東京の伊豆大島の海岸で、行方がわからなくなっていた30代の女性の骨が見つかり、交際相手が遺体の遺棄などに関わったとして逮捕された事件で、骨には焦げたり切断されたりしたような痕があったことが、捜査関係者への取材でわかりました。警視庁は遺体を焼くなどした疑いもあるとみて調べています。
去年10月、伊豆大島の海岸で、静岡県下田市に住むアルバイト従業員、高瀬静香さん(37)の骨の一部が見つかり、警視庁は交際相手で島内に住む自営業の柳瀬宗達容疑者(45)が遺体を損壊し海岸で遺棄したとして、24日未明に逮捕しました。調べに対し、容疑を認めているということです。警視庁は24日朝、ヘリコプターなどで容疑者の身柄を警視庁本部に移しました。捜査関係者によりますと、見つかった骨の一部には焦げたり切断されたりしたような痕があり、遺体を焼くなどした疑いもあるということです。高瀬さんは当時、下田市内の飲食店で働いていて、去年9月に「知人と旅行に行く」と言い残したあと、行方がわからなくなっていました。2人は、高瀬さんが島内の飲食店で働いていた5年前に知り合い、その後、交際しましたが、警視庁によりますと、おととしと去年の2回、容疑者から高瀬さんとの関係について警察署に相談があったということです。
警視庁はこうしたいきさつと事件の関連を調べるとともに、今後、死亡した経緯についても解明を進めることにしています。