ヤクルトは６日、公式ホームページで、球団マスコットのつば九郎が、体調不良のため、イベントなどの出演を当面見合わせることを発表した。復帰時期は未定で、今月から予定されていたイベントは中止や出演を見合わせることが決まった。１２球団ＮＯ１の人気キャラがまさかの長期離脱。４月１日の広島との本拠地開幕戦の登場も絶望的となった。

ヤクルトファンのみならず、球界全体から絶大な人気を誇るつば九郎が、体調不良のため当面の間、活動休止することが決定した。６日の午前中に球団の公式ＨＰで発表された。４月中旬までのイベントは中止となり、オープン戦や公式戦の主催試合も同様の措置がとられることとなった。

１日のキャンプ初日には山田の囲み取材に“乱入”し、今オフに髪を金色のメッシュにした背番号１に対し「めっしゅにあってるよ～！」と得意のフリップ芸を披露して笑わせていたが、第１クール終了後には姿が見えなくなっていた。

ファンの間にも動揺が走った。３日前に記したブログには６日午後６時現在で７００件を超えるコメントが寄せられ「ゆっくり休んでください」「焦らず治してね」「神宮球場で待っています」などと心配する声や激励の言葉があった。

１９９４年にデビューし、２２年には通算２０００試合も達成した名物マスコットは、もはや不可欠な“戦力”だ。高津監督が「チームの一員なので、そこは少し心配していますけどね。早く元気な姿を見たい」と話せば、長らく苦楽をともにしてきた最年長２４年目の４５歳・石川は「僕が入った時からいますし、いつも『石川君、頑張ろう』って言ってくれますし、ケツをたたいてくれた。元気になったら一緒にパトロール（飲み）に行きたい」と、エール。主将の山田は自身の胸を指さしながら「（つば九郎デザインの）キャプテンマークをつけているし、また一緒にグラウンドに立ちたい。またチームを盛り上げてほしいですね」と、早期回復を願った。

試合前の筆談トークショーや、５回裏終了後にくるくるとヘルメットを回転させて高く放り投げ、そのまま頭に装着させる「空中くるりんぱ」などでファンを盛り上げてきたつば九郎。しばし、羽やすめの期間を経て、元気な姿で帰ってくる。（長井　毅）

ヤクルト・真中満臨時コーチ（３月のイベントで共演する予定だった）「細かいことは分からないけど、体調があまり良くないみたい。（共演は）厳しい感じで残念。チームの人気者ですから早く現場復帰してほしい。心配ですね」

　ヤクルト・小川ＧＭ「うちにはなくてはならない存在。早く元気になって帰ってきてね」

◆中止、出演見合わせになるつば九郎のイベント

【中止】

▽２月９、１０日＝「２０２５春季キャンプつば九郎ふれあいイベント」（Ｏｆｆｉｃｉａｌ　Ｇｏｏｄｓ　Ｓｈｏｐ西都店）

▽同１９、２０日「―ふれあいイベント」（Ｏｆｆｉｃｉａｌ　Ｇｏｏｄｓ　Ｓｈｏｐ浦添店）

▽３月８日　「つば九郎＆坂口智隆さん筆談トークショー」（叙々苑游玄亭新宿）

▽４月１４、１５日　「つば九郎筆談トークショー」（愛媛県武道館）

【出演見合わせ】

▽３月１日　「まつやま子規亭２０２４」真中満氏＆つば九郎トークショー

▽同１１日　「ラッキー真中さんＳＰＲＩＮＧ　ＥＶＥＮＴ　２０２５」

※オープン戦、公式戦主催試合についても、しばらくの間、出演見合わせ。

◆つば九郎（つばくろう）生年月日は「お察しください」。日本生まれ。１９９４年４月９日の阪神戦（神宮）でデビュー。２０２２年８月５日の巨人戦（神宮）で通算２０００試合を達成。身長は「チーム内で５番目くらい」、体重は「圧倒的なレギュラークラス」。血液型は雲竜型。背番号２８９６。今季年俸は年俸６万円プラスヤクルト１０００の飲み放題。