「黒神大和」の名でタレント活動もしていた歯科医師の小山大貴容疑者(34)が、詐欺の疑いで逮捕された。他の容疑者らと共謀して歯の治療をしたように装い、診療報酬をだまし取った疑いが持たれている。その計画的な犯行の実態が明らかになってきた。小山容疑者は大手芸能事務所と業務提携し、SNSには「骨延長」に関する数多くの発信を残していた。
タレント「黒神大和」“骨延長”数多く情報発信
16日午前9時過ぎ、東京・富坂警察署から現れたマスク姿の男は、詐欺の疑いで逮捕された歯科医師の小山大貴容疑者(34)。
この記事の画像(20枚)小山容疑者は自身のSNSで、身長を伸ばす手術“骨延長”に関する情報を積極的に発信し、タレントとして活動していた。
逮捕容疑は2023年6月、ネパール人留学生ら62人が名古屋市の歯科医院で歯の治療を受けたかのように装い、名古屋市などから診療報酬として現金約287万円をだまし取ったというもの。
小山容疑者のSNSを見ると、大手芸能事務所と業務提携し、「黒神大和」の名前でタレント活動を行っていて、SNSには、自身も施術を受けたという骨延長に関する発信が数多く残されていた。
被害総額約2000万円…別の2人の容疑者が犯行主導か
これまでの被害総額は2000万円ほどに上るとみられる詐欺事件。
犯行を主導したとみられるのは、埼玉・志木市の土木会社社長・藤原勇気容疑者(43)と歯科医師の大石旭容疑者(61)だ。
2人が計画した犯行の手口は、まず「無料で歯科検診が受けられる」と日本語学校で呼びかけ、留学生を集める。
集まった留学生らに対し、大石容疑者が歯科医院で検診している間に、別の容疑者が留学生の保険証を撮影し不正に個人情報を入手。
その情報を使って、大石容疑者は、小山容疑者が歯に詰め物をしたなどの架空の診察をしたことにして、名古屋市などに診療報酬を請求していたという。
犯行に外国人留学生を巻き込んだ理由は、何なのか。
警視庁は、日本語で書かれた医療費の通知書を読めない外国人留学生の保険証を利用することで、犯行の発覚を遅らせる狙いがあったとみて調べている。
(「イット!」1月16日放送より)
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