大相撲初場所4日目(15日、両国国技館)北海道出身の平幕一山本(31)が宝富士(37)を押し倒し、3勝1敗とした。
NHKでラジオ解説を務めた舞の海秀平氏(56)=元小結=は実況の三瓶宏志アナウンサー(55)が「亡くなられた北の富士さんが『北海道出身の力士がもっともっと頑張ってほしい』と生前、おっしゃってましたが」と昨年11月に死去した解説者の北の富士勝昭さん(元横綱)との思い出に浸ると、「青森以上に相撲王国でしたからね」と強調していた。
北の富士 勝昭(きたのふじ・かつあき) 本名・竹沢勝昭。昭和17(1942)年3月28日生まれ。享年82。北海道旭川市出身。出羽海部屋に入門し、32年初場所初土俵。38年春場所新十両。39年初場所新入幕。41年秋場所大関。42年春場所初優勝。45年初場所で2場所連続3度目の優勝を飾り、玉の海とともに横綱に昇進した。
49年名古屋場所2日目に引退し、井筒部屋を興す。先代死去のため52年10月に九重部屋を継承。千代の富士、北勝海の両横綱らを育てた。日本相撲協会では理事、審判部長などを歴任し、平成10年1月に退職。その後はNHKの相撲解説などを務めた。幕内通算592勝294敗62休(64場所)。優勝10回。