男子で3位の太田智樹。59分27秒の日本新記録をマークした=Pikaraスタジアム
陸上の香川・丸亀国際ハーフマラソン(産経新聞社など共催)は2日、香川県のPikaraスタジアム発着で行われ、男子は太田智樹(トヨタ自動車)が59分27秒の日本新記録をマークし、日本選手トップの3位に入った。
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2人が日本記録を上回ったハイレベルなレース。残り700メートル、27歳の太田が並走していた篠原を振り切り、そのままゴールした。「自分が年上だし、負けちゃいけない。最初に60分を切れたのが一番よかった」と笑みがこぼれた。
2023年にこの大会で日本歴代3位をマークしてから日本記録は意識していた。序盤から先頭集団で快走し、17キロ過ぎに外国人2人に離されたが、従来の日本記録を33秒も更新。「2年前より(優勝した外国人選手との)差が詰まったし、すごく自信になった」と手応えを口にした。
昨夏のパリ五輪は1万メートルで24位。左アキレス腱を痛めた時期があった影響で、万全の状態でスタートラインに立てなかった。将来的なマラソン挑戦も視野に入れているが、東京開催の世界選手権は再びトラックで挑戦したい思いが強い。
選考レースは4月の日本選手権1万メートル。「2大会連続で2位なので、積極的にチャレンジしたい」。ハーフ日本記録保持者の称号を手に、再び世界を目指す。(丸山和郎)