現行の地震活動のため、住民や観光客の多くはサントリー二島を後にしている
(CNN) サントリーニ島などのギリシャの島で地震が続いている問題で、地震学者は8日までに、揺れを発生させている地震活動は終わっておらず、最大の揺れはこれから発生する可能性があると警鐘を鳴らした。 【映像】4日間で200回の揺れ、ギリシャ・サントリーニ島 欧州地中海地震学センターのレミ・ボシュ事務局長によると、異常な揺れの分析には「数日、場合によっては数週間」かかる見通し。ただ、こうした一連の地震は通常、より大きな揺れの前に発生するという。 風光明媚(めいび)なサントリーニ島では最近、ほぼ絶え間なく揺れが続いており、6日には非常事態が宣言された。有名観光地である島から訪問者や住民の姿がほとんど消えた状態だ。 これまでで最大の揺れが観測されたのは5日夜で、マグニチュード(M)5.2の地震が島を襲った。先週に一連の揺れが始まって以降、M5.0を超えたのは初めてだった。 巨大なアフリカプレートとユーラシアプレートの境界付近に位置するサントリーニ島では地震活動が頻繁に起きるが、これほど激しい揺れが長期間続くケースは珍しい。サントリーニ島だけでなく、近隣のアモルゴス島やイオス島も揺れに見舞われている。 ボシュ氏はサントリーニ島を揺るがしている現在の「群発地震」について、「非常に異例」と形容する。 通常は「大きな地震の後に余震が続き、時間の経過とともにマグニチュードと頻度が落ち着く」が、「今回われわれは全く異なる(現象を)観測している。時間とともにマグニチュードが上昇し、頻度も増している。従って、通常の挙動ではない」という。 サントリーニ島ではここ数日、計数百回の地震が数分おきに発生しているが、震度はM3前後で「軽微」とみなされている。5日の地震はM5を超えており、「中程度」に該当。その後「軽い」とみなされるM4以上の地震が少なくとも5回発生した。 ボシュ氏によると、通常こうした挙動は「前震」活動、本震の前に発生する地震活動に相当する。つまり、最大の揺れは今後発生する可能性があるということだ。 ボシュ氏は「ギリシャ当局が予防措置を取っているのはこのためだ」と説明し、組織的な退避や救助隊の対応に言及した。 現在はピークのシーズンではないものの、人気観光地であるサントリーニ島には年間340万人を超える観光客が集まる。永住者の人口も約2万人に上る。
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