【高校サッカー】日テレに非難殺到 決勝PK死闘中にCM→中継終了「PK戦の途中」トレンド入り – サッカー : 日刊スポーツ

【イラスト】全国高校サッカー選手権準々決勝以降の勝ち上がり <全国高校サッカー選手権:前橋育英1(9PK8)1流通経大柏>◇13日◇決勝◇国立 前橋育英(群馬)と流通経大柏(千葉)の日本一決定戦は、第99回(2020年度)の山梨学院-青森山田2-2(PK4-2)以来4大会ぶりのPK戦に突入した。全員が決め、より緊迫感を増していた7人目が終わった後、中継していた日本テレビでは、まさかのCMに入り、そのまま中継終了となった。 SNSでは「PK中に入れるの正気?」など非難が相次ぎ、間もなくして「PK戦の途中」がX(旧ツイッター)のトレンド入り。民放各局の公式配信サービス「Tver」への案内はあったが、アクセスが集中し、通信エラーの状態に陥った。 決勝最多の観衆5万8347人や、最初からTverを利用していたユーザーは見届けられた一方、多くの視聴者が最終盤を見られず。ハイレベルのキック応酬が続いた「神PK戦」を楽しめなかった。 続く夕方の報道番組「news every.」では、前橋育英が2度目の優勝を決めた瞬間こそ生放送されたものの、SNSでは同局に非難が殺到している。 「PK戦の途中にCM挟む日テレはサッカー中継する資格はありませんね だいぶ冷めたわ…」「最後まで放送しないのはどーゆー事やねんっ!!! 日テレ最悪や」「テレビ側の事情があったとして決勝のPK戦途中でCMはありえなすぎる。PK入る前から番組切り替わりそうなのはわかってたはず」「CM中にドラマがあったなんて。。ちょうど映されなかった選手の親なら一生恨んじゃうよ」「大学ラグビーから高校サッカー切り替えたら、PK戦の途中で放送打ち切られたわ。TVerもつながんないし。やっぱりスポーツ中継はNHKだわ。民放はダメだね」 他方「日テレのせいにしてる方が多いけど、これ、ネット局側の準備の問題なんだよね。中京テレビは『番組は変わりますが中継は続けます』と一瞬も途切れることなくお見事でした素晴らしい死闘だった」「批判殺到してるらしいが『タダで見られる』って、つまりそういう事。あらゆるコンテンツがスポンサーの思惑で動く」との見方もあった。 <得点> 前半12分【柏】亀田 前半31分【前】柴野 <PK戦> ▼1人目 【柏】亀田○(右足で左) 【前】中村○(右足で中) ▼2人目 【柏】粕谷○(右足で左) 【流】大岡○(右足で左) ▼3人目 【柏】富樫(右足で左) 【流】瀧口(右足で左) ▼4人目 【柏】奈須(右足で左) 【流】竹ノ谷(右足で左) ▼5人目 【柏】佐藤(右足で左) 【流】鈴木(右足で右) ▼6人目 【柏】稲田(右足で左)…

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一斉捜索受け、「もう立ち直れない」 疑惑続出で「一強体制」崩壊へ

有料記事一強の果て 福冨旅史 三井新 「もう立ち直れないんじゃないかという危機感がある。現場はこれ以上持ちこたえられない」 昨年4月1日。東京女子医大で開かれた職員向けの説明会。出席者によると、理事長の岩本絹子容疑者(78)らに厳しい指摘が相次いだ。 この3日前、警視庁は岩本元理事長の自宅や理事長室などを一斉に家宅捜索していた。 同大の同窓会組織「至誠会」の元職員が元事務長と共謀し、勤務実態がないのに約2千万円の給与を受け取ったとする特別背任容疑だった。岩本元理事長に直接的な容疑はかかっていなかったが、関係先として捜索されていた。 東京女子医大に家宅捜索に入る警視庁の捜査員ら=2024年3月29日午前8時30分ごろ、東京都新宿区河田町、三井新撮影 説明会の出席者によると、岩本元理事長は「女子医大をなんとか助けたいという気持ちで来ておりますから、私の感覚的に全くありえない」などと疑惑を一蹴し、辞任も否定。記者会見は開かず、第三者委員会を設置して調べる方針を示していた。 東京女子医大が会見 元理事長の背任容疑の逮捕受け、「深くおわび」 改革が疑惑へ、揺れる「名門」 理事長は「ジャンヌダルク」なのか しかし、捜索後も同大をめぐる疑惑は続出した。 ■「診療が続けられるのか不安… この記事は有料記事です。残り1399文字有料会員になると続きをお読みいただけます。 今すぐ登録(初トクキャンペーン中)ログインする 【初トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

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【大学ラグビー】帝京大学が4連覇 前半は接戦も後半にトライ重ね早稲田を下す キャプテン・青木は「人生で一番うれしい」と涙|日テレNEWS NNN

2025年1月14日 6:30 第61回全国大学ラグビー選手権で優勝した帝京大学【写真:長田洋平/アフロスポーツ】 ◇第61回全国大学ラグビーフットボール選手権大会 決勝(13日、秩父宮) 全国大学ラグビー選手権大会の決勝戦が行われ、5大会ぶりの優勝を目指す早稲田大学を下し、帝京大学が4連覇を果たしました。 試合は前半5分に動きます。ボールを受けた帝京のキャプテン・青木恵斗選手が一気に駆け上がると、ゴール目前で止められるも、森山飛翔選手が先制トライを決めました。さらに前半12分にはこの青木選手がトライ。左サイドでリスタートすると中央に駆け込んだ青木選手がボールを受け、そのまま倒れ込みながらトライを決めました。しかし早稲田も猛攻。前半に2つのトライを決め返します。しかし早稲田にはコンバージョンゴールの失敗が絡み、帝京がリードを守った「14-12」で前半を折り返しました。接戦で迎えた後半2分には、早稲田がペナルティーゴールを決め前に出ますが、直後の後半5分に帝京がトライを決め逆転。その後も2度のトライで早稲田を突き放し、帝京が4連覇を果たしました。試合後のインタビューに応えた帝京大・相馬朋和監督は涙。「選手たちの姿を見ているのが嬉しかったし、楽しかった。よく頑張りましたよね。言葉はいらないですよね。一人ひとり抱きしめたいです」と力闘を制した選手らへ思いを語りました。 さらに青木選手も涙ながらに「人生で一番うれしい」と喜びのコメント。初めてのキャプテンというポジションに「悩む時期も多かったけれど、帝京の皆が支えてくれてここに立てた」と仲間への感謝を口にしました。 最終更新日:2025年1月14日 6:30

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地震速報で月9「エマージェンシーコール」初回一時中断 出演俳優陣呼びかけ「人命優先」「身の安全を」(スポニチアネックス)|dメニューニュース

俳優の前原滉が13日、自身のX(旧ツイッター)を更新。自身が出演する月9ドラマ「119エマージェンシーコール」(月曜後9・00)が、宮崎県で発生した地震速報で中断したことについて投稿した。 13日午後9時19分ごろ、宮崎県で震度5弱の地震が発生。各局が一時地震速報に切り替えた。月9も放送を一時中断し、地震情報を伝えた。 前原は「地震の被害に遭われた方が出来る限り無事で居てくれたらと思います。そしてこの瞬間にも沢山の通報に対応してる方が居るというのも、ドラマをやってたからこそ考えさせられます」とし、「生きてればまたドラマは見れるので。人命優先です。アナウンスもそのうちあるかと思われます」と記した。 また、一ノ瀬颯も自身のXで地震発生後に「みなさん、身の安全を確保してください」とポスト。一時中断した放送が再開されると、「続きが放送され始めました…!」と投稿した。 同作は女優・清野菜名(30)が主演。救急車や消防車の出動を指示する指令管制員たちの奮闘を描く。前原と一ノ瀬も指令管制員役を演じている。ドラマは速報の後、放送を再開した。

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「重圧のレベルが違った。選手権はちょっと別格」帝京大9連覇時の主将たちOBが2度目V4支えた|au Webポータル

◆ラグビー ◇全国大学選手権決勝 帝京大 33(14―12、19―3)15 早大(13日・秩父宮) 帝京大の4連覇に、先輩たちも陰から力を添えた。昨年11月の早大戦後、東京SG(旧サントリー)のOB選手が母校を訪問。9連覇時の主将だったフッカー・堀越康介(29)は「早大にああいう負け方をして、大丈夫かなという話になった」と明かした。リーグワン開幕前の合宿中に開いた「帝京会」で、CTB中村亮土(33)が発案。すぐに相馬監督に連絡し、約10人で激励した。FWはスクラム、BKはキックを教えるなど一緒に汗を流したという。 相馬監督が「ありがたいですよね」と目尻を下げる先輩たちの支え。堀越は「主将になって重圧のレベルが違いました。選手権はちょっと別格」と連覇に挑む4年生をおもんぱかった。「100%を出せば勝てると信じているし、4年生を中心に楽しんでほしい」とエールを口にした堀越。先輩たちの熱い思いに、4連覇という最高の結果で帝京大フィフティーンは応えてみせた。(大谷 翔太)

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「高校サッカーは素晴らしいものですよ」前橋育英が7大会ぶり2度目の優勝 死闘のPK戦を制し全国3800校の頂点へ|日テレNEWS NNN

2025年1月14日 6:00 歓喜にわく前橋育英の選手たち ◇第103回全国高校サッカー選手権決勝(13日、国立競技場) 全国高校サッカー選手権決勝は、前橋育英(群馬)が流通経済大柏(千葉)を破り、7大会ぶり2度目の優勝を飾りました。 試合は延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれると、互いに7人目まで成功という痺れる展開。最後は、前橋育英のGK藤原優希選手が10人目のキッカーを止めるなど、大一番で好セーブをみせ、全国3800校の頂点に立ちました。 試合後、前橋育英を指揮する山田耕介監督は「いや…よかったです」と一言。「最後まで信じて、絶対やってくれるというのは、心の中でずっと叫んでいました」と心境を語り、選手の奮闘をたたえます。また「高校サッカーは素晴らしいものですよ」と笑顔をみせました。 一方、前橋育英のキャプテン石井陽選手(3年)は、「こういう場でプレーできることを感謝して、プレーできることを誇りに思って自分のプレーを出しました」と語り、「本当に苦しい時期が多くて、自分も選手権大会中に上手くいかないことだったり、チームとしても上手くいかないことがあって。それでも、本当にチームで乗り越えてきてこの結果が出たので、本当に嬉しい」と話し、6万人近く集まった会場は温かい拍手に包まれました。 最終更新日:2025年1月14日 6:00 高校サッカー 全国高校サッカー選手権大会 前橋育英 流通経済大柏 藤原優希 石井陽

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「ぽかぽか」超大物がサプライズ登場 瀬戸康史が大興奮「うそ~?」

地震速報で月9「エマージェンシーコール」初回一時中断 出演俳優陣呼びかけ「人命優先」「身の安全を」 [ 2025年1月13日 22:52 ] 芸能 SNSトレンド上位に地震関連続々 NHK&フジでかぶりの「エマージェンシーコール」にも影響 [ 2025年1月13日 22:43 ] 芸能 高市早苗氏 LINE交換誘う“なりすまし”に注意喚起「私はLINEをしていません」 [ 2025年1月13日 22:40 ] 芸能 上方漫才協会副会長に河井ゆずる 引退の中田ボタンの後任 中田カウス「信頼できる」 [ 2025年1月13日 22:14 ] 芸能 宮崎で地震発生 民放各局、相次いで地震速報に切り替え フジは「月9」初回一時中断 [ 2025年1月13日 22:12 ] 芸能 香取慎吾もビックリ!「トニセン」仮装大賞登場でネット騒然 爆笑やりとりトレンド入り 「胸熱」の声 [ 2025年1月13日 22:00 ] 芸能…

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『仮装大賞』優勝のアイドルが喜びのコメント「おばあちゃん孝行できました」(東スポWEB)|dメニューニュース

優勝トロフィーと賞金ボードを掲げる「5%BERMUDA」の福永ありさ(右)とJUNA 元SMAP・香取慎吾とタレント・萩本欽一がMCを務める日本テレビ系「欽ちゃん&香取慎吾の 第100回全日本仮装大賞」が13日に放送され、過去8回優勝を誇る梶原比出樹さん率いるチームの「白黒映画」が優勝。参加したアイドルが喜びのコメントを寄せた。 今回は応募総数3580組の中から予選を勝ち抜いた、1〜75歳の多彩な精鋭34組が作品を披露(うち初出場は14組)。チーム梶原は32番で登場。アイドルユニット「5%BERMUDA」の福永ありさ、JUNAは中心人物として出演。ほかに、結城航星(俳優)、VORCHAOS(淳&Fuji)、桃丞優綰(小説家)など、サラリーマンや夢を追いかける駆け出しの俳優やミュージシャンによる構成だ。 記念となる第100回大会を制した福永ありさは放送終了後「優勝しました! ありがとうございました!! おばあちゃんと番組を一緒に見てとても喜んでもらえて、おばあちゃん孝行ができました」と喜びのコメント。「予選から本当に大変でしたが、最後は優勝させていただいて泣いて喜びました。(司会の)欽ちゃんと香取慎吾さんのコンビも心温まりとても感動しました。他の出演者の皆さまもどのチームも作品が素晴らしくて愛にあふれた番組だなって改めて思いました」と仮装大賞のステージを振り返った。 さらに「私は、アーティストとしてアイドルとして夢を追いかけている途中ですのでもっともっと頑張ります。たくさんの応援ありがとうございました!」とさらなる飛躍を誓っていた。

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「思い切り頭を殴られたような衝撃」帝京大4連覇の糧となった昨秋早大戦での1敗|au Webポータル

◆ラグビー ◇全国大学選手権決勝 帝京大 33(14―12、19―3)15 早大(13日・秩父宮) 帝京大が早大を33―15で下し、4連覇を達成した。通算13度目の優勝は明大に並ぶ歴代2位タイ。4連覇は2009~17年度の9連覇に続く2度目で、再び黄金時代が到来した。昨年11月の関東対抗戦で連勝を34で止められた早大に雪辱。相馬朋和監督(47)、フランカー青木恵斗主将(4年)率いる王者が足元を見つめ直し、劣勢だったスクラムでも圧倒した。昨季準々決勝で敗退した早大は、5季ぶりの「荒ぶる」はならなかった。 4連覇を告げるノーサイドの笛が秩父宮に鳴り響いた。帝京大フィフティーンは、思い思いに歓喜の抱擁を交わした。相馬監督は涙。「言葉はいらない。一人一人を、抱きしめたい」。通算13度目の優勝は、明大に並ぶ歴代2位。144人を率いたリーダーには「青木が引っ張ってくれて、ここまでたどりついた」とねぎらった。 昨年11月3日、関東対抗戦で完敗した早大とのリベンジマッチ。相馬監督が動いた。これまでスタメンのプロップ平井、フッカー當真を控えで起用。指揮官は「まっさらな状態で見ていただきたかった」と語った。當真によれば、これまで重心が前がかりになり、かけ声よりも早く組んでしまう反則を取られていたという。審判対策もかねて先発を入れ替え。大一番を前にしての決断だが、的確だった。 前半2分、自陣相手ボールの最初のスクラムで反則を誘発。優位に立つと、21―15の後半27分にはスクラムで奪った反則から蹴り出してラインアウト、ロック・ダウナカマカマのトライで突き放した。前戦は劣勢だったセットプレー。早大戦後は、スクラム練習を毎日行うなど集中強化してきた。後半から出た當真は「帝京大はスクラムで勝たないと勝てない。それが全面的に出たかな」と、胸を張った。 早大に喫した対抗戦での1敗が、王者の目の色を変えた。試合後の交歓会。相馬監督は早大・大田尾竜彦監督に「やっと勝てた」とひとこと言われた。「思い切り、頭を殴られたような衝撃。1試合への価値観が、いつの間にか変化していた」。薄れかけた情熱に気づかされ、選手には「私が準備を怠った」と正直に吐露。チームの意識は変わり、クラブハウスなどには早大戦のスコアボードの写真が貼られた。「負けたことで全員が向き合いながら成長する軌道に乗り、努力するために進んでいる」。敗戦は確かな糧となった。 優勝回数は伝統校に並ぶ13回。トップ、早大の16回の背中も見えてきた。「これからも、ずっと帝京大には優勝してほしいし、来年は今年以上に成長して、後輩たちにはまた優勝してほしい」と主将・青木。4年生の背中を見せ、次世代に引き継いだ。(大谷 翔太) ◆帝京大 1970年創部。グラウンドは東京・日野市。78年に関東大学リーグ対抗戦に加盟し、2008年に初制覇するなど計12回優勝。大学選手権は83年度に初出場し、09年度から9連覇。21年度から4連覇。14年度の日本選手権1回戦NEC戦でトップリーグ勢を初めて破った。主なOBは元日本代表の堀江翔太、坂手淳史(埼玉)、流大(東京SG)、姫野和樹(トヨタ)ら。部員数は144人。

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前橋育英が決勝最多20人PK制して日本一!8人目止めた直後味方失敗もGK藤原「任せろ」10人目ストップ|au Webポータル

◆第103回全国高校サッカー選手権▽決勝 前橋育英(群馬)1―1(PK9―8)流通経大柏(千葉)(13日・国立競技場) 前橋育英(群馬)が歴史に残る激闘を制して、7大会ぶり2度目の優勝を果たした。流通経大柏(千葉)戦は延長を終えて1―1で突入したPK戦を9―8で制した。決勝のPK戦は4回目で、10人目まで続いたのは史上最長。就任43年目の山田耕介監督(65)は、史上最多5万8347人が駆けつけた国立競技場で歓喜の瞬間を味わった。流通経大柏は7大会前と同じ顔合わせとなった決勝で雪辱を果たせず、17大会ぶり制覇を逃した。 決めれば優勝のプレッシャーか。前橋育英の8人目・MF白井のキックは大きく枠を外れた。白井はそのままピッチに倒れ込み、涙が止まらず。65歳の山田監督はベンチ前でひっくり返り、絶句した。泣きじゃくる2年生に駆け寄ったのが、GK藤原だった。「俺がもう1本止めるから。任せとけ」。後輩をなぐさめるため、そして自身を奮い立たせるための言葉だった。 8―8で迎えた10人目。藤原は自身の右をとらえたキックをはじき、ほえた。大会史上最多5万8347人が固唾(かたず)をのんで見守った10人目後攻。柴野のキックはネットを揺らした。「タイガー軍団」に歓喜の瞬間が訪れた。守護神は「お前が外したおかげで、俺の見せ場が来たよ」と、ようやく涙が止まった白井の肩をたたいた。 就任43年目、選手権の酸いも甘いも知る山田監督は「PKじゃないと勝てないと感じていた」と振り返った。自身が率いた選手権でのPK成績はこれまで6勝7敗。「前橋育英はPKが弱い」とぼやき、PK戦中は「神様お願いしますって感じ」と目を閉じていたが、2回戦・愛工大名電戦のPK戦(6〇5)から巧妙にキッカーや順番を入れ替えた。 4人目に入れるプランもあったGK藤原が「止めるのに集中させてください」と辞退。指揮官は覚悟を信じ、PK戦から主将マークを託された守護神は2本止めて応えた。時に「運任せ」とも言われるPK戦だが、運をたぐり寄せるだけの経験と戦略があった。 昨夏の総体で群馬県V7を阻まれた。主将の石井はミスが続き「お前ができてないじゃん」「もっと褒めろよ」と仲間から突き放された。バラバラだった。頼ったのは「伝統」だ。17年度の初優勝時のチームが掲げていた5原則「球際、ハードワーク、攻守の切り替え、声(を出す)、ファースト(競り合い)とセカンド(ボールの拾い合い)」を徹底。指揮官は優勝当時の映像を繰り返し見せた。「日本一」も禁句とし、目の前の試合に勝利することを厳命し続けた。 山田監督が「何度も死にかけた」と自虐するほどのチームは、勝ち上がるたびに成長し、頂点に立った。「生徒たちが本当によく頑張ってくれた。高校サッカーは素晴らしい」と指揮官。小粒で、バラバラで、勝負弱かったはずのチームは日本一にふさわしい集団になっていた。(岡島 智哉) ◆選手権のPK戦最大スコア 第97回大会2回戦の帝京長岡(新潟)―旭川実(北海道)の17―16が最大。のべ38人がキッカーを務めた。次点は第65回大会準々決勝・室蘭大谷(現・北海道大谷室蘭)―宇都宮学園(現・文星芸大付)で記録した15―14。今大会では、1回戦の札幌大谷(北海道)―藤井学園寒川(香川)でのべ28人が蹴り、12―11での決着となった試合が最多。

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