北海道で記録的な大雪 本州日本海側でも積雪急増のおそれ | NHK

急速に発達している低気圧の影響で、北海道の太平洋側では記録的な大雪となり、帯広市ではわずか半日で1メートル以上、積雪が増えました。

これから今シーズン1番となる非常に強い寒気が流れ込むため、本州の日本海側でも積雪が急増するおそれがあり、気象庁は大雪による交通影響のほか、暴風雪、高波に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、日本の上空には強い寒気が流れ込んでいて、日本海では低気圧が急速に発達しながら北海道の西側を北寄りに進んでいます。この影響で北海道の太平洋側では発達した雪雲が流れ込み続け、午前8時までの12時間に降った雪の量は▽帯広市で112センチ、▽芽室町で105センチに達したほか、▽帯広空港で76センチ、▽本別町で85センチ、▽浦幌町で68センチ、▽白糠町で67センチと、

いずれも統計を取り始めてから最も多くなっています。

午前8時の積雪は、帯広市で1メートル20センチと、3日午後8時の8センチからわずか半日で1メートル以上増えました。このほか新潟県や北陸などでも雪が強まり、午前8時までの3時間に降った雪の量は新潟県上越市の安塚で19センチ、石川県白山市河内で14センチなどとなっています。

風も日本海側の各地で強まっていて吹雪になっています。

今シーズン1番となる非常に強い寒気が上空に流れ込み、帯状の雪雲を作り出す「JPCZ」の影響で、東北や新潟県、北陸を中心に積雪が急増するおそれがあります。

5日の朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで▽北陸で100センチ、▽新潟県と岐阜県で80センチ、▽東北で70センチ、▽近畿で60センチ、▽北海道と中国地方で50センチと予想されています。その後も雪は強まり、6日朝までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで▽東北と新潟県で100センチ、▽北陸と岐阜県で70センチ、▽北海道と近畿、中国地方で50センチと予想されています。6日以降も日本海側を中心に平地でも大雪が続き、積雪がかなり多くなる見込みです。また、ふだんあまり雪が降らない九州や四国などの平地でも大雪となるおそれがあります。雪を伴った非常に強い風が吹き、北海道や東北では5日にかけて最大瞬間風速が35メートルに達するおそれがあります。海上は波が高くなって大しけとなるところがある見込みです。

気象庁は大雪や暴風雪、高波に警戒するとともに、着雪に伴う停電や倒木、雪崩に注意するよう呼びかけています。大気の状態が非常に不安定になるところもある見込みで、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

今回の寒波は、寒気が強い上、期間も1週間程度と長いのが特徴です。

気象庁と国土交通省は3日、大雪に関する緊急発表を行い、「車両の立往生、道路の通行止め、公共交通機関の大幅な遅延や運休が発生し通勤・通学などに影響が出るおそれがある」として、テレワークの活用などを含め、不要不急の外出を控え、予定の変更を検討するよう呼びかけています。

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