17日で阪神・淡路大震災から30年を迎えました。いつ発生するかわからない巨大地震。地震の揺れや津波、火災などの直接的な被害を免れたとしても、その後、長期にわたる避難生活を強いられる可能性もあります。そこで、避難生活を乗り切るために今、家庭でできる備えにはどんなものがあるのか?見直しておきたい防災グッズについてです。
愛媛県が作成したパンフレットの「災害時に困るもの」のリストには、「水」「食料」「トイレ」「電気」「情報」「寒さ」などが示されています。「水」「食料」「トイレ」などについては、災害時の備えとして最低でも3日分を自分で賄えるよう準備しておく必要があるといわれています。これは、インフラ復旧や救援体制が整うまで、災害発生から少なくとも3日はかかるためです。
基本的な備えが整う防災リュック
今回は特に「寒さ」について注目します。
松山市内のホームセンター「DCM美沢店」では、常時、防災グッズ専門のコーナーを設けていますが、その需要が高まるのは、県内外で大きな災害が発生した直後に集中していると言います。
大きな災害が起きていない今だからこそ再点検したい災害への備え。防災グッズは、大きく分けて家に置いておく「家庭備蓄」と、家の外に持ち出す前提の「非常持ち出し品」の2種類があります。「非常持ち出し品」としてまず検討したいのが「防災リュック」です。
防災バッグ30点セット(4928円)
DCM 中村香織さん
「最低限必要なものが30個入っているので、何から揃えたら良いのか分からない方にはこちらを買ってもらうのが一番良いと思います」
防災リュックの中には、簡易トイレや歯ブラシなど衛生用品のほか、使い捨ての食器など避難生活の初期に必要になりそうなものが揃っています。ここに、水や非常食など必要なものを追加していくことで、基本的な備えが整うことになります。