り広げます。今回は出演アーティストの坂本龍一氏への思いと、2月10日はどんなステージになるのか、メッセージが届いた。

Cornelius

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 坂本さんは、僕たちの世代にとって音楽の世界を広げてくれた偉大な先駆者です。 坂本さんのような存在が築いた基盤があったからこそ、僕たちはより自由で多様な音楽を展開できるようになったのだと思います。 坂本さんやYMOの音楽には、知的で構造的でありながら感情豊かな魅力があり、既存の形式にとらわれず、新しい表現や可能性を追求する姿勢に深い影響と共感を覚えました。 さらに、一緒に演奏する機会をいただいてからは、YMOの3人は僕にとって心のメンターのような存在となり、その音楽だけでなく在り方からも多くを学ばせていただきました。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

坂本さんは、音楽を通じて社会と深くつながり、その力で人々に新しい価値観や視点を届ける可能性を示していました。音楽への探究心や自由な発想、形式にとらわれず、感情や感覚、考えを音楽に昇華させる姿勢は多くの音楽家にとって指針となると思います。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

坂本さんのカバーやYMOの曲などをセットリストに入れようと思っています。

原口沙輔

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 特別尊敬している音楽家です。 他に大好きな音楽家は沢山いますが、人生・生き様含め特別尊敬しているお方は教授一人です。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

ハーモニー・音に対する常の探究と、音楽表現の在り方と意味を追究しハッキリと主張する事。 環境や状況によって必要な音、必要無い音を考える事。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

思い入れと、まだ引きずっている部分が多く、決めかねておりますが、非常に個人的な情熱のある内容になる可能性があります。

ただ、人生で一番丁寧です。

SE SO NEON

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? リュウおじちゃん! 純粋なその心そのままに私の音楽を眺めてくれる人! 私がどんな人なのか理解してくれた人! 人生のカレーうどん買ってくれる人!

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

彼は「意志」で生きるというよりも、「使命」を全うする人のように感じました。世界と内外で呼吸しながら、人間の表現において音楽の最も本質的な領域を絶えず探求し続ける姿勢がありました。実際にお会いした方々の中で、最も純粋で無垢な笑顔を持つ方だったからこそ、音楽や世界に向き合う態度や好奇心、地球での旅を終えるまで記録し続けようとする情熱と使命感、そして誠実さを受け継ぎたいと思います。私自身もそのような気持ちで日々を生きています。50年後も彼のような笑顔と瞳を持つ人でありたいです。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

約5年前、坂本さんが初めてSE SO NEONの公演を観に来られた際に、大きな技術的トラブルがありました。そのため、個人的には少し残念な舞台だったと感じています。しかし今回の舞台では、その後どれほど成長したのか、そして彼がなぜSE SO NEONのファンであったのかをお見せする予定です。

TOWA TEI

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? Ryuichi Sakamotoこと坂本龍一教授は、僕にとって最初のアイドル3人のひとりです。そして、10代のとき最初に電波を使って褒めてくれた大人であり、最初のスターでした。20代になってからはよくニューヨークで食事をしたり近しくなって、この人はラテン系かつ勤勉で努力家なんだなと思いました。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

音楽以外の関心領域への積極的なリサーチ、チャレンジ、行動力にはいつも驚かされます。自分も音楽と温泉以外に関心を持てることにもっと積極的に歩み寄っていきたいな思います。あと、世代の離れた若い方と音楽やそれ以外でもなにか作っていきたいです。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

坂本龍一教授トリビュートのイベントということで、いつもよりも教授関連の曲マシマシでDJをしてみたいと思っています。

U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? かっこいい音楽をずっと作り続けていた先輩です。最近お会いできなくて寂しいです。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

同じところに立ち止まらず、常に新境地へ向かっていたところを、受け継ぎたいというか見習いたいなと思っています。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

イベント日のほぼ直前までユザーンがインドにいるので、坂本さんの楽曲を新しくカバーしたりするのは日程的に難しいです。でも基本的には即興ユニットなので、当日になにかおもしろいことが思いつくかもしれません。

豪華アーティストが坂本龍一への敬意を表し、パフォーマンスを繰り広げる「RADIO SAKAMOTO Uday」。チケット一般発売中。一夜限りの特別な音楽体験をどうぞお見逃しなく。

【イベント概要】

タイトル:「RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-」 開催日時:2025年2月10日(月) 18:00 OPEN 23:00 CLOSE 会場: Spotify O-EAST/東間屋/duo MUSIC EXCHANGE チケット料金:8,800円(税込)※ドリンク代別 主催:J-WAVE 協賛:株式会社デジタルガレージ

ウェブサイト:https://www.j-wave.co.jp/special/uday2025/

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J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』でROSÉ & Bruno Marsの『APT.』が5週連続、通算12週目の1位を獲得した。

このチャートは、J-WAVE全番組のオンエア回数、Billboard JAPAN協力の各音楽ストリーミングサービス、ダウンロード、動画再生回数、CDセールス、SNSのデータをポイント計算。番組では世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ここでは2月2日(日)付のチャートを紹介!

10位:Vaundy『走れSAKAMOTO』

先週初登場15位から5ポイントアップで最新チャートは10位に。放送中のテレビアニメ『SAKAMOTO DAYS』(テレビ東京系ほか)の書き下ろしOPテーマソングだ。現在、自身最大規模となるアリーナツアー中のVaundy。1月のさいたまスーパーアリーナ公演に足を運んだクリスは、1日で3万8千人、2日間で7万6千人という同会場での史上最多観客動員数や、Vaundyのライブパフォーマンスを絶賛した。

9位:Chloe Qisha『Scary Movie』

先週の7位から2ポイント後退で今週は9位に。マレーシア出身で高校生のころにイギリスに移住し、そのままイギリスの大学に進んだChloe。セラピストを目指して心理学の学位を取ったものの「誰かのセラピストになるには感情的すぎる性格なのではないか」と思い、セラピストの道を断念。「そうだ、音楽をやろう」とミュージシャンになることを決意したという。ギターとピアノが弾けるChloeは友人たちとセッションをしたり、カバー曲をSNSに投稿したりしていたが、本格的な曲作りを始めたのは20代に入ってから。しかも当時はコロナ禍だったのでライブ経験がなく、デビューライブを行ったのは2024年の秋。がちがちに緊張するかと思いきや、ライブ慣れしていたバンドメンバーたちの支えもあり、とても落ち着いて楽しくライブができたそう。以来、すっかりライブにハマってしまい「次のライブが待ちきれなくてしょうがない」と語っているのだとか。

8位:小袋成彬『Zatto』

ロンドンを拠点に活動中の小袋成彬の曲が先週10位からさらに2ポイントアップで、エントリー3週目で最新チャート8位に。同曲はロンドンでの生活からインスピレーションを受けて制作されたという、最新アルバム『Zatto』のタイトルトラックだ。ちなみに『TOKIO HOT 100』でのこれまでの最高順位は、2020年1月に『New Kids』が記録した3位がある。そんな小袋は、アルバムに続いて2月27日(木)に初のエッセイ集『消息』を発表する。就職活動に失敗した話やゴミ収集車のアルバイトの話、イギリスで初めてピアスを開けたこと、地元・埼玉の魅力など、ロンドンに移住してからの5年間でこつこつ書き続けた全31話のエッセイがまとまった1冊となっている。音楽に、会社経営に、執筆に、と多才な小袋は2月3日(月)放送の『STEP ONE』にゲスト出演する。

7位:Anyma & Ellie Goulding『Hypnotized』

先週38位の初登場から31ポイントの特大ジャンプアップで今週は7位に。Anymaは1月25日(土)、26日(日)の2日間にわたって、さいたまスーパーアリーナで開催された「GMO SONIC 2025」に出演。楽曲はもちろん、巨大なLEDスクリーンに映し出された圧倒的なビジュアルアートで会場を沸かせた。また、年末年始にかけて実施して大絶賛されたアメリカ・ラスベガスの巨大な球体型アリーナ・Sphereでのライブの追加公演が発表された。2月27日(木)から3月2日(日)の4日間「The End Of Genesys at Sphere THE FINAL SHOWS」と題して開催。各公演にはPeggy GouやMau Pといった、ダンスミュージックシーンの人気アーティストたちがゲスト出演することも発表されている。

6位:Furui Riho『Tomorrow』

先週と順位変わらず、6位に。番組ではリスナーがアーティストに関するクイズに答える「逆電バスター」を実施。問題は、北海道小樽市出身のFuruiに関する「Furuiさんに訊きました。東京の友だちや知り合いに小樽名物のお土産を買うとしたら、ズバリなににしますか?」というもので、答えは「かまぼこ」。小樽名物「かま栄」のかまぼこがおすすめで、なかでも魚介のすり身をパンで包んだ「パンロール」という、スナック感覚で楽しめるかまぼこがおすすめとのこと。

5位:Jungle『Keep Me Satisfied』

3月に長野県・白馬と北海道・ニセコの2カ所で開催される冬フェス「Snow Machine Japan 2025」に出演するJungle。ウィンタースポーツと音楽フェスが一度に楽しめる同フェスだが、観客はほぼインバウンドによるもので海外フェスの空気感が味わえるという。過去に参加した『TOKIO HOT 100』のスタッフは「とにかく楽しすぎる」と大絶賛した。白馬村では3月5日(水)から8日(土)まで、ニセコは3月11日(火)から14日(金)までと、それぞれ4日間の開催となる。

4位:Roomies『Like This Before』

先週と順位は変わらず、今週もこのポジションに。4人組ネオ・ソウル・バンド、Roomiesがバンド活動の拠点にしているのが東京都内の一軒家、通称「Roomies House」。『Like This Before』が収録されている最新アルバム『ECHO』もすべてRoomies Houseで制作、レコーディングを行ったという。Roomies Houseにはルールがあるのかを訊いてみたところ「22時以降は音を出せない」「掃除は気付づいたらやる。当番は決まっていない」「喫煙はベランダか換気扇の下」「ほかのバンドや練習で使う場合は、事前に連絡する」といったものがあった。ちなみに防音対策として、壁や天井に防音素材を貼り付けており、隣がゴルフ場、反対側が大家さんの家ということで「昼間ならガンガン音を出してもOK」と、大家さんからの許可をもらっているのだとか。

3位:米津玄師『Plazma』

初登場3位で、今週のチャートで100曲中、最も高いポジションに初登場した「High Power Debut」曲となった。同曲はガンダムシリーズ最新作の劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の主題歌として制作されたもの。米津は小さいころからアニメを観たりゲームをしたり、プラモデルを作ったりと、かなりのガンダムファン。オファーを受けたとき、いろいろな仕事が立て込んでいたそうだが「そのオファーがきたらもうやりますよ!」と即決だったそう。ここ数年、違うアーティストを編曲に迎えて曲作りを行っていたが、同曲はすべてDTMで完全に米津ひとりきりで制作したという。ボカロPとして活動していた“ハチ”時代の面影を感じさせるような、疾走感あふれるハイパーポップな1曲に仕上がっている。そんな米津は現在、2月末まで続く全国ツアー中。ツアーファイナルは2月26日(水)、27日(木)に東京ドームで開催する。

2位:羊文学『声』

先週8位から6ポイントアップしたものの、トップの牙城を崩せず最新チャートは2位に。海外からも人気を集める羊文学だが、初のアメリカツアーが決定。「Hitsujibungaku US West Coast Tour 2025」は、4月10日(木)のサンディエゴ公演を皮切りにロサンゼルス、サンフランシスコ、ポートランドとアメリカ西海岸4都市を回る。4会場ともキャパ1,000人前後のライブハウスで、各会場でMeet & Greetも実施。2024年末のハワイでの初ライブを経て、いよいよアメリカ本土へ進出となる。また、羊文学はアメリカに出発する直前の3月30日(日)にTAKANAWA GATEWAY CITYで行う、『SAISON CARD TOKIO HOT 100』の出張公開生放送にゲストで登場。クリスは「ツアーへの意気込みも訊いてみたいと思います」とコメントした。

1位:ROSÉ & Bruno Mars『APT.』

通算12週目のナンバーワンをゲットし、TLC『No Scrubs』が持つ『TOKIO HOT 100』37年の歴史の歴代1位記録と並んだ。TLCが1999年5月に記録してから25年以上を経ての快挙。来週以降、さらに1位を獲得すると、TLCを抜いて単独での歴代1位の記録更新となる。そんなROSÉ は1月26日に「GMO SONIC 2025」に出演してパフォーマンスを披露。途中でステージを降りて観客の目の前で歌ったり、ラストに演奏された『APT.』は予想どおりの大合唱に。ROSÉのInstagramには来日時の写真もアップされており、同じく「GMO SONIC 2025」に出演していたPeggy Gouと一緒にカラオケを楽しんでいる様子も。

1位:ROSÉ & Bruno Mars『APT.』 2位:羊文学『声』 3位:米津玄師『Plazma』 4位:Roomies『Like This Before』 5位:Jungle『Keep Me Satisfied』 6位:Furui Riho『Tomorrow』 7位:Anyma & Ellie Goulding『Hypnotized』 8位:小袋成彬『Zatto』 9位:Chloe Qisha『Scary Movie』

10位:Vaundy『走れSAKAMOTO』

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。

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ラジオ局J-WAVE(81.3FM)がおくる、坂本龍一トリビュートフェス「RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-」がいよいよ2月10日(月)、渋谷で開催。 J-WAVEで20年に渡り放送され、多くのリスナーに支持されてきた坂本龍一氏(1952-2023)のレギュラープログラム『RADIO SAKAMOTO』の「意思」を受け継ぎ、進化させ、拡張させる、一夜限りの音楽サーキットイベント。豪華アーティストが集い、Spotify O-EAST/東間屋/duo MUSIC EXCHANGEの3会場でパフォーマンスを繰り広げる。

今回はduo MUSIC EXCHANGEに出演するアーティストの坂本龍一氏への思いと、2月10日はどんなステージになるのか、メッセージを訊いた。

DONGROSSO

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか?

坂本さんは、僕が10代の頃に1番大きな影響や刺激を与えてくれた方。彼の存在がなかったら、たぶん僕は音楽家になってないんじゃないかなとも思います。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

引き継ぎたいものや頂いたものは計り知れないほど多いです。彼の作る音楽はもちろん、音楽に対する姿勢や、既存の殻を破るような新しい取り組みは後に続く音楽家の扉を開いていただいたと思っています。だから僕も後に続く人たちへ、そういう影響を与えられるような音楽家でありたいなと思っています。

「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

DONGROSSOは結成してからまだ1年くらいですが、これまで精力的に曲作りに取り組んできて、ようやくライブができる状態までもってくることができました。自分たちの持ち時間で今できるDONGROSSOのパフォーマンスをもう全て詰め込んだライブにしようと思っています!是非楽しんでください。CHAS!

砂原良徳

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 言語化するのはとても難しいことです。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

私が受け継げるような事があるのかどうかわかりませんが、自分が聞き手になった場合のことを常に考えて取り組みたいと思っています。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

私はDJでの参加ですが80年代の曲を中心に選曲することになると思います。

岡村靖幸

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 国宝だと思ってます。 また、別な取材でも言いましたが実験的な事や前衛的な事もお茶の間に届けられた稀有な華のある人という印象です。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

妥協しない姿勢やハイブローでも現代の雰囲気に対峙する感じは見習いたいです。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

今回のために制作したRemix音源などを織り交ぜてB2Bを行う予定です。VJにもぜひ注目してください。

※岡村靖幸と真鍋大度は、二人のDJ SETでの出演になります。

真鍋大度

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 2014年に一緒に作品を作らせていただいてから、本当に大きな存在になりました。最初から坂本さんは、テクノロジーの可能性についてすごく深い理解をお持ちで。でも単にテクノロジーを使うだけじゃなくて、その先の表現や社会との関わりまで考えていた方でしたね。僕にとっては師のような存在でしたけど、同時に友人のように接してくださいました。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

坂本さんは、クラシックやピアノ曲から、ヒップホップ、電子音楽まで、本当に幅広い音楽を作ってこられました。そういった坂本さんの楽曲を、これからも大切に聴いて、プレイしていきたいですね。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

今回、事務所のご協力をいただいて、坂本さんのオリジナル音源やプロツールスのセッションを使わせていただき、何曲かリミックスを作らせていただきました。当日をぜひ楽しみにしていてください。

※岡村靖幸と真鍋大度は、二人のDJ SETでの出演になります。

Balming Tiger

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? Sogumm:坂本さんの作品を聴けば聴くほど自分の中でも成熟していく感覚があって、音楽や考え方に共鳴する部分があるなと感じます。「音楽に生命を吹き込む」彼の創作活動は本当に尊敬しています。作品そのものが素晴らしいのはもちろんですが、音楽に対する姿勢やその職人魂にはとても影響を受けました。 Omega:坂本さんのエッセイ「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」を読んで、彼自身の人生と音楽の関係や、創作に関する自由な思考に大きなインスピレーションを受けました。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

Mudd the student:坂本さんはロールモデルの1人。YMO時代、ソロ作品、後期の成熟した作品どれも好きで、当時も斬新であっただろう音楽は今聞いてもすごく新鮮で。 そういう実験性みたいなところに刺激をもらっているし、その精神は自分の音楽にも受け継いでいきたいと思ってます。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

Omega:坂本さんの実験精神や自由な思考を表現しながら、 お客さんも楽しんでいただけるようなステージにしたいと思っています。ぜひ期待していてください。

Dos Monos

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 限りなく透明に近いグレー。個性という言い方がそぐわないくらい透き通った、だからこそ強烈な存在感を持った、誰にも真似できない特異な立ち位置にいた音楽家だと思っています。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

『未来派野郎』。電子音楽とロックと前衛芸術が、享楽的に重なり合ったこの作品が、僕の思い描くヒップホップの原風景と未来像とも共鳴するように感じています。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

「YMOと同じ元ネタ」をサンプリングしたビートを流します。他はいつも通りですが、形は違えど、自分たちのやっていることも、坂本さんたちと同じ流れの一端にあることを感じていただけたら幸いです。

北村蕗

・坂本龍一はあなたにとってどんな人ですか? 普遍的と実験的な音楽の両立。忍耐と愛情を持って、音楽を様々な角度で探求している方。本当に尊敬しています。

・坂本龍一から受け継ぎたいものは何ですか?

坂本さんの映像を見ていると、周りの色んなものから得たものを取り入れてアウトプットする、その姿が本当に楽しそうで。私も一生こんなふうに音楽を作っていけたら最高だなと思いました。坂本さんから学んだ、音楽から派生する様々な領域にも好奇心や課題、疑問を持ち続けること。音楽以外のことを探求し続ける大切さをしっかり受け継いで、私も表現を続けていきたいなと思います。

・「RADIO SAKAMOTO Uday」ではどんなステージになりますか?

坂本さんが本当にたくさんの音楽ジャンルを演奏されてきたので、今回のイベントでは私もシンプルな構成から少しビートが入ったものまで、色んな姿を見せたいです。坂本さんの曲もアレンジして演奏したいと思っています。

豪華アーティストが坂本龍一への敬意を表し、パフォーマンスを繰り広げる「RADIO SAKAMOTO Uday」。チケット一般発売中。一夜限りの特別な音楽体験をどうぞお見逃しなく。

【イベント概要】

タイトル:「RADIO SAKAMOTO Uday -NEW CONTEXT FES × DIG SHIBUYA-」 開催日時:2025年2月10日(月) 18:00 OPEN 23:00 CLOSE 会場: Spotify O-EAST/東間屋/duo MUSIC EXCHANGE チケット料金:8,800円(税込)※ドリンク代別 主催:J-WAVE 協賛:株式会社デジタルガレージ

ウェブサイト:https://www.j-wave.co.jp/special/uday2025/

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世の中の「常識」や「あたり前」をあえて逆から考える逆転ラジオ『GURU GURU!』(毎週月曜~木曜 22:00-24:00)。 月曜日はかが屋の加賀翔、火曜日はダウ90000、水曜日は福留光帆(※現在休演中)とティモンディ・前田裕太、木曜日は先日『M-1グランプリ2024』決勝進出を決めたエバースが、それぞれ曜日替わりでナビゲーターを担当しています。 本番組では、2月3日(月)~2月6日(木)の4日間は、「ナビゲーターと“とある関係”にあるゲストを迎える」特別企画を実施! 曜日ごとに異なるゲストを迎え、深掘りトークを展開しました。その内容と、今すぐradikoタイムフリーで聞けるリンクをご紹介します。

※radikoタイムフリーの聴取は、それぞれオンエアから1週間です。

各ナビゲーターと〇〇な関係のゲストが登場!

かが屋の加賀翔が担当する月曜日には【事務所の“師弟”関係】であるルシファー吉岡が登場。ダウ90000が担当する火曜日には、メンバー吉原怜那が【姉御と呼びたい関係】だという、chelmicoのレイチェルと2時間ナビゲート。

前田裕太が担当する水曜日は【無関係】な、安田大サーカスのクロちゃんが登場しました。さらに、M-1で一躍その名が全国区になったエバースが担当する木曜日には、事務所の先輩ではあるが【仲間な関係】というオズワルドの2人といっしょに2時間生放送でお届け。

・2月3日(月) MC:加賀翔(かが屋)

・2月4日(火) MC:ダウ90000

・2月5日(水) MC:前田裕太(ティモンディ)

・2月6日(木) MC:エバース

GRUUVE BUNCH特別配信&新曲オンエア決定!

さらに、アーティストが曜日ごとにレギュラーを務める10分コーナー「GRUUVE BUNCH」でも特別企画を実施!

・『学生時代の私を変えた音楽』というテーマで学生にエールを贈る!

羊文学、乃紫、WurtS、なとり、それぞれが自身の学生時代を思い出しながら、影響を受けた音楽について語りながら、受験生や就職活動、日々の学業に一生懸命打ち込む学生の皆さんへエールを!

・12月オンエアの特別対談が期間限定で公開!

昨年12月にオンエアされた【羊文学 × 乃紫】【WurtS × なとり】の特別対談が、 2月9日(日)23:59 まで「GURU GURU!」の公式YouTubeチャンネルで期間限定公開中!

聞き逃した方はもちろん、もう一度楽しみたい方もぜひチェックしてください。

◎なとりの新曲「DRESSING ROOM」を初フル尺オンエア! 2月6日(木)放送の「GRUUVE BUNCH」(担当:なとり)では、 2月7日(金)に配信リリースされるなとりの新曲「DRESSING ROOM」を番組内で初フル尺オンエア!

J-WAVE『GURU GURU!』は毎週月曜~木曜 22:00-24:00。公式サイトはコチラ。

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ラジオ局・J-WAVEに2月7日(金)~2月14日(金)で出演する注目ゲストをご紹介! ▼永野 2/7(金)20:00-22:00『INNOVATION WORLD』 ▼草野華余子×水野良樹(いきものがかり) 2/7(金)24:30-25:00『Samsung SSD CREATOR’S NOTE』 ▼荒川良々 2/7(金)25:00-25:30『BITS&BOBS TOKYO』 ▼川原克己(天竺鼠) ▼国崎和也(ランジャタイ) 2/7(金)26:00-26:30『THE PLAYBACK』 ▼鏡リュウジ 2/8(土)6:00-7:50『POP OF THE WORLD』 ▼安田章大(SUPER EIGHT) 2/8(土)6:00-7:50『POP OF THE WORLD』 2/12(水)26:00-27:00『JUMP OVER』 ▼西寺郷太(NONA REEVES) ▼塩塚モエカ・河西ゆりか(羊文学) 2/8(土)8:00-12:00『RADIO DONUTS』 ▼シシド・カフカ ▼LEO(ALI) 2/8(土)12:00-15:00『BLUE IN GREEN』 ▼MFS×SHUNTO(BE:FIRST) 2/8(土)17:00-17:54『Amazon Music MILLION BILLION』 ▼オカモトショウ(OKAMOTO’S) 2/8(土)18:00-18:54『SAPPORO BEER OTOAJITO』 ▼三國清三(シェフ)×葉加瀬太郎 2/8(土)19:00-19:54『ANA WORLD AIR CURRENT』 ▼関野浩之(フリーアナウンサー)×市川紗椰・槙野智章 2/8(土)21:00-21:54『ORIENT STAR TIME AND TIDE』 ▼黒沢清(映画監督)×長岡亮介 2/8(土)22:00-22:54『CITROËN FOURGONNETTE』 ▼大島美幸(森三中)×SKY-HI 2/8(土)23:00-23:54『DIVE TO THE NEW WORLD』 ▼コウメ太夫×詩羽(水曜日のカンパネラ) 2/8(土)24:00-25:00『MASSIVE HISTORIA』 ▼bird ▼ISSEI 2/8(土)25:00-29:00『TOKYO M.A.A.D SPIN』 ▼毎熊克哉 2/9(日)9:00-12:00『ACROSS THE SKY』 ▼Omoinotake 2/9(日)13:00-16:54『SAISON CARD TOKIO HOT 100』 ▼櫻井海音×吉岡里帆 2/9(日)18:00-18:54『UR LIFESTYLE COLLEGE』 ▼野口五郎×亀田誠治 2/9(日)21:00-21:54『DEFENDER BLAZE A TRAIL』 ▼JQ ▼サトウカツシロ ▼ヤマザキタケル 2/9(日)22:00-22:54『J-WAVE SELECTION CLOSURE AND BEYOND ~JQ ON THE MOVE~』 ▼九月 2/10(月)13:30-16:00『PEOPLE’S ROASTERY』 ▼PES 2/10(月)16:00-18:50『GRAND MARQUEE』 ▼菅良太郎(パンサー)×HIROKAZ(04 Limited Sazabys) 2/10(月)25:00-26:00『THE KINGS PLACE』 ▼山中瑶子(映画監督)×荘子it(Dos Monos) ▼小山田圭吾(Cornelius)×砂原良徳(TESTSET) ▼神山健治(アニメーション監督)×Licaxxx(DJ, music producer) ▼江﨑文武(WONK)×aus(FLAU) 2/11(火・祝)9:00-17:55『J-WAVE HOLIDAY SPECIAL RESONANCE Inspired by DIG SHIBUYA』 ▼ハナレグミ×吉岡里帆 2/11(火・祝)18:00-19:55『JFL SPECIAL UR LIFESTYLE COLLEGE WITH THANKS EDITION』 ▼福島智朗・冨田洋之進(Omoinotake)×新井和輝(King Gnu) 2/11(火・祝)24:00-25:00『SPARK』 ▼Laura day romance 2/12(水)9:00-13:00『STEP ONE』 ▼奥浜レイラ ▼SAMARA JOY ▼ケロポンズ 2/12(水)16:00-18:50『GRAND MARQUEE』 ▼土岐麻子×秦 基博 2/12(水)24:00-25:00『SPARK』 ▼大橋ちっぽけ ▼アイナ・ジ・エンド 2/14(金)6:00-11:30『-JK RADIO-TOKYO UNITED』 ▼関哲汰(ONE N’ ONLY) ▼小川史記(BUDDiiS) ▼おいしくるメロンパン ▼阿部知代 ▼HY新里英之(HY) 2/14(金)11:30-16:00『ALL GOOD FRIDAY』 ※ゲスト情報は変更になる場合もございます

※注目ゲスト・おすすめ番組 随時更新中⇒https://www.j-wave.co.jp/today/

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シンガーソングライターの冨岡 愛がスタジオで生ライブを披露。曲ができた経緯についても語った。

冨岡が登場したのは、2月3日(月)に放送されたJ-WAVEの番組『PEOPLE’S ROASTERY』(ナビゲーター:長井優希乃)だ。

YouTubeのコメントが曲作りのきっかけに

2月3日〜6日の『PEOPLE’S ROASTERY』では、日替わりで暖かいメロディ、暖かいメッセージを歌う、渋谷系でもシティポップ系でもない「暖っ系(あったけ~)ミュージシャン」のスタジオライブをお届け。初日に登場したのが冨岡だった。

長井:冨岡さんは現役の大学生なんですよね。

冨岡:いちおう、現役大学生です(笑)。

長井:3月1日(土)、3月2日(日)に、両国国技館で開催されるギター弾き語りフェス「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE 2025 supported by 奥村組」にも出演されます(冨岡の出演は2日)。こちらもめちゃくちゃ楽しみですが、今日はスタジオからどんな歌を届けてくれるんでしょうか。

冨岡:今日は2024年にリリースした『MAYBE』を歌わせていただこうと思ってます。

冨岡は『MAYBE』を制作するに至った経緯を説明。日ごろから自身のYouTubeチャンネルのコメント欄をチェックしているという冨岡は、あるひと言が目にとまったそう。

冨岡:「冨岡さんがリリースしている楽曲と同じ時系列で恋愛をしているんですよ」という1件のコメントが寄せられて。それで「愛さんが『グッバイバイ』をリリースしたときはお別れをして、『恋する惑星「アナタ」』で新たな恋を見つけて」みたいな。過去にはハッピーじゃない曲もあったりしますが、そのなかで「次に冨岡さんがハッピーな冬に合うような暖かい曲をリリースしてくれたら、私の恋愛もハッピーになるんじゃないか」というコメントをいただきました。

長井:すごい。

冨岡:それをきっかけに書いた1曲を今日は弾き語りさせていただきたいなと思っています。

冨岡はスタジオで『MAYBE』の弾き語りを披露した。 【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203152209長井:ありがとうございます。感動しちゃって涙が出てきます。歌詞が響きました。大人になると契約したくなったり、「約束してよ」みたいになったりするけど、そうじゃないんですよね。いまを一緒に作っていく、みたいな。

冨岡:「MAYBE」という言葉をめちゃ連呼している曲ではあるんですが、恋愛だけじゃなくて人生は「MAYBE」の繰り返しだなと思っていて。なにに対しても100パーセント「こう」と言い切れる未来なんて、きっとないんじゃないかなという意味を込めた1曲です。タイトルも気に入っています。

長井:不安定な状態というものにみんな不安になったりするけど、それをすごく優しく暖かく寄り添ってくれる曲だなと思いました。この曲を作ってくれて、ありがとうございます。

好きな鍋は「タッカンマリ鍋」

今週の『PEOPLE’S ROASTERY』では心も体も暖める「暖っ系(あったけ~)」をキーワードにお届けし、この日は「あったけ~鍋選手権」を実施。冨岡にも質問を投げかけた。

長井:冨岡さんはどんなお鍋が好きですか?

冨岡:鍋自体、大好きですが、最近よく食べているのは「タッカンマリ鍋」という韓国の鍋です。

長井:「タッカンマリ」という名前は聞いたことがありますが、食べたことはないです。

冨岡:鶏肉が入っている鍋です。お仕事で韓国に行く際にいただくと、1日の疲れにすごく沁みます。

長井:辛くない?

冨岡:辛くないです。味付けで辛くしようと思ったらできますが、基本はすごくあっさりした味です。

長井:スープは何色ですか?

冨岡:透き通っていない白いほっこり系の色です。

長井:それはおいしそうです。オーストラリアにもいらしたことがあるんですよね。

冨岡:4歳から中3ぐらいまでいました。

長井:そのときに鍋を食べたりしましたか?

冨岡:家でお母さんが鍋を作ってくれたりしたので、向こうでも食べてました。

長井:好きな具材は?

冨岡:我が家は白菜を大量に入れるので、白菜が好きかもしれないです。

長井:白菜のおいしい出汁とともに、癒され鍋ですね。

弾き語りは自分の原点

両国国技館で3月1日(土)、2日(日)に開催される「J-WAVE トーキョーギタージャンボリー 2025 supported by 奥村組」。冨岡は2日目の3月2日に出演することが決まっている。

長井:ギター弾き語りのステージは久しぶりですか?

冨岡:弾き語りのみのステージがすごく久しぶりです。最近だとバンド編成も多かったりするので、すごく楽しみです。やっぱり弾き語りは自分の原点ではあるので。

長井:原点を目に焼き付けます。意気込みはどうですか?

冨岡:すごく素敵な大きなステージですし、なかなか歌える機会もないと思うので、全力で弾き語ります。

長井:私たちはその全力を受け止めたいなと思います。原点を目に焼き付け、全力を受け止め、心揺さぶるステージになりそうです。

冨岡:ありがとうございます。

長井:冨岡さんが1月にリリースされた『劣り』。そこからは4カ月連続リリースも話題です。4月には初の東名阪ツアーも予定されているんですよね。

冨岡:4月に初の東名阪ツアーを開催します。4月13日(日)に愛知のSPADE BOX、4月20日(日)に大阪のUMEDA CLUB QUATTRO、4月23日(水)に東京のLIQUIDROOMで開催します。みなさんにお会いできるのをとても楽しみにしております。

冨岡 愛の最新情報は、公式Xまで。

また、「J-WAVE トーキョーギタージャンボリー 2025 supported by 奥村組」の最新情報は公式サイトまで。

『PEOPLE’S ROASTERY』は月曜〜木曜の13時30分からオンエア。

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河原太朗のソロプロジェクト、TENDREがスタジオで生ライブを披露。チャラン・ポ・ランタンのもも(Vo)が急遽参加することになり、初コラボも実現した。

ふたりが生ライブを披露したのは2月6日(木)に放送されたJ-WAVE『PEOPLE’S ROASTERY』(ナビゲーター:長井優希乃)だ。

急遽、チャラン・ポ・ランタンのももが参加

2月3日〜6日のJ-WAVE『PEOPLE’S ROASTERY』では、日替わりで暖かいメロディ、暖かいメッセージを歌う、渋谷系でもシティポップ系でもない「暖っ系(あったけ~)ミュージシャン」のスタジオライブをお届け。最終日に登場したのがTENDREだ。

長井:最終日の今日はTENDREさんです!

TENDRE:よろしくお願いいたします。

長井:いい声!

TENDRE:もう「あったけ~」といったら僕なんじゃないかっていうぐらいで……すみません本当に(笑)。

長井:「あったけ~」といえばTENDREですよ! 楽しみなんですが、奇跡が起きました。急遽、この方も参加してくれることになりました!

もも:チャラン・ポ・ランタンのももです! 「あったけ~」といえば私かなって。

長井:“アチアチ人間”地球代表、チャラン・ポ・ランタンもも!

もも:「あとで太朗くんが来る」と聞いて(編注:ももは同日の『PEOPLE’S ROASTERY』のコーナー「MY FIELD NOTE」に出演していた)。「え、帰るわけにいかないかも」って(笑)。

長井:私も「帰らないでよ」と言ったら、まさかの3人での共演が実現してしまいました。

TENDRE:すごいですよね。リアルで会うのは相当ひさびさだから。

もも:超ひさしぶり。

TENDRE:それが、まさかこの(J-WAVEがある)33階で(笑)?

長井:六本木ヒルズ33階での再会。

もも:うれしい。

長井:いま、この時間にももが来てくれたということは? 今日のスタジオライブ最終日はTENDREさん、そしてチャラン・ポ・ランタンももさんのコラボライブ! 本当にいま決まりました。

TENDRE×チャラン・ポ・ランタンももが初コラボ

もともと友人だったというふたりだが、いままでにコラボをした経験はないのだとか。

もも:だって私たち、お酒飲んだことしかないんだもん。

TENDRE:飲み会ですれ違うとかでね。

長井:『PEOPLE’S ROASTERY』のスタジオライブが初コラボ?

TENDRE:『PEOPLE’S ROASTERY』のおかげでコラボできる、みたいな感じです。本当に初すぎて、すごいわ。

もも:大丈夫かな(笑)?

長井:このふたりのコラボが聴けちゃうなんて超豪華です。今日はどんな曲でみんなを暖めてくれるのでしょうか。

もも:「あったけ~」曲がいいかなと。

TENDRE:先ほど「これがいちばん暖かいんじゃないの?」という相談をして、すぐ決めた名曲をお届けしようと。

もも:みんなのことを私たちの音楽で包み込みたい。

TENDRE:俺も弾くのひさびさだから。これはもうセッションですよ。

もも:私もスナック以外で歌ったことないかも。『やさしさに包まれたなら』を2人で歌いたいと思います。

TENDREとももは、松任谷由実の『やさしさに包まれたなら』を披露した。

【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250206152327TENDRE:イエス!

もも:イエーイ!

TENDRE:やば(笑)。

長井:鳥肌が……。

もも:これぞライブ。本当にいま合わせた(笑)。

TENDRE:ちょっと心臓アチい(笑)。

もも:バクバクしてるね。

長井:私も全身が熱すぎて、どうしよう。お届けしたのはTENDREさん、ももさんのスタジオライブ『やさしさに包まれたなら』でした。

TENDRE:ありがとうございます。

長井:いま合わせて?

もも:本当にそうだよ。

TENDRE:これがもう、我々の生活ですからね。

もも:音楽やっててよかった。

長井:Xでも「鳥肌止まらん。ももちゃん太朗さん最高だっテンダー」「あったけ~はずなのに鳥肌立ちまくりです」とポストがきています。

もも:私たちもゾクゾクしたね。

TENDRE:かなり、これはいい。

長井:途中で声が漏れそうなのを抑えてました。

TENDRE:歌ったらよかったのにね。

長井:次はじゃあちょっとね。2回目は私も参加しようかな。

TENDRE:みんなで歌いましょう。

長井:ということで、すごいコラボをありがとうございます!

もも:幸せ、ありがとう、ラブ。

長井:ラブがあふれてます。

アレンジを加えながらTENDREがスタジオライブ

月曜から4日間にわたって実施してきた「あったけ~ライブ」。大トリとなるTENDREは、さらにもう1曲演奏することに。

長井:TENDREさんにはもう1曲披露いただけるということで。

もも:もともと太朗くんだけだったのに、私が乱入したからね(笑)。

TENDRE:これはめちゃくちゃうれしいハプニングですから。

長井:幸せハプニング。ではTENDREさん、1曲披露していただいていいですか?

TENDRE:わかりました。僕は声がめちゃ「あったけ~」なので、自分の曲もぬくもりを大事にしている部分もあるから、そういう曲を届けられたらいいかなと。こうして久しぶりに再会して話せるのはうれしいな、という想いを曲にしようかなと。青空を眺めながら。

長井:スタジオから六本木ヒルズ33階の空を眺めながら。

TENDREは、この日ならではのアレンジを加えながら自身の楽曲『hanashi』を披露した。 【radikoで聴く】https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250206152946長井:どうしよう、沁みすぎ。なに? 途中の「愛のコメント」。

TENDRE:愛のコメント(笑)。

もも:音楽っていいね〜。

長井:この瞬間が尊すぎて、逃したくなさすぎて。

TENDRE:ありがとうございます。これがマジの「あったけ~」ですよね。

長井:人と愛を感じながらつながる、というのが「あったけ~」だ。

TENDRE:私もそれに気付けました。

長井:次になにを歌うか、私も歌いたくなってきたよ。

もも:そうだよね。

TENDRE:またやりましょう。

TENDREの最新情報は、公式サイトまで。

『PEOPLE’S ROASTERY』の放送は月曜から木曜の13時30分から。

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俳優の山口智子が、人からの学びについて語り、おすすめの楽曲を紹介した。 山口が登場したのは『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)。週替わりのゲストを招き、月曜から木曜にわたって人生で得た学びや気づきを教えてもらうコーナーだ。ここでは、2月3日(月)のオンエア内容をテキストで紹介する。 【radikoで聴く】

3日(月)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203093351

4日(火)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250204093400

5日(水)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250205093444

6日(木)OA分:https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250203093351

※それぞれ再生期限はオンエアの1週間後まで。

「プロとしてどうあるべきか」を学んだ人物

1988年度後期のNHK朝の連続テレビ小説『純ちゃんの応援歌』でヒロインとして役者デビューした山口は、その後、『ロングバケーション』や『29歳のクリスマス』など、さまざまな作品に出演する。 また、アニメ映画『崖の上のポニョ』では、主人公・宗介の母、リサの声を演じており、国民的俳優として幅広い世代から愛される人物だ。 この日のテーマは、「人生に影響を与えた出会い」。山口は「人から教えていただいたことはあまりにありすぎるので……」と前置きし、夫でもある俳優・唐沢寿明の名前を挙げた。

山口:俳優として「唐沢寿明」という名で働いております、本名・唐沢 潔さんです(笑)。初めてこの世界に足を踏み入れたときに共演していた人物なのですが、初めて会ったときは、表面的にはふざけておちゃらけていてお笑い的。だけど、内部にものすごく鋭いナイフのようなものをキラリと秘めている、「怖い男だな」という印象でした。

共演作品『純ちゃんの応援歌』の、とあるシーンの撮影で、山口は唐沢の“鋭さ”に触れたという。

山口:弟が亡くなってしまうシーンで、台本に「絶対に泣かなければいけない」という指示がありました。唐沢も義理の弟役で横にいて、彼は本番で一世一代すべてをかけて本気で泣いて、本気で感情を出したんですよ。でも私は、いろいろな迷いや思うところがあって、泣けなかったんです。そのとき、横にいた唐沢に「あのさ、こっちは本気で涙を出して本気でやってんだからさ。あんた、この責任どう取ってくれるの?」というくらいの冷たく厳しい目で見られました。本気をかけた人のこういう気持ちを、私たちは絶対に裏切ってはいけないし、無駄にしてはいけない。だからこそ、自分も本気を出して、プロとして、気持ちだけでなく絶対に結果を出さなければいけない。ここはそういう世界であるという厳しさを、彼が身をもって教えてくれました。それが「怖さ」だったのですが、彼もまだ駆け出しだったので、「失敗したら先がない。自分の俳優として目指す人生は終わり」という、すべてをかけた彼の一瞬でした。「狂気を感じさせるほどにかけてくる人がいる、厳しくも素晴らしい現場だな」ということを実感し、自分も「プロとしてどうあるべきか」を考えるきっかけになったのが、唐沢 潔さんという存在でした。

山口の話を聞いた、番組ナビゲーターのふたりは……。

サッシャ:おしどり夫婦として知られていますが、めちゃくちゃ素敵な話じゃないですか。おふたりの関係性も、プロとしてのお互いの意識の高さも垣間見えます。山口さんはそこでお気づきになり、だからこそ通ずるものがあってご一緒にいるところもあると思います。

ノイハウス:本当ですね。高め合う愛というか、それぞれの別のプロの要素を掛け合わせてどんどん上にいく感じが、素晴らしいですよね。

唐沢寿明と「唯一、気が合った」こととは?

山口には月曜から木曜の4日間、毎日選曲もしてもらう。この日、選んだのは布施 明『君は薔薇より美しい』。1979年、42枚目のシングルとしてリリースされた、布施の代表ヒット曲のひとつだ。

山口:夫・唐沢にもうひとつ教えられたのが、「人はそれぞれ違うんだ」ということです。彼と私は真逆の性格で、趣味も真逆なのですが、唯一気が合ったのが「小さい頃から布施 明さんのファンだ」ということ(笑)。布施 明さんは素晴らしい歌唱力で、私は布施さんのように実力を示してくださる、才能のある方が大好きです。『君は薔薇より美しい』は、朝聴くと「さぁ、仕事頑張るぞ!」という気持ちになれる。私にとって、いちばん元気になる曲ですね。

The Listen Projectのこれから

最後に、山口がプロデュースする音楽映像シリーズ「LISTEN.」についての最新情報を教えてもらった。

山口:私がライフワークとしている、音で地球を体感する映像ライブラリー「LISTEN.」というプロジェクトは、世界中の「明日も元気に頑張っていこう」と思える音楽を集めた、未来に伝えたい「地球のタイムカプセル」です。10年撮りためたお宝映像を、これから続々と上映する予定です。書籍も出ていて、そのなかにたくさん収録されたQRコードからも「LISTEN.」の映像が体感できますので、ぜひお手に取ってください。そして、今年の3月から9月くらいまで、ハンガリーの首都・ブダペストで「LISTEN.展」が開催されます。大人気の建築家・藤本壮介さんがデザインされた素晴らしいミュージアムで行われますので、ぜひ観に行きましょう。よろしくお願いします。

山口が10年で26カ国を巡って撮影した、250曲を超える世界の美しい音楽映像ライブラリーを収めた書籍『LISTEN.』は、生きのびるブックスから発売中だ。ハンガリー・ブタペストでの「LISTEN.展」のほか、国内では秘蔵映像をまとめた映像作品の上映も予定されている。

詳細は、The Listen Project公式サイトまで。

また、山口智子の最新情報は研音の公式サイトまで。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「Expedia LISTEN AND LEARN」では、さまざまな業界のトップランナーが、これまでの経験から得た学びをシェアする。放送は月曜~木曜の9時35分ごろから。

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第97回アカデミー賞で8部門にノミネートされた映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2/28<金>公開)で主演を務めたティモシー・シャラメが2月8日、東京・麻布台ヒルズアリーナで開催された「SPECIAL RED CARPET EVENT in TOKYO」に登場した。

1960年代の米ニューヨークの音楽シーンを舞台とする本作は、ティモシー・シャラメ演じる、当時は無名ミュージシャンだった19歳の歌手ボブ・ディランが時代の寵児としてスターダムを駆け上がっていく過程を描いた物語。ジェームズ・マンゴールド監督が指揮を取り、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルック、ダン・フォグラー、ノーバート・レオ・バッツ、スクート・マクネイリーらがキャストとして名を連ねた。

ティモシー・シャラメが来日するのは2023年公開映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』以来、約1年半ぶり2回目。会場にはティモシー・シャラメの姿を一目見ようと、寒空の下にもかかわらず熱心なファン約250名が駆けつけた。

ボブ・ディランの代表曲のひとつ『Like a Rolling Stone』が会場に流れるなかで、ティモシー・シャラメが姿を現すと、集まった観客は大きな歓声と拍手で迎える。それからティモシー・シャラメは30分弱にわたり、サインを書いたり写真撮影に応じるなどファンサービスを行ったり、集まったテレビメディアの取材に応じていた。

それから壇上に上がると、ティモシー・シャラメは「来てくださった皆さん、本当にありがとうございます」と挨拶。イベント進行を務めた奥浜レイラから「日本のファンを目の前にして心境はいかがですか?」と問われると、ティモシー・シャラメは「別のプレミアでお会いした方もいらっしゃると思いました。時間を取っていただきありがとうございます」と感謝した上で、「ボブ・ディランというのは自分にとっても非常に大きい意味がある素晴らしいアメリカのアーティストです。5年半のリサーチのなかで、日本でもすごくたくさんのファンがいるということを僕は知っています」「そういった意味でも映画を観ていただきたいですし、いかにボブ・ディランの音楽がインパクトがあったかを感じていただけると思います。これは自信過剰で言っているわけではありません。自分自身や、共演したエドワード、モニカなどと1万時間を費やした全身全霊で作った作品ですので、ぜひご覧ください」と作品をアピールした。

この日のステージにはボブ・ディランが初期に使っていたというGibson社のアコースティックギター「J-45」モデルが用意された。これを見て、ティモシー・シャラメは「美しいギターだ!」とはにかんだ。

そして「映画公開を待っている方へ何かメッセージはありますか?」と聞かれると、ティモシー・シャラメは「自分の人生を変えてくれたアーティストを発見した――。それがこの映画を作るときに感じた経験でもありました。ボブ・ディランという方が僕にどんな影響を与えたのかは言葉に尽くせないものがあります。エドワードだったり、モニカだったり、エルであったり、それぞれがキャラクターを演じる上で、そういったインパクトを与えてもらっていると思いますが、結果、この作品は独自のスピリットを生み出し、この作品自体がひとつの大きなものになっていると思います。時間を取ってでも劇場で観ていただく、そういう価値のある作品になったと自負しています」と胸を張った。

そして最後にティモシー・シャラメは「見てね!」と日本語で呼びかけて会場をあとにした。『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、2月28日(金)より全国でロードショー。

(取材・文・撮影=中山洋平)

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J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』で、羊文学の『声』が1位を獲得した。

このチャートは、J-WAVE全番組のオンエア回数、Billboard JAPAN協力の各音楽ストリーミングサービス、ダウンロード、動画再生回数、CDセールス、SNSのデータをポイント計算。番組では世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。ここでは2月9日(日)付のチャートを紹介!

10位:Sexyy Red & Bruno Mars『Fat Juicy & Wet』

「令和のコラボキング」ことBruno MarsがLady Gaga、ROSÉ、「ドン・キホーテ」に続いてタッグを組んだのが、フィメールラッパーのSexyy Red。アメリカ・ミズーリ州出身のヒップホップ大好きな26歳で、彼女のラップの初期衝動となったのが「元彼への怒り」なのだそう。元彼の浮気を知ったSexyy Redは元カレとその浮気相手、その周りの友人たちをディスりまくった曲を書き、それを元彼本人に聴かせたところ「お前のラップ、めちゃやべえじゃん」と、まさかのべた褒め。自分がディスられているにもかかわらず、Sexyy Redのラップに感動し、その曲を友人のミュージシャンに聴かせ「彼女にラップをさせてみてよ」と推薦する始末。結果的に、それがきっかけでラッパーとしてのキャリアをスタートすることになったそう。

9位:米津玄師『BOW AND ARROW』

フィギュアスケートを題材にしたテレビアニメ『メダリスト』の書き下ろし主題歌。今週は11位にランクインしている人気アニメ『ガンダム』シリーズ最新作の主題歌『Plazma』に続き、米津は2曲連続のアニメ主題歌がランクインした。『BOW AND ARROW』を書くにあたり、アニメの制作サイドから「米津さんの『ピースサイン』のような曲にしてほしい」というリクエストがあり、『ピースサイン』に対する回答のような曲を目指して制作がスタート。アニメ『僕のヒーローアカデミア』の曲として書かれた『ピースサイン』は、子どもたちが子どもたちのまま、熱を持って進んでいくという「子ども視点」の曲。一方、『BOW AND ARROW』は『メダリスト』というアニメがフィギュアスケートのコーチと選手の関係性を描いた作品ということもあり、子どもたちを支える側、押していく側の視点で書いたという。

8位:離婚伝説『しばらく』

番組ではリスナーがアーティストに関するクイズに答える「逆電バスター」を実施。問題は「今年、元日に放送した年間チャート『SLAM JAM』で番組にコメントをくれた離婚伝説だが、そのなかでギターの別府 純が『今年やってみたい』と言っていたことは?」というもので、正解は「スカイダイビング」。ちなみにボーカルの松田 歩が挑戦してみたいことはバンジージャンプで、ふたりとも「これまでにやったことのないことをやってみたい」とのこと。

7位:Balming Tiger『Wash Away』

韓国のオルタナティブK-POPバンド・Balming Tiger。ミュージシャン、DJ、プロデューサー、映像監督、ビジュアルアーティスト、作家と、いろいろな分野の才能が集まりボーダレスに活動するコレクティブ・アーティストだ。『Wash Away』は1月7日から放送されているドラマ『東京サラダボウル』の主題歌として、東京をイメージして制作された1曲で「個性ある、それぞれの材料が混ざり、調和のとれた味を作り出す“サラダボウル”のように、異なる出身地や価値観の多様さが共存できる東京について描きました」と語っている。

6位:Beyoncé『TEXAS HOLD ‘EM』

グラミー賞効果でおよそ1カ月ぶりにチャートに復活。2月3日(日本時間)に発表された第67回グラミー賞で、この曲も収録されたアルバム『Cowboy Carter』が「最優秀アルバム」を受賞した。これまでにグラミー賞史上最多となる、累計99部門にノミネートされてきたBeyoncéだが、「最優秀アルバム」を受賞するのは今回が初めて。さらに黒人女性アーティストとして初となる、「最優秀カントリーアルバム」も受賞。アメリカの音楽業界で最も権威のあるグラミー賞だが、受賞者を決める会員に白人男性が非常に多く、女性やほかの民族が少ないことから「選考が不透明なのでは?」と、ここ数年大きな波紋を呼んでいた。こうした指摘を受け、2025年は白人男性以外の投票者を増やし、若い世代のメンバーを加えてグラミーを主催する組織自体が「大きく変革しよう」という動きがあるようだ。授賞式の途中では、4年間にわたって授賞式をボイコットしてきたThe Weekndがサプライズで出演したこともあり、グラミー賞の変化が強く印象づけられた授賞式となった。

5位:星野 源『Eureka』

星野の誕生日である1月28日にリリースされた『Eureka』が、今週のチャートで100曲中、最も高いポジションに初登場した「High Power Debut」曲に。現在、放送中のドラマ『まどか26歳、研修医やってます!』の書き下ろし主題歌だ。曲のタイトルになっている「Eureka」は古代ギリシア語で「わかった」という意味。読み方は「ユリイカ」「ユリーカ」「エウレカ」とさまざまだが、星野自身は「別にどうでもいいんです。好きな言い方で呼んでくれればいいんですが、僕はすっかり忘れてたんですけど『サピエンス』という曲のなかで『ユリーカ』という歌詞があるので『じゃあもうそれでいいか』ということで、僕は『ユリーカ』と呼んでいます」とコメントしている。

4位:Jungle『Keep Me Satisfied』

1ポイントアップで今週は4位に。3月に長野県・白馬と北海道・ニセコの2カ所で開催される冬フェス「Snow Machine Japan 2025」に出演するJungle。メンバーのTom McFarlandはゴルフがかなり上手なのだそうで、ツアーにもゴルフクラブを持って行くほどの熱の入れっぷり。Tomにとってゴルフは「バンドの忙しい活動から自分を解放してくれるもの」なのだそう。プレーするだけではなく、イギリスの「Manors」というゴルフブランドに出資もしており、このブランドの服を着ることが多いのだとか。

3位:FKA twigs feat. North West『Childlike Things』

先週84位から81ポイントの超特大ジャンプアップで3位に。イギリスの個性派アーティスト・FKA twigs。1月にリリースしたニューアルバム『Eusexua』から、現在11歳のNorth Westをフィーチャーしたのが『Childlike Things』。そんなNorthの父親はKanye West。グラミー賞では妻のBianca Censoriと一緒にレッドカーペットに現れ、Biancaが黒いコートを脱ぐと下には透明のミニドレス。これまでにも妻に過激な衣装を着せているとして問題視されてきたKanyeだが、今回の衣装はそのなかでも「完全な公然わいせつだ」と、批判が殺到している。

2位:ROSÉ & Bruno Mars『APT.』

5週連続、通算12週の1位を獲得していたが、ついに陥落。先週TLC『No Scrubs』が持つ『TOKIO HOT 100』37年にわたる歴史の歴代1位記録と並んだ『APT.』だが、記録の更新とはならなかった。とはいえ、世界的に見ても「12週ナンバーワン」は大記録。世界のチャートのなかでも最長記録なのではないかと番組が調べたところ、アメリカビルボードが発表しているアメリカを除いたトップチャート「Billboard Global Excl. US」で通算14週ナンバーワンが確認された。しかし、2月11日(火・祝)はROSÉ の28歳の誕生日ということもあり、バースデー効果で返り咲きの可能性もあるので注目したい。

1位:羊文学『声』

『APT.』の記録更新に待ったをかけたのが羊文学。先週に引き続きオンエア好調で、エントリー4週目にしてナンバーワンに。2023年12月に1位を記録した『GO!!!』以来となる、『TOKIO HOT 100』2曲目の1位となった。番組では、現在タイにいる羊文学の塩塚モエカと河西ゆりかにリモートでインタビューを実施。「頑張って作った曲なので、たくさんの方に聴いていただける機会をこうやっていただけるのは本当にうれしいです」と喜びの声を寄せた。4月には初のUSツアーが決まっており「初めての試みなので、私たちはいまからしっかり、体力をつけて強くなっていこうと思ってます」と、意気込みも語った。

1位:羊文学『声』 2位:ROSÉ & Bruno Mars『APT.』 3位:FKA twigs feat. North West『Childlike Things』 4位:Jungle『Keep Me Satisfied』 5位:星野 源『Eureka』 6位:Beyoncé『TEXAS HOLD ‘EM』 7位:Balming Tiger『Wash Away』 8位:離婚伝説『しばらく』 9位:米津玄師『BOW AND ARROW』

10位:Sexyy Red & Bruno Mars『Fat Juicy & Wet』

『SAISON CARD TOKIO HOT 100』ではさまざまなデータをもとに、世界の音楽シーンからJ-WAVEが厳選した100曲をカウントダウン。放送は毎週日曜の13時から。

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J-WAVE(81.3FM)にて毎週金曜25:30から放送中のラジオドラマ『JT TIMELESS THEATER~NeoClassica』。名作古典に現代的なアレンジを加え、新たな物語体験を提供する本作は、現在、ゲーテの『若きウェルテルの悩み』を原案とした「若き上杉の悩み」を放送中ですが、2月21日(金)より、スティーヴンスンの『ジーキル博士とハイド氏』をベースとした新たなストーリー「わたしと誰かの裏の顔」がスタートいたします。

今回の物語は、現代のメディア業界を舞台に繰り広げられる心理サスペンス。主演は、俳優の伊原六花。彼女にとって初のラジオドラマ主演作となります。

伊原は、元アイドルのAD・安高鈴と、鈴の相棒・縁の二役を熱演。キャラクターの個性を巧みに演じ分け、声だけで表現する演技力が光ります。鈴の揺れ動く感情、縁のミステリアスな存在感——―ふたつの役を見事に演じ分けた伊原の迫真の演技に、ぜひご注目ください。脚本は、脚本家デビュー作の『AKBラブナイト 恋工場』以来、淡い恋心や寂しさのぶつかり合いなどの湿度の高い描写や、コミカルな会話劇に定評がある阿部沙耶佳が務めます。

あらすじ

きれいな嘘と、醜い真実──どちらを知ることが幸せ?

アイドルグループ「ジーキル」での活動を経て、現在は深夜番組のADを務める主人公・安高鈴。あるとき、雇い主であるプロデューサーから「暴露系配信者」であるハイドの正体を突き止めるように依頼される。困惑しつつも相棒である縁に寄り添われながら調査を進める鈴。しかし、ハイドの魔の手はジーキルへと忍び寄ってしまった。ハイドがメンバーの悪事を暴露したことを皮切りに、鈴の周囲は疑心暗鬼が渦巻き始める。誰が嘘をついているのか? 人間の表と裏は、どちらが本当の姿なのか? 黒い感情に触れるうち、鈴の心境も変化していく──彼女が辿り着く真実とは?

キャスト

安高鈴/縁 ・・・・・・伊原六花 神野キリカ/ハイド ・・高田美羽 楽松ヨウコ ・・・・・・中里望 古瀬マネージャー ・・・野瀬育二 段場プロデューサー ・・柳沢真由美 スタッフ ・・・・・・・斎藤晃一

伊原六花 コメント

ラジオドラマは初経験ながら、まず脚本を読んで「これはたくさんの人に聴いていただきたい作品だな」と思うような脚本でした。原案の『ジーキル博士とハイド氏』はもちろん知っている方もいらっしゃると思うんですけど、またちょっと刺さり方の違う、身近に感じていただけるような古典文学からの現代版という風になっておりますので、全6話ありますので自分に重ねながら、誰かに重ねながら、ぜひ楽しみに聴いていただけたらなと思います。よろしくお願いします!

『JT TIMELESS THEATER~NeoClassica』とは

J-WAVEと光文社がタッグを組み、名作古典の普遍的なテーマを守りながらも、現代の視点で再構築するラジオドラマプロジェクト。「声」と「音楽」で東京の風景を描き続けるJ-WAVEと、言葉の力で物語を届ける光文社が協力し、リスナーの想像力を刺激する新感覚エンターテインメントをお届けします。

時代を超えた物語の力を、ぜひその耳で体感してください。

番組概要

放送局: J-WAVE(81.3FM) 番組名: JT TIMELESS THEATER~NeoClassica 放送日時: 毎週金曜 25:30~26:00 ナビゲーター: 玄理

番組HP:

https://www.j-wave.co.jp/original/neoclassica/

番組X: https://x.com/timeless813

番組Instagram: https://www.instagram.com/813timeless/ 番組ハッシュタグ: #息する古典 提供:JT 脚本協力:FILM Writer’s Room

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古典の名作を現代に蘇らせるラジオドラマ『JT TIMELESS THEATER~NeoClassica』を、ラジオ&ポッドキャストで配信しています。ラジオは毎週金曜25:30からオンエア。 本番組は、J-WAVEと光文社がコラボレーションしたプロジェクト。名作古典の普遍的なテーマを守りつつ、現代の息吹を吹き込むことで、新たな物語体験をお届けします。

第一弾として現在は、ゲーテ『若きウェルテルの悩み』を原案とした作品『若き上杉の悩み』を放送&配信中です。

演劇に燃える大学生が、人生を賭けた公演で選ぶ道は?

本作で主演の上杉照役を演じるのは実力派声優の川島零士。脚本を手がけるのは、期待の新星、阿部凌大。地上波ラジオでは、俳優・玄理がナビゲーター役として、リスナーの皆さまを物語の世界にいざないます。

現在、第6話までオンエア。いよいよ14日(金)に最終回を迎えます。第1話、2話、3話、4話、5話はポッドキャストで、第6話はradikoタイムフリー&ポッドキャストで、無料で楽しめます。

【ここまでの物語】

「俺はもうダメなんだよ。頭がおかしくなりそうだ」。演劇を愛して劇団を主宰するが、評価が伴わず苦悩する大学生・上杉照。自らの劇団に新しく入ってきた大手春という女性に心惹かれるも、彼女は上杉が敵対心を抱く劇団を率いる男性、有部帯の恋人であることを知る。有部と自分の差に絶望した上杉は、演劇の稽古から逃げ出してインターンに行くも、社会に馴染めないことを実感する。再び劇団に戻り、新しい公演を行うことになったが─

主人公・上杉照役:川島零士/ヒロイン・大手春役:のぐちゆり/ライバル・有部帯役:新井良平

■第1話─俺は演劇を損なうような恋など、しないと誓うよ

■第2話─天才だなって、思ったんです

■第3話─四捨五入したら余裕で恋心だろ、それ

■第4話─だって君は、演劇を殺そうとしている人間じゃないか

■第5話─才能も恋も、あいつは自分にないものを持っている

■第6話─人気も信頼も収入も─俺はあいつと違って何もない

■ポッドキャストページはコチラ

https://j-wave.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/4bdff9d8-9c7e-4dc5-ab24-6b539d2c690c/episode/c152ff77-f2db-4094-8554-ad603a80db8b/■第6話をradikoで聴く

※楽曲の入ったバージョンはradikoのみで楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で再生可能。期間終了後やエリア外での再生については、「radiko」公式サイトをご覧ください。

・アドレスはコチラ

https://radiko.jp/share/?sid=FMJ&t=20250125013000毎週金曜25:30からに放送をお楽しみに。

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