「大切な人がそばにいるのは当たり前じゃない」 震災で家族亡くした遺族代表が語る30年

献花する遺族代表の長谷川元気さん(中央)=17日午前6時6分、神戸市中央区(竹川禎一郎 撮影) 「大切な人は、いて当たり前じゃない」。阪神大震災から30年となった17日、遺族代表として追悼の言葉を述べた神戸市垂水区の小学校教諭、長谷川元気さん(38)は、幼いころに痛感した教訓をかみしめるように語った。母と弟を失った震災からの30年は、二度と戻らない日々への後悔と、支えてくれる人への感謝を知った時間でもあった。灯籠でかたどられた「よりそう」の文字の前で、経験を後世に伝えていく思いを新たにした。 夜明け前、肌を刺すような寒さの同市中央区の東遊園地。震災の犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた後、長谷川さんはゆっくりと語り始めた。 30年前のあの日、小学2年生だった長谷川さんは、両親と弟2人の5人で、同市東灘区の木造アパートの1階に住んでいた。 在りし日の長谷川さん一家。翔人ちゃんを抱っこする母の規子さんの前にいるのが元気さん(長谷川さん提供) 大きな揺れで2階に押しつぶされる形で自宅が全壊。父と長谷川さん、弟1人は自力で脱出したり、近所の人に助けられたりするなどして奇跡的に助かったが、母の規子さん=当時(34)=と、1歳だった末っ子の翔人ちゃんは、たんすの下敷きとなって亡くなった。 父が手を尽くしている間、公園で待っていたが、日が暮れ始めたころに戻ってきた父の「あかんかった」という一言が忘れられない。 規子さんは保育士で、周りの子供たちと鬼ごっこなどで一緒に遊んでくれる明るい理想的な母だった。翔人ちゃんは、サッカーボールを蹴るのが上手で、長谷川さんは「立派なサッカー選手になれる」と将来を想像していた。「もう会えないんだ」と涙があふれた。 その後の生活は、2人がいない寂しさが付きまとった。友達と話していても、「お母さん」という言葉が聞こえるたびに悲しみがこみ上げ、学校の運動場の隅で泣いた。 そんな様子に気付いて優しく背中をさすりながら「大丈夫よ」と励ましてくれたのが、当時の担任の先生だった。「先生のようになりたい」という思いが、教員として働くことになったきっかけだ。 「もっと優しくすればよかった」「どうして、もっと一緒に遊んであげられなかったんだろう」。2人への後悔の気持ちもあった。大切な人は突然いなくなることがある。そうして気付いた現実を前に、「自分のように後悔してほしくない」と、教え子には災害に向けた備えや、身近な人に感謝の気持ちを伝える大切さを伝え続けてきた。平成26年には市民グループ「語り部KOBE1995」にも参加し、現在は代表を務めている。 この日、東遊園地には、震災を知らない若者や子供の姿もみられた。記憶や経験の風化で、同じ被害が繰り返されることがあってはならないと思う。「災害を自分事として捉え、今できることを考える『防災・減災のスタートライン』に立つことが大切。多くの人に、これからも震災の教訓を語り継いでいきます」。そう力を込めた。 阪神大震災から30年 鎮魂の祈りに包まれる神戸が迎えた午前5時46分

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J1神戸の全選手、スタッフが「阪神・淡路大震災1・17のつどい」に参加、吉田孝行監督「あの日の揺れは忘れない」 – スポーツ報知

J1連覇を果たした神戸は17日、全選手、スタッフら約60名で「阪神・淡路大震災1・17のつどい」に参加した。東遊園地で行われ、地震が発生した5時46分に黙とう。吉田孝行監督は「本当にそういう夢を持ってね、本来なら夢に向かって頑張って欲しいけど、亡くなった方の分も一日一日を大事にして生きないといけないなと思いました。サポーター、応援してくれる方に、みんなに笑顔を与えられるように、日々努力するだけです」と話した。 Jリーグ昇格を目指して始動した1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生。当時、高校3年生だった吉田監督は兵庫・川西市の自宅で被災した。指揮官は「あの日の揺れは忘れられない。忘れないでおいて、しっかり何かあっても備える。しっかり備えられるようになればいいなと思う。あとは本当に亡くなった方の分も一生懸命生きなきゃと思います」と当時を振り返った。選手全員で集いに参加するのはクラブでは初めて。吉田監督は「震災の日に初練習があって、震災とヴィッセル神戸はともに立ち上がったクラブ。僕たちはサッカーを通して震災を知らない世代にまで伝えないと」と力強く話した。 昨季、天皇杯優勝、リーグ連覇の立役者となり、MVPを獲得した元日本代表FW武藤嘉紀は「大きな犠牲があった神戸の地でサッカーをやらせてもらっている。幸せとあらためて感じた。サッカーを通して多くのパワーを与えないといけない。語り継がれた思いをしっかりくみ取って、後世の方にも引き継いで、この大震災は経験もともに引き継いでいかないといけない」と言葉を詰まらせながら、思いを語った。

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「子どもたちを頼む」激震で下敷き、火災にのまれた父 最期の言葉を胸に抱き30年、3児の父に 阪神・淡路大震災

3人の息子とアルバムをめくり、震災で亡くなった父のことを話す高橋朗さん(右端)。息子は左から幸太さん、太一さん、一生さん=神戸市長田区(撮影・大田将之) 神戸市長田区の会社員、高橋朗さん(40)は小学5年生のとき、阪神・淡路大震災で父を失った。「子どもたち3人を頼む」-。父が言い残したという最期の言葉を胸に抱き、この30年を生きてきた。あのときの父と同じように、今の朗さんには3人の息子がいる。17日は地震発生時刻の午前5時46分に合わせ、親子で手を合わせる。 朗さんは3人兄弟の末っ子。1995年1月17日のあの朝は同区日吉町の自宅で寝入っていた。パン職人の父、修さん=当時(39)=は自宅から100メートルほど離れた若松町で祖父とパン店を営んでいた。仕込み作業に追われていた早朝、激震が襲う。 母が様子を見に行った。3人兄弟は自宅で身を寄せ合っていたが、窓から煙が見えた。「火、出とるぞ」との声も聞こえる。パン店の方向だ。兄弟は家を飛び出した。途中、手足から血を流した祖父に会った。 「朗君、ごめんな。お父さん、死んでもうた」 倒壊した店の下敷きになり、動けなくなった父はそのまま火災にのまれたという。数日たって、焼け跡で遺骨を拾った。 近所でもたくさんの命が失われた。「自分だけじゃない」と自らを慰める一方で、父の死を信じたくない自分もいた。「もしかしたら、どこかに逃げてるかもって。その年の秋くらいまで、ずっと父ちゃんを捜していた」 看護師の資格を持っていた母は病院で働き始めた。朗さんは、机に医療関係の本を何冊も並べ、勉強していた母の姿を覚えている。 兄弟は、地域の人たちにかわいがられて育った。消防団に、子ども会にと地元で駆け回っていた父のおかげだろう。 社会人になり、2007年に結婚。11年に長男を授かり、中学生から幼稚園児まで3人の子に恵まれた。父が自分にしてくれたように息子と将棋を指し、釣りに行く。地域の子たちにはサッカーを教えている。 長男幸太さん(13)が小学5年生になると、朗さんは震災の話をした。自分が父を失った年。伝えなくてはと思った。「いつどこで大切な人がいなくなるか分からない。今日、明日、1時間後かもしれない。だから後悔しない言葉、態度を心がけてほしい」。1月17日は地域の追悼行事に息子たちを連れて行った。 朗さんの胸には父の最期の言葉がある。火の手が迫る中で死を覚悟し、「助けて」ではなく、「子どもを頼む」と言った父。その言葉を受けて、自分たちを懸命に育ててくれた母。ありがたいと思う。すごいと思う。 次男の太一さん(11)も小学5年になった。父が亡くなった場所近くにある震災慰霊碑へ、きょうは子どもたちと行く。そして、あの日のことを語るつもりだ。(中島摩子)

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ソフトバンクに人的補償移籍の巨人・伊藤優輔を同期入団の盟友が語る「常に冷静で淡々とやっていた」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

伊藤優輔 巨人の伊藤優輔投手(28)がFAで加入した甲斐拓也捕手(32)の人的補償でソフトバンクに移籍することが16日、両球団から発表された。新天地での背番号は「42」。また、伊藤と同期入団で同じ21年に右肘トミー・ジョン手術を受けてリハビリをともにした奈良木陸氏(26)=現巨人DA(データアナリスト)=が人柄を語った。 伊藤さんのすごいところは、メンタルコントロールのうまさです。僕自身、何をやってもうまくいかず、良くないと分かっていても悩むしかない時期がありました。ですが、伊藤さんは常に冷静に、今やるべきことを淡々とやりつつ、将来自分がしたい投球に必要なトレーニングを逆算して取り組んでいました。 23年にそろって実戦に復帰しましたが、何かあった時には相談をしました。手術したからこそ分かる深い話ができて、正直に悩みを打ち明けることもできました。体と向き合いながら視野を広く持っていて、新しいトレーニングや治療器を試して「こういうことに取り組んだら、すごく良くなったよ」と教えてもらうこともありました。 昨季2軍で結果を残して支配下に昇格し、着実にステップアップする姿は同期として誇らしくもありました。新天地でも1軍で抑えている姿を見せてもらいたいです。(巨人元投手・奈良木陸) 報知新聞社 スポーツ報知 ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************

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「戦争ってこんな状況だったのかな…」30年前、阪神大震災直後のセンバツ出場校監督が振り返る“あの時”「それでも…開催して良かったと思います」(沢井史)

Page 2 text by 沢井史Fumi Sawai PROFILE photograph byKYODO posted2025/01/17 06:02 阪神大震災の直後に開催されたセンバツ甲子園で勝利し喜ぶ報徳学園ナイン。「被災地からの出場校」という立場で、監督は何を思ったのだろうか Page 3 text by 沢井史Fumi Sawai PROFILE photograph byKYODO posted2025/01/17 06:02 阪神大震災の直後に開催されたセンバツ甲子園で勝利し喜ぶ報徳学園ナイン。「被災地からの出場校」という立場で、監督は何を思ったのだろうか Page 4 text by 沢井史Fumi Sawai…

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Indiana Gov. Mike Braun eliminates state DEI efforts

INDIANAPOLIS (WNDU) – New Indiana Gov. Mike Braun signed 19 executive orders Wednesday, including one that eliminates diversity, equity and inclusion (DEI) efforts in state government. It’s been around for…

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現役引退の横綱・照ノ富士、進退の土俵際でこだわった「最後の大仕事」 次の横綱候補への思い(NEWSポストセブン) – Yahoo!ニュース

今場所は初日に若隆景に敗れると、2日目の国技館にはドルジハンド夫人、長男・照務甚(テムジン)君、母・オヨンエルデネさんを招待した。負ければ引退の可能性があったということだろうが、2日目は勝利。打ち出し後、照ノ富士は「今場所は自分のなかでやれることをやって、“ダメだったら”という思いがあったので、ひとつ、自信になりました。今場所で自分のすべてを出し切ってやりたいなと思っているので、後先を考えずにやりたいなと考えています」と答えていた。 現役引退の瀬戸際にあった照ノ富士だが、初日の懸賞本数は照ノ富士対若隆景の結びの一番が60本とダントツだった。琴櫻戦が32本、大の里戦が24本、豊昇龍戦が18本だった。相撲担当記者が言う。 「結びの横綱戦に懸賞を集めるのは角界の常識だが、横綱の復帰場所とはいえあまりに偏り過ぎでしょう。次の横綱候補が3人も出てきて、もはや御役御免ということにさえ見える。餞別の意味をあったかもしれませんが……。とにかく、60本(手取り180万円)も懸賞金がつけば対戦相手が燃えるのは間違いない。その懸賞金の割り振りからして、今場所は照ノ富士引退のカウントダウンが始まっている状況でした」 これまで相撲協会は、ひとり横綱の後継者が出てこないこともあってか、休場続きの照ノ富士に引退を強く迫れずにきた。加えて照ノ富士サイドも引退後の年寄株問題があって引き際を延ばしてきたとされる。ただ、少しずつ状況は変わっていたようだ。若手親方が言う。 「初場所は琴櫻と豊昇龍の綱取りでしたが、今場所で横綱が誕生しない場合でも、遠からず“怪物”と称される大関・大の里が綱を張るでしょう。協会側も照ノ富士引退による横綱不在は長期化しないと踏んでいる。また、照ノ富士のほうでも7月に定年退職となる伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)の後継者となる目処がついた。部屋の宝富士がもつ年寄株『桐山』を利用してバトンタッチするようです。 もちろん37歳の宝富士自身の引退が迫っているが、『桐山』を同郷(青森県)の阿武咲(廃業)に一時的に貸してやりたいと師匠に相談したところ、即却下されたという。照ノ富士は横綱経験者の特権で5年間は現役四股名で親方として残ることができるが、それでは伊勢ヶ濱親方と名跡交換して部屋を継ぐことができない。名跡交換すれば伊勢ヶ濱親方は『桐山』を襲名して再雇用の参与とし協会に残れる。そのうえで、宝富士が引退する時点で退職する見通しとされます」 NEWSポストセブン ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************

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FBI closed DEI office in December, agency says

EXCLUSIVE: The FBI has closed its DEI office, Fox News can confirm.  “In recent weeks, the FBI took steps to close the Office of Diversity and Inclusion (ODI), effective by…

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綱取り豊昇龍、過去3勝4敗の”天敵”に初黒星…八角理事長は心配せず「うまく取ったけどね。まあ、明日じゃない」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース

豊昇龍(手前)は、小手投げで熱海富士に敗れる ◆大相撲 ▽初場所5日目(16日、東京・両国国技館) 綱取りの豊昇龍は西前頭2枚目の熱海富士に初黒星。琴桜は4連敗、大の里も2連敗で3大関が全滅。5戦全勝は王鵬、千代翔馬、玉鷲、金峰山の平幕4人のみとなった。 【初場所】番付&星取表 豊昇龍が“天敵”に勢いを止められた。上位陣で唯一の4連勝で迎えた5日目。過去3勝4敗で、先場所も勇み足で辛くも白星と、苦手としている熱海富士との一番。右腕を取られて強引に抱えられ、小手投げで転がされた。土俵下で右肘を気にするようなそぶりも見せ、支度部屋では自ら両腕でバツ印をつくり、今場所で初めて取材に応じなかった。 今場所は初日から気迫を前面に出し、積極的に前に出て4つの白星を重ねてきた。5日目で初めて土がついたが、八角理事長は「うまく取ったけどね。まあ、明日じゃない」と心配していなかった。綱取りの重圧の中で戦う初場所も「一日一番取っていきたい」と冷静に話していた25歳。支度部屋を引き揚げる際は目線を上げ、仕切り直しの6日目へ切り替えた様子だった。(林 直史) 報知新聞社 スポーツ報知 ******* **************************************************************************** ******* ****************************************************************************

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McDonald’s, Meta and DEI in the Trump era

Illustration: Annelise Capossela/Axios As President-elect Trump prepares to take office Monday, companies like McDonald’s and Meta have buckled to political pressure and announced changes and cuts to their DEI policies….

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