あおむしハウスの高速回転跳ね玉=いずれも東京・豊洲で
デジタル技術を使う体感型アートで世界的に活躍する集団「チームラボ」の作品を展示する「チームラボプラネッツ」(東京・豊洲)が、面積を約1・5倍に拡張して新エリアをオープンさせた。 (宇田川雅子)
◆ギネス認定の美術館
同館は2023年度の来館者数が250万人以上を記録、単一アート集団による世界で最も来館者が多い美術館としてギネス記録に認定された。外国人にも人気で、訪日客の10人に1人が来館するともいわれる。
新エリアには約20作品が加わり、来館者が身体を動かして楽しむ作品が多い。
回転するカラフルな球体が特徴の「あおむしハウスの高速回転跳ね球」は、跳びはねながら同じ色の球を連続して踏むと、あおむしが生まれる。跳躍器具のような床で遊ぶ「マルチジャンピング宇宙」では、移動する星を追いかけて跳びはねていくと星が成長する。
スマホのカメラを使って図鑑が作れる教育的プロジェクトの「つかまえて集める絶滅の森」や、描いた絵が目の前に現れて動き出す「グラフィティネイチャー」、テーブルの上に手を置くとこびとが飛び乗ってくる「こびとが住まうテーブル」、人が乗るといろいろな揺れ方をする「インビジブルな世界のバランス飛石(とびいし)」なども夢中になれる。
◆屋外もリニューアル
屋外スペースもリニューアルした。ランを再育成する部屋では、茶をたてたり酒を注いだりすることで作品が生まれる。京都で人気の「Vegan Ramen UZU」の味噌(みそ)ラーメン(2千円)の限定販売も。チームラボ代表の猪子寿之さんは「体を通じて、世界を再認識してもらいたい」と話す。3月6日休館。18歳以上3600円〜。問い合わせは公式サイトで。