竹田聡一郎スポーツライター
ファーストストーンセレモニーを行ったロコ・ソラーレと北海道銀行 撮影:竹田聡一郎
大会公式応援サポーターで元乃木坂46の秋元真夏が、始球式にあたる「ファーストストーンセレモニー」を務めるなど、華やかな雰囲気で開幕した日本カーリング選手権大会 横浜2025。初日となった2日はロコ・ソラーレ(LOCOSOLARE) vs. 北海道銀行など女子の4試合が行われ、北海道銀行が7-5で競り勝ちました。
五輪3大会連続出場を目指すロコ・ソラーレは黒星スタートとなり、それを各メディアが報じています。
ココがポイント
石が滑る間に氷上のゴミが絡まってしまう「かむ」というアクシデントが襲った。
藤沢「内容は悪くない。修正すべきところはほんの少し。ここからまた緊張感のある試合になると思うが、自分たちらしく戦えれば」
スキップの仁平「初戦で勝利できたのは本当にチームの自信にもなったし、この大会を1週間戦い抜く中で励みになる試合になった」
今大会は最低でも「3位以上」が求められるが、初戦でライバルに屈した。2年連続予選で敗れれば五輪への道は完全に閉ざされる。
エキスパートの補足・見解
話題性や見出しの強さから「ロコ・ソラーレが負けた」というニュースが多いですが、実際は初見のアイスに対して両チームとも探りながら好ショットを重ねた、素晴らしい開幕戦となりました。
読売新聞が藤澤五月選手のコメントで調子が悪くないことを報じ、 デイリースポーツはロコ・ソラーレを襲った「噛む」という現象に触れながらカーリングというゲームを紐解き、日刊スポーツは「暗雲」などという言葉を用いてロコ・ソラーレの現状をまとめました。
スポニチは仁平美来選手の談話を引いて今季の北海道銀行の成長や、彼女たちのオリンピックについての思いまで言及しています。
まだ初日、初戦が終わったばかりとはいえ、両軍とも上位進出が予想される有力チームです。この1次予選リーグの結果は2次予選にも影響してくるため、この勝敗で命運が分かれることもあるかもしれません。
北海道銀行は明日は中部電力と、ロコ・ソラーレは明日は試合がなく明後日4日に札幌国際大学との試合をそれぞれ控えています。
スポーツライター
1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。 カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。