松永佳伸
阪神大震災の12時間後に黙禱をする桜丘高校の生徒ら=2025年1月17日、愛知県豊橋市花田町、戸村登撮影
阪神大震災から30年を迎えた17日夕、愛知県豊橋市の私立桜丘高校の生徒会とボランティア同好会「孫便りインターアクトクラブ(IAC)」が、豊橋駅前で追悼集会を開いた。中には震災直後から被災地のお年寄りと交流を続けてきた卒業生の姿も。「よりそう 1.17」とかたどった明かりをともし、生徒らは犠牲者を思い、祈りを捧げた。
孫便りIAC(旧・孫便りの会)は、震災が発生した1995年に創設。高齢者たちの孤独死を防ぐため、豊橋から神戸まで約300キロを歩き、義援金を集めた。それを原資に翌年、仮設住宅で正月を迎えたお年寄りに年賀状を出したのが交流の始まり。その後も文通や60回以上の訪問を続け、一緒にすき焼きを囲んだり、餅つきをしたりしたという。
被災者が亡くなったり、日程の調整が難しくなったりしたため、2019年以降は訪問できていないが、現在も2人のお年寄りに年賀状を出し、交流が続いているという。
孫便りの会の立ち上げメンバ…
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