日本新記録のゴールタイムを指さし、笑顔をみせる太田智樹=Pikaraスタジアム(丸山和郎撮影)
陸上・第77回香川丸亀国際ハーフマラソン大会(2日、香川県立丸亀競技場付属ハーフマラソンコース、サンケイスポーツなど共催)男子は昨夏のパリ五輪マラソン代表の大迫傑(ナイキ)やパリ五輪1万メートル代表の太田智樹(トヨタ自動車)、日本人学生記録(1時間0分11秒)を持つ駒大の篠原倖太朗(4年)がエントリー。女子は2023年の世界選手権マラソン代表の加世田梨花(ダイハツ)らが出場する。また今大会から、日本学生ハーフマラソンと併催され、今年7月のワールドユニバーシティゲームズ日本代表選考会を兼ねる。学生ハーフでは駒大の山川拓馬(3年)や国学院大の青木瑠郁(3年)、早大の工藤慎作(2年)ら箱根駅伝を盛り上げた有力選手が火花を散らす。(タイムは速報値)。
▼スタート~5キロ スタート直前の午前10時の気象条件は天候くもり、気温9.1度、湿度70%、東北東の風0.3メートル。走りやすい気候の下スタートした。ケニア勢や太田、駒大勢が集団の前方でレースを進める。3キロまでは1キロ当たり2分46~47秒ペースで通過する。大迫は先頭からやや離れた第2集団の前方につける。先頭集団は5キロを14分3秒と日本記録、大会記録が狙える速いペースで通過する。
▼5~10キロ 10キロ前に集団が徐々に縦長にばらけ、先頭はアフリカ勢と太田、篠原、吉田礼志(中央学院大4年)と馬場賢人(立大3年)に絞られ、少し離れたところに帰山侑大(駒大3年)や野中恒亨(国学院大2年)らがつける。先頭は10キロを28分2秒で通過。
▼10~15キロ 10キロを過ぎて先頭はアフリカ勢と太田、篠原、馬場で、少し離れて帰山が追う。14キロ手前で馬場が先頭から遅れ始める。先頭は15キロを42分7秒と日本記録を30秒上回るペースで通過。
▼15キロ~ゴール 17キロ過ぎで篠原が少し苦しい表情も太田の後ろで食らいつく。二人は先頭のアレクサンダー・ムティソ、マル・イマニエル(ともにケニア)には離されるが、18キロ過ぎで篠原が太田の前に出るなど日本記録更新に向けて力を絞り出す。20キロを先頭は56分17秒、篠原と太田は56分26~27秒と日本記録更新ペースで通過。20キロ過ぎで太田が篠原を突き放す。59分16秒の大会新記録でムティソが優勝。イマニエルが2位。太田が59分27秒の日本記録で日本人トップの3位。篠原が日本人学生新記録の59分30秒で4位に入った。