3日夜になり、山形県でも本降りになりました。 住民 「ずいぶん降ってきたね」 「(雪が)湿っていれば湿っているほど大変」 “雪の事故”も相次いでいます。新潟県十日町市で3日朝、雪に埋もれて亡くなっている男性が発見されました。消防によると、遺体の近くにスノーダンプが置かれていて、除雪中に落雪に巻き込まれたとみられています。
午後2時に始まった、気象庁と国土交通省による緊急会見。 気象庁の担当者 「日本海に低気圧があって北東へ進んでいる。今後、日本海北部で急速に発達する見込み。2月4日(火)より、北日本から西日本にかけて日本海側を中心に広い範囲で山地・平地ともに大雪となる見込み。強い冬型の気圧配置は数日続く恐れがある」 国交省の担当者 「車両の立ち往生、道路の通行止め、公共交通機関の大幅な遅延や運休が発生する恐れがある。不要不急の外出を控えてください。予定を変更することも検討していただければ」 今シーズン最強の寒波が4日から襲来し、日本海側を中心に大雪となる恐れがあるとして、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けました。5日から6日をピークに、長期間にわたるのも特徴です。 国交省の担当者 「去年1月、名神高速道路で車両の立ち往生が発生している。この時は通行止めの解除まで最大34時間を要した」 去年、名神高速道路の関ケ原インターチェンジ付近で、タイヤが雪に埋まり動けなくなったトレーラーなどが原因で、最大770台が立ち往生しました。
4日からの寒波、普段は雪が少ない平地でも降り積もる可能性があります。青森市では、すでに105センチの積雪があります。これまでの雪に加えて、4日以降、東北や北陸の多いところでは100センチの降雪が予想されています。 リンゴ農家 田村旬也さん(55) 「もうやれるだけやっておくという感じ」 りんごの木は1メートルほど雪に埋まっています。 リンゴ農家 田村旬也さん 「こういう感じで(雪に)引っ張られると折れる。ここまで来ると切るしかない」 積もった雪が固くなると、枝が下に引っ張られ、折れてしまうといいます。 リンゴ農家 田村旬也さん 「(この木は)70歳。これで終わりかな。もたせれば130年。代々受け継いできた。残念です」 今は剪定の時期ですが、なかなか進みません。さらに、2月に寒波が来ると、つぼみが凍ってしまい、品質が落ちてしまいます。年末からの雪による被害は800万円に上ります。 リンゴ農家 田村旬也さん 「風邪ひかないようにして、毎日ちょっとずつ作業を進めるのが大事。諦めちゃだめ」
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雪が爪痕を覆った山形県の“被災地”。 下村彩里アナウンサー 「去年夏、記録的な大雨で浸水被害に遭った戸沢村、今も爪跡が残っています。ほとんどの住民が仮設住宅などに移っていることもあり、家屋の前の除雪はほとんど進んでいません。こちらの小屋は雪の重みでしょうか、一部崩れ落ちてしまっています」 戸沢村蔵岡地区では去年7月、大雨で69世帯全てが冠水しました。今、村に残っているのは21世帯のみ。いつもと違う冬です。 中村健一さん(55) 「この時期だと(側溝に)雪投げしている人がいるが1人もいない、今年は」 豪雪地帯のため、多くの家庭に除雪機があり、自分たちで雪かきをしてきましたが、水没して壊れてしまった家も多いといいます。農家の仕事で村に留まっている中村さんは、地域の除雪を手伝っています。 中村健一さん 「寒波が来ると、また雪が降って、暖かくなって締まって下がる、夜冷えての繰り返しになると屋根の軒先が折れちゃう。まだこの先どうなるか分からないので家壊したくはないと思うので。ここのじいちゃんもばあちゃんも優しくて小さいころを思い出す」 望むのは村の再生です。 中村健一さん 「本当は住みたいよね、ここに」
緊急発表が出された今回の寒波。気象庁にとっても想定を超えるものでした。 気象庁担当者 (Q.前まで、ここまで寒くなる予想はなかったが) 「こうした偏西風の大きな蛇行は、1月の段階では十分に予測できておらず、最新の予測状況を見ると強い寒気の影響を受けることが見えてきた」 北陸地方では、去年より12日早く“春一番”が吹きました。大気の状態が不安定になっていて、大雪や猛吹雪に警戒が必要です。
テレビ朝日
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