帝京大、OB&前監督・岩出氏らも強力バックアップ 相馬監督「勝ち続けていた頃のものを再構築してくださった」/大学選手権

優勝して記念撮影で四本指を立てる帝京大の青木恵斗(前列中)ら選手たち=秩父宮ラグビー場(撮影・今野顕)

第61回ラグビー全国大学選手権決勝(13日、早大15-33帝京大、秩父宮)帝京大(関東対抗戦2位)が早大(同1位)から5トライを奪って33―15で勝ち、4大会連続13度目の大学日本一に輝いた。2009年度の初優勝から17年度まで9連覇したのに続き、史上初めてとなる2度目の4連覇。優勝回数は明大に並び、早大の16回に次ぐ2位となった。関東対抗戦は早大に敗れて2位だったが、主将のFL青木恵斗(4年)を中心に、2カ月後の再戦で雪辱した。

帝京大はリーグワンでプレーするOBが折を見て練習に来て、指導を行っている。早大に敗れた昨年11月には2023年W杯日本代表のSH流大(32)、SO高本幹也(23)ら東京SGに所属する卒業生が激励に来てくれたという。

4年生のFL青木にとって2学年上の高本は一緒にプレーした時期もあり、居残り練習でボールのもらい方など助言をもらっていた。「今の自分の土台になっている。(高本がいて)今の僕がいる」と感謝する。昨年10月には食事をともにし、悩みを打ち明けた。「何が正解かわからない」と質問すると、「優勝したら全部やってきたことが正しい。正解はないから、思うことをやり続けた方がいい」と言葉を掛けてもらい、「すっきりした」と青木。グラウンド内外で先頭に立ってチームを引っ張った。

昨夏以降は朝に前監督の岩出雅之氏(66)が定期的にタックル指導を行った。岩出氏がタックルする動きを実際に見せることもあった。相馬朋和監督(47)は「昔勝ち続けていた頃にここにあったものを、再構築してくださっている」。帝京大ラグビー部の力を結集してたどり着いたV4だった。

【データBOX】

◉…帝京大が4大会連続13度目の優勝。明大とともに歴代2位に並んだ。1位は早大の16度。

◉…帝京大が対抗戦優勝を果たせず、大学選手権で優勝したケースは今回で3度目。過去は初優勝と2度目の優勝の2009、10年度で、対抗戦4位から優勝した。

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