ドクターイエロー:JR東海ドクターイエロー、最後の雄姿

ドクターイエロー

毎日新聞 2025/1/30 東京朝刊 有料記事 431文字

最終走行するJR東海の点検車両、通称「ドクターイエロー」(T4編成)。後方は富士山=静岡県富士市で2025年1月29日午後5時5分、幾島健太郎撮影

黄色い車体が特徴で「新幹線のお医者さん」として親しまれ、老朽化などで1月で引退するJR東海の点検車両「ドクターイエロー」が29日、博多―東京間(約1100キロ)でラストランを行った。

引退車両は2001年に運行を開始。運行ダイヤは非公開で、めったに姿を見られないことから「見ると幸せになる」といった都市伝説も生まれた。

この日、停車する名古屋駅には、最後の雄姿を目に焼き付けようと多くの鉄道ファンが訪れた。午後4時11分、ドクターイエローが14番ホームに停車。1分足らずで発車したが、見送った愛知県豊山町の小学2年、富山湊心(みなと)さん(8)は「寂しい。『いなくならないで』と手を振りました」と話した。車両は午後5時50分ごろ、多くのファンに迎えられ、終着地の東京駅に到着した。

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