ホンダと経営統合の協議を進めている日産自動車は5日、取締役会を開き、ホンダから打診を受けた日産を子会社化する案について議論しました。関係者によりますと、反対の意見が相次いだということで、会社は来週までに最終決定することにしています。
ホンダと日産は去年12月から経営統合に向けた本格的な協議を始めていて、持ち株会社を設立したうえで、両社を傘下におさめる形での経営統合を目指すと発表していましたが、ホンダはこの枠組みとは別にホンダが日産の株式を取得して子会社化する案を日産側に打診していました。関係者によりますと、日産は5日、取締役会を開き、経営統合の協議の進捗(しんちょく)やホンダから打診を受けた子会社化の案などについて、議論したということです。このうち、子会社化の案については取締役から反対の意見が相次いだということで、来週までに最終決定するということです。
両社は業績が悪化している日産の経営立て直し策の進捗も踏まえて、今月中旬をめどに、さらに協議を進めていくかどうかを判断するとしていますが、ホンダが経営の主導権を強めようとする中、経営統合に向けた協議の行方は見通せない状況となっています。